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問いかけ
余計な演出が少ないためかテーマ性を分からせる作品に思えます。視聴者を雰囲気に飲ませる様な演出ではなく、合戦や馬が駆けるシーンを通して、監督が訴えかけている様に見えます。醜い人のエゴはこんな惨劇を生むのだ。それを分かっているのか?そう問われた様に感じます。
3位八月の狂詩曲(ラプソディー)
引用元: Amazon
晩年
物語の展開の起伏がなく、影武者や乱に比べれば物足りないように見えます。しかし、現代の日本を見れば明白な様に、あのような、教え子達が老後に訪ねてくれるのは、夢の様な話です。これが理想の晩年なんだよ、とお歳をめされた巨匠が、最後に望んだ願いが本作ではないかと感じます。
演出
現代の映画との比較となるのですが、演出の全てが近代の監督と違います。一例を挙げると、クライマックスの長篠の戦いが、拍子抜けな程あっさり終わってしまいます。ですが、今作は信玄公亡き後の武田軍の物語ではなく、哀れな影武者の話です。テーマの演出に不要なシーンは尽くカットする。そんな潔い手法は近年の作品には見られません。見栄えよりも、物語の一貫性にこだわった良作に間違いありません。