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Hatchi pussさんの「中森明菜の曲ランキング」

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更新日: 2024/04/30

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ランキング結果

大貫妙子っぽくなくて、そこが良い

大貫妙子って、アイドルでは原田知世や伊藤つかさあたりがしっくりくるけれど、この曲は作詞・編曲が大貫妙子の手から離れているせいか、大貫妙子らしくなくって、ロックしていて明菜にはまっている。

アルバム「D404ME」の冒頭曲。シングル「ミ・アモーレ」の後に出した、このアルバムの収録曲はどれも出来が良くて、「SAND BEIGE」の代わりにシングルに切ればよかったのにと思わせる。

ジャケ写は、まるで伊藤つかさ

デビュー1年目の明菜は、ちょっと下ぶくれでロリ顔だったので伊藤つかさそっくりだった。ついでに言えば、このデビュー曲は伊藤つかさが歌っても曲調や詞のテーマにおいて違和感は無いと思う。両者の違いは歌唱力。だが下手は下手なりに味わい深さやひたむきさという武器があるのだ。歌上手な人の歌ってみた動画で「少女人形」を聞いたが、ちーとも良かなかったもんね。そういった意味で伊藤つかさのプロデューサーは下手映えする曲をあてがうのが上手かったと言える。明菜の「少女人形」なんて聞いたその夜には、悪夢にうなされそうだ。

歌上手な明菜は「スローモーション」を器用に歌いこなしたが、やはり彼女の本質は「少女A」の側にあって、嫌がる明菜に無理やり歌わせてヒットさせたプロデューサーの慧眼には恐れ入る。デビュー二曲目で跳ねた歌手の場合、遅ればせながらデビュー曲が後追いヒットすることが往々にしてある(ピンクレディやチェッカーズが好例)が、明菜のスローモーションは、セールス的には息を吹き返したが、順位的には中ヒット程度で終わった。

じゃあ三曲目にして明菜最大セールスを達成した「セカンドラブ」は何だったのかというと、二曲目がドハマりした明菜への期待値で、新しいファンがあまり深く考えず、新曲求めてレコード店に走った(類似例に松田聖子の三曲目「風は秋色」)のと、その曲調から有線放送とかカラオケスナックとか大人のマーケティングが、意図せず好調だったのではないか?「セカンドラブ」級のヒットは、アイドルと同世代の固定ファンだけで達成できる数字ではない(なんて、評論家っぽく言ったけど、エビデンスが欲しいところ)。個人的に「セカンドラブ」は辛気臭くて嫌いな曲なのだが。

B面だけど、甲乙付け難い。

いや私の中では、圧倒的にこちらが『Desire』より上。でも『Desire』は文句なしの大ヒット曲、プロデューサーはどちらをA面にするか迷っただろうなぁ。当時『Desire』のヒットチャートが下降気味になったとき、歌番組でB面の『La Bohème』をちょくちょく唄っていた。良き哉。

たまには少女の気持ちを思い出して…

歌詞自体が回想スタイルなので、ババアの明菜でも少女の気持ちを思い出せば、まだまだ歌えるよ。でもドスの利いた声だと嫌だな。辛気臭い「セカンドラブ」ではなくて、こっちでシングル切ってほしかった。

来生姉弟による、初期の楽曲

ちょっと取って付けた感のある大仰なピアノ・イントロで始まる、ファーストアルバム<プロローグ>の一曲目、これから何か始まりそう感じは十二分に伝わる。

「スローモーション」と共通する世界観で、この曲の前サビで『軽くウェーブしてる前髪』の彼は、スローモーションで渚でシェパードを走らせている彼と同一人物である。少女マンガから抜け出たような彼に明菜はおネツで、会ってないときは盗み撮りした写真を眺めてうっとりしている悪い娘なのである。

そして観察が進んだ3回目のサビでは、彼の素敵な前髪はウェーブさせていたことに明菜は気づいて、理想の彼が少し人間臭くなるが、それでも明菜は飽きずに写真を眺めているのである。「スローモーション」では二人の関係が少し進み、二人は渚でデェトを楽しむようになっている。彼のイメージは今度はビデオ撮りされて、明菜はスロー再生でムフフってるのである。

3飾りじゃないのよ涙は / 中森明菜

飾りじゃないのよ涙は / 中森明菜

引用元: Amazon

アーティスト中森明菜
作詞・作曲中森明菜
リリース1984年11月14日『飾りじゃないのよ涙は』
収録アルバム『BITTER AND SWEET』
『BEST』

ファンになったのは実はこの曲から

高校受験を控えた冬にリリースされた曲。
受験勉強の傍ら、気分転換にテレビで歌番組ぐらいは見てたので、明菜がやたら恰好良い歌を歌ってるな、なぜかメイクで黒いファンデーションで顔を汚しているけど、なんて思いながら聞いていた。そして無事志望校に受かって好きなだけ音楽聞けるようになって、すぐに買ったレコードがこのシングル盤で、私にとって初めての明菜のレコードがコレ。テレビでは歌詞が聞き取りづらかったので、見開きの仕様の歌詞カード見ながら、何度も堪能した。

明菜の代表曲を1曲のみ、と問われれば、この曲にする。
売上の実績もあり、リミックスや再録のどれも良い出来で、歌番組でほかの歌手がカバーしても明菜の足元にも及ばないからだ。

一度夜のヒットスタジオで松坂慶子が出演して、何の脈絡もなくこの曲を歌ったことがあった。この曲がヒットした頃より少し後だったと記憶してるが、特に松坂慶子が歌手活動を前面に出している時期ではなく、錚々たる出演者の前で、明菜のヒット曲をカバーするのだから違和感アリアリ。ちなみに明菜自身は出演してない回だった。燕尾服と黒タイツだったかな、とにかく色気ムンムンの衣装で、クラブシンガーのようにピアノの前奏を従えて語り始めた「中森明菜さんってとても魅力的で色気のある歌手ですね、私も中森明菜さんのようになりたいのですが、私は男の人を知りません」と。それを見ていた私と母は「オイオイ何言ってんだ」とのけぞった。色気は松坂慶子のほうが明らかに溢れているし、言うに事欠いて「男の人を知りません」とは!前の文脈を加味すると、当時の中森明菜が男を知り尽くしているような言いぶり。男を巡っての松坂の明菜に対する意趣返しともとられかねない発言だった。セリフと共にピアノの前奏は終わり、あとは番組専属の楽団がゴージャスに伴奏を引き継いだ。松坂は「愛の水中花」張りのお色気唱法で、楽団・コーラス・バックダンサー多数がフル稼働でこれでもかとばかりサポートし、松坂はノリノリでフルコーラス歌い切った。夜のヒットスタジオで、あんな異常な演出をしたのは後にも先にもあれっきり。松坂の後の演者はどのようにして番組をいつものペースに戻したのだろう?

リミックスバージョンはアルバム「BITTER AND SWEET」に収録。カッコいい仕上がりだが、歌唱の一部をインストに差し替えているので、こればかり聞いていると、オリジナルバージョンを聞きたくなる。

編曲しなおした新しいオケでの再録は「Akina Nakamori〜歌姫ダブル・ディケイド」収録で、こちらはビッグバンドによるスイングジャズ。だれかこのアレンジ版でクイックステップを踊ってほしい。

ビジュアルが凄く良い

衣装が曲にピッタリ。振り付けも曲同様に緊張感がある。一度、この曲を本当にタンゴアレンジにして歌ってほしい。

二番の後の間奏がカッチョ良いよ

EVEのコーラスも最後、唸ってるしね。明菜以外の演者もブンブン飛ばしてる曲で、爽快。

ちょっと病んでるゴシック娘

ゴシック調の衣装に金かかってるのが一目瞭然で、明菜もバブルも絶好調!と言いたいが、セールス的には陰りが見え始めたころかな?

音楽的にも前作の「Tattoo」や本作では打ち込みサウンド中心で、夜のヒットスタジオなどの歌番組に出ても、番組専属楽隊の出番は無く、この当時の若い歌手やバンド形式の活動が、テレビから音楽番組を衰退させる要因となっている。

歌詞はというと、鬱の極みで自殺一歩前といったところ。衣装 x 装飾音多めの演奏 x 詩的な表現が相まって、明菜の楽曲の中では孤高にして究極の耽美作品。それまでの明菜の実績で固定ファンには売れるだろうけど、大衆を相手にしていないのは確か。こんなのシングルA面にしちゃって、プロデューサーは大丈夫なの?と言いたいが、どうやら明菜の意向で押し切られたらしい。じゃあアルバムの収録曲にしたらどうか?と言えば、あまりにもアクが強すぎて浮いてしまうだろうから、一曲で完結するシングルで正解ともいえる。仮にアルバム収録曲全部がこんなのばっかりだったら、今度はこっちが本物の鬱病になってしまう。私がプロデューサーだったら、両A面の一曲としてもう一曲は普通の楽隊で演奏できそうな曲にして、番組のカラーに合わせて歌い分けさせるかな?

こんな風にコメントして評価93点は間違いじゃないの?と言われそうだが、個人的にはこの曲、なーんか癖になって好きである。

好きなんだけど…

おそらく、今の明菜が歌っても聴衆に届かない曲。十代少女の一瞬の輝きを切り取っている曲だから。当時の明菜でもキーの高い曲だし、キーを下げると曲の魅力が半減する。

この地平線はどこの地平線なのか?

アフリカと解釈している人もいましたが、収録アルバム全体が秋から冬のイメージなので、寒いところの気がする。北欧・シベリア・アラスカ?編曲がエキゾチックなので、東欧又はエルサレム?想像できる余地があるのは楽しいですね。

ミキシングが良ければ、あと5点上がる

本当に「聞こえるか聞こえないか位の音量で、非常に静か〜に始まる」のが不満。歌詞が聞き取れないので、この部分を普通にミキシングしたバージョンを出してほしい。詞も曲も良いからもったいないです。

聞き違い?

流行っていた当時、テレビで冒頭部分を見聞きして、
「私からサヨナラしなければ この行為は終わらないのね」
とずっと思っていたが、
後日ベスト盤を買って、歌詞カードを見ると、
「この恋は終わらないのね」
とあって、ダブルミーニングかもしれないが、いまだに「行為」としてエロく解釈する方が好きです。

ババアになっても、この曲は歌えるよね、明菜。

加齢で高音域が苦しくなっても、この曲はもともと全体的に音程が低いうえ、キーを下げても、ドスを利かせても違和感ないし、ずっと歌い続けられるよね。

7サザン・ウインド / 中森明菜

サザン・ウインド / 中森明菜

引用元: Amazon

アーティスト中森明菜
作詞・作曲来生えつこ / 玉置浩二
リリース1984年4月11日『サザン・ウインド』
収録アルバム『POSSIBILITY』
『BEST』

ここから明菜もバブルも絶好調

海外へ飛び立とうとする前作「北ウィング」とよく対比される曲。「北」に対し「サザン」だし。彼を追いかけてミッドナイトフライトしたのは北米かヨーロッパかと思いきや、実は南国リゾートに降り立ち、ヤル気マンマンで現地人を物色してますよ、明菜。

「北ウィング」が売れたからといって、二匹目のドジョウで「ドラマチックエアポート」を次に出さなくて正解。あれは駄曲。あっちの明菜はディスカウントチケットのエコノミークラスなのに対し、こっちの明菜はベランダが屋外プールに面したオーシャンビューの部屋に泊まるぐらいは贅沢しているのである。OLがボーナスで近畿日本ツーリストのパッケージツアーで、免税店で何を買おうかな?の当時の時代背景にすごくマッチしている。

テレビバージョンで聞くと、更に5点上がる。

レコードバージョンはフェードアウトするところ、テレビでのバンド演奏ではアウトロが優しく語り掛けるように聞こえて、「探さないでね」と優しく締めくくるのと相まって好きです。フェードアウトだと、出口のない迷路に入り込んでしまったように聞こえます。テレビバージョンで再リリースしてほしい。

8ミ・アモーレ / 中森明菜

ミ・アモーレ / 中森明菜

引用元: Amazon

アーティスト中森明菜
作詞・作曲康珍化 / 松岡直也
リリース1985年3月8日『ミ・アモーレ』
収録アルバム『D404ME』
『歌姫伝説~’90s BEST 』
『ベスト・アルバム BEST』ほか
タイアップ-

イライラするわぁぅゎぁぁ⤴

当時は歌詞があんまりだったんで明菜の曲では二軍クラスでしたが、今ではこのぐらい振り切っている方が好きです。

愛をひらひぃらぁぅゎぁぁ⤴

明菜のビブラートを過剰にモノマネしたい人は、ぜひこの曲を。

「SAND BEIGE」の時にB面落ちした「椿姫ジュリアーナ」を明菜は気に入っていたみたいで、その作曲家である佐藤隆に再度依頼してリリースした曲。「椿姫ジュリアーナ」より聞き手にで伝えようとしている作品ではある。佐藤隆ってなんで、被差別的に扱われている酒場女っぽいテーマが多いのかな?

Best IIの中では軽めの曲

カセットテープ・シングルという変則リリースだったので、Best IIのCDで聞いたのが初めて。Best IIに収録されたシングル曲は主張の強い曲が多いので、このカラオケスナック的な力を抜いた感じが、聞いていてちょっと安心する匙加減で、なかなかに好もしいのである。

ミ・アモーレのプロトタイプ

ミ・アモーレ発売の一年前ぐらいに出したアルバムの中の一曲。旅情感たっぷりの曲で、明菜はこの路線が好きで、その後のミ・アモーレにつながったにちがいない。

ラテンの次はイスラム圏

「ミ・アモーレ」で金の鉱脈見つけたゾ!というわけで、次に当たるのは何か?ということで、来ましたエキゾチック路線で今度はイスラム圏。久保田早紀「異邦人」のメガヒットの例もあるしね。

「異邦人」のメガヒットは完全に楽曲の力なのに対し、「SAND BEIGE」のヒットは明菜の力で売れたのである。大ヒット後の次の曲が全曲の七掛けぐらいで売れるのは、曲ではなく歌手自身の人気で売れたからである。いわゆる一発屋は全て純粋に楽曲の力で売れたのだから、演者が作詞作曲者であれば、実は誇ってよいことなのである。

クラブっぽく仕上げているけど、タイトルが絶妙にダサい。

イントロで「椿姫ジュリアーナ」をサンプリングミックスしてる。バブルでデスコ行け行けだったから、ジュリアナ東京っぽく仕上げた(だから「椿姫ジュリアーナ?」)12インチシングルだか、ミニアルバムだか、その中の一曲。

20DESIRE -情熱- / 中森明菜

DESIRE -情熱- / 中森明菜

引用元: Amazon

アーティスト中森明菜
作詞・作曲阿木燿子 / 鈴木キサブロー
リリース1986年2月3日『DESIRE -情熱-』
収録アルバム『オールタイム・ベスト -オリジナル- Special Edition』
『BEST2』ほか
タイアップ-

大衆のツボはここ

は~ドッコイ♪
最初にこれに気づいた人偉い。
さ~ヤレヤレ♥

24難破船 / 中森明菜

難破船 / 中森明菜

引用元: Amazon

アーティスト中森明菜
作詞・作曲加藤登紀子
リリース1987年9月30日『難破船』
収録アルバム『BEST Ⅱ』
『オールタイム・ベスト -オリジナル-』

イカニモ過ぎて

リリースのタイミングといい、加藤登紀子がほうぼうで語っている曲提供のエピソードといい、壮大な編曲といい、ちょっとやり過ぎなので、私は興ざめしてるのある。

確か「サザンウィンド」のB面?

「サザンウィンド」シングル盤を持っていたけど、この曲つまらなかったからほとんど聞いたことがない。この曲のせいで事実上、シングル盤が1曲のみ仕様になってしまってコスパ悪いったらありゃしない。

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