飾りじゃないのよ涙は / 中森明菜の詳細情報
アーティスト | 中森明菜 |
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作詞・作曲 | 中森明菜 |
リリース | 1984年11月14日『飾りじゃないのよ涙は』 |
収録アルバム | 『BITTER AND SWEET』
『BEST』 |
参考価格 | 250円(税込) |
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感想・評価
全 12 件を表示
ファンになったのは実はこの曲から
高校受験を控えた冬にリリースされた曲。
受験勉強の傍ら、気分転換にテレビで歌番組ぐらいは見てたので、明菜がやたら恰好良い歌を歌ってるな、なぜかメイクで黒いファンデーションで顔を汚しているけど、なんて思いながら聞いていた。そして無事志望校に受かって好きなだけ音楽聞けるようになって、すぐに買ったレコードがこのシングル盤で、私にとって初めての明菜のレコードがコレ。テレビでは歌詞が聞き取りづらかったので、見開きの仕様の歌詞カード見ながら、何度も堪能した。
明菜の代表曲を1曲のみ、と問われれば、この曲にする。
売上の実績もあり、リミックスや再録のどれも良い出来で、歌番組でほかの歌手がカバーしても明菜の足元にも及ばないからだ。
一度夜のヒットスタジオで松坂慶子が出演して、何の脈絡もなくこの曲を歌ったことがあった。この曲がヒットした頃より少し後だったと記憶してるが、特に松坂慶子が歌手活動を前面に出している時期ではなく、錚々たる出演者の前で、明菜のヒット曲をカバーするのだから違和感アリアリ。ちなみに明菜自身は出演してない回だった。燕尾服と黒タイツだったかな、とにかく色気ムンムンの衣装で、クラブシンガーのようにピアノの前奏を従えて語り始めた「中森明菜さんってとても魅力的で色気のある歌手ですね、私も中森明菜さんのようになりたいのですが、私は男の人を知りません」と。それを見ていた私と母は「オイオイ何言ってんだ」とのけぞった。色気は松坂慶子のほうが明らかに溢れているし、言うに事欠いて「男の人を知りません」とは!前の文脈を加味すると、当時の中森明菜が男を知り尽くしているような言いぶり。男を巡っての松坂の明菜に対する意趣返しともとられかねない発言だった。セリフと共にピアノの前奏は終わり、あとは番組専属の楽団がゴージャスに伴奏を引き継いだ。松坂は「愛の水中花」張りのお色気唱法で、楽団・コーラス・バックダンサー多数がフル稼働でこれでもかとばかりサポートし、松坂はノリノリでフルコーラス歌い切った。夜のヒットスタジオで、あんな異常な演出をしたのは後にも先にもあれっきり。松坂の後の演者はどのようにして番組をいつものペースに戻したのだろう?
リミックスバージョンはアルバム「BITTER AND SWEET」に収録。カッコいい仕上がりだが、歌唱の一部をインストに差し替えているので、こればかり聞いていると、オリジナルバージョンを聞きたくなる。
編曲しなおした新しいオケでの再録は「Akina Nakamori〜歌姫ダブル・ディケイド」収録で、こちらはビッグバンドによるスイングジャズ。だれかこのアレンジ版でクイックステップを踊ってほしい。
Hatchi pussさん(男性・50代)
3位(94点)の評価
私は泣いたことがある。この曲の質の高さに。
1984年リリース、中森明菜さんの10枚目のシングル。作詞・作曲は井上陽水さん。
恥ずかしながら私、小学生の頃、この曲は陽水さんの歌だと思ってたんだよね…(笑)だって父親の車にあった陽水さんのベストアルバムに、この曲(陽水さんのセルフカバーVer.)が入ってたから!後のヒット曲『Make-up Shadow』にも通じる大人っぽさがあるなぁ~って子どもながらに思ってた。
のちに中森明菜Ver.を知ったんだけど、明菜ちゃんの歌声は陽水さんとは別種の色っぽさがあるよね~。
そしてこの曲、とにかくノリがいい!コーラス、ギター、テクノなどが絡み合いながら疾走していく感じ!編曲した萩田光雄さん、相当な熱量をもってこの曲を仕上げたんだろうなぁ。
ちなみに歌詞には、松田聖子作品へのアンチテーゼとも言える、細かいこだわりがあるよ。
サビの「真珠じゃないのよ涙は」は、「涙を糸でつなげば真珠の首飾り」(白いパラソル、1981年)を意識したもので、
「ダイヤと違うの涙は」は、「涙はダイアモンド」(瞳はダイヤモンド、1983年)を意識したものだと言われている。こういうのを見つけると、ニヤッとしちゃうよね。
昭和歌謡マイスター
ももち@昭和歌謡大好き若人さん (男性・20代)
5位(78点)の評価