かえるのおなかさんの「アニメ映画ランキング」

　最近の映画は、画像技術がここ10年で進化し続けているから、リアルですごい映画が多いと思います。
　それだけに求められてしまうのが、昔も変わりませんが、物語構成（主人公等のキャラクター・世界観）の必要以上に完成度が求められているように感じます。
　アニメ以外の映画（以下、通常映画）は、作品のコンセプトに自由度（逆に言えば、ハズレ作品も多いのも映画の楽しみ方の一つですけど）があって、物語の世界観とか構成ってまだ作りやすい（それでも大変）と感じます。ですが、アニメ映画は、通常映画に比べて、予め単行本や本編が存在しているケースが多く、今まで積み上げてきた作品の世界観があります。その世界観を損ねないようにしないとファンが許さない風潮があるように感じるので、限られた時間内で映画上映するのは、間とか情景・描写がカットされてしまったりと、本来大事にするシーンの表現が再現できなくなるので、大変なように感じます。
　映画上映時間内（1～2.5ｈぐらい）で、物語を終わらせねばならないので、アニメの場合、どうしても本編と違う別ストーリーになり、ちょっと違う作品になってしまっている。これも有りなのですが、なんか作品によって、面白みがない様に感じているファンの人も多いのではないでしょうか。アニメに限らず映画って、本当に素敵なんだけど、作るの大変だなぁと思います。
それでも、製作者のみなさんや作者の情熱や努力が詰まっている感じが伝わるとヒットし、アニメに限らず名作映画になるんだと改めて思います。