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ももち@昭和歌謡大好き若人さんの「邦楽フォークソングランキング」

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更新日: 2020/09/25
ももち@昭和歌謡大好き若人

昭和歌謡マイスター

ももち@昭和歌謡大好き若人

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まえがき

好きなフォークソングBEST10です!

ランキング結果

あっけらかんとした明るさと、歌詞の悲しさ。両者が絶妙に融合した超一級フォーク。

初めてこの曲を聴いたのは、中学3年生の時。テレビでこの曲に出逢って、一気に好きになった!!中毒性のあるメロディー、温かみのあるアレンジ、エモい歌詞!!フォークソングというものを好きになったきっかけでもあるよ。

岬をめぐるバスに1人で乗っている男性。本当は愛する人と2人で乗るはずだったけど、もうそれが叶うことはない。バスに揺られている男性は、1人でその悲しみを深く胸に沈めるのでした。う~ん、切ない!曲調が明るいからこそ、余計に悲しさ・寂しさが際立つというか…。

素朴な笛の音、波のきらめきを表現するかの如きフォークギターの音、そして思いのほか悲しい歌詞。全てにおいて文句なしの名曲ですっ!!!!!

ちなみにこの歌が電車の駅メロに使われていたことがあるらしいんだけど、これ、電車じゃなくてバスの歌だよね。

ニッポンって、いいなぁって。

とにかく日本のエモい部分がつまった、情緒たっぷりのフォークソング。「日本に生まれて良かった」と思わせられる。

「尾花の簪(すすきのかんざし)」を頭に付けている「浴衣のきみ」は「熱燗徳利の首」をつまんで「もういっぱいいかが」?と尋ねる。そのさまが「みょうに色っぽい」。

……………どうです??このシチュエーションだけで既にエモくないですか!?!?
上弦の月の夜。風流だなどと言って俳句をひねる。君の髪から風呂上がりのいい香りがしてくる。酒を飲み過ぎて、君の膝枕にうっとりする。
想像してみて!?ニッポンの上品な旅情・性愛が凝縮されているよね!
こんな日本の旅、一度はしてみたいよね~。

さらに歌詞を見てみると、「つまんで」「いかがなんて」「ひねって」「月見るなんて」など、連用形で終わっている行が非常に多い。「~て」で終わることで韻も踏んでいるし、終止形にしないことでその後の文の続きを想像させる機能も持っている。歌詞の表現も非常に練られているんだね。このセンス、まじですごいって。

年上女性が好きなら必聴!!甘酸っぱい青春フォーク。

故郷に住んでいる男子の、ひと夏の切ない恋愛物語。

となりの町に住んでいるお嬢さんが、「僕」の故郷にやってきた。都会の香りを振りまくお嬢さんに、「僕」は一目ぼれ。初キスも初体験もお嬢さんに捧げることになる。
そんなお嬢さんは、いつかは隣町に帰ることになった。「僕」はお嬢さんとともに隣町に行くことを考えるが、お嬢さんは予定より早く勝手に帰ってしまった。
この時、夏は終わり、すっかり秋になっていた。

わ~~~~~~切ない~~~~~!!!!

しかも吉田拓郎さんによる歌詞がいちいち秀逸。夜のシーンでは「ながい髪が夜露にぬれて、蒼い月がかわいい人のえくぼの上でゆれてるよ」。絵が浮かんでくるよね~。しかも「ゆれ~~~↑↑↑て~るよ~♪」という風に、「れ」で急に音程が上がる拓郎節も素晴らしい!!
失恋後の夏の終わりのシーンでは「海辺の町は夏の終わりとすっぱい恋で、ミカン色に知らんふりして暮れて行く」。ミカン色っていう表現が夏感を出しつつ甘酸っぱさも出しつつで、最高にエモい!!マジで細田守さんや新海誠さんあたりが映画化してくれないかな。

拓郎さんが素敵だと思ったら、投票しようよ。

1972年発売。60年代後半の政治的で過激なフォークソングに対し、素朴で優しいフォークソングを発信した吉田拓郎さん。この曲のヒットをきっかけに、拓郎さんは若者のカリスマとなっていく。今で言う米津玄師さんのような存在だと私は思ってます。

反体制の過激なフォークとは違い、この曲には「白いチャペル」「花」「春」「ペンキ」「お花畑」「エクボ」「お陽様さん」「緑のシャツ」という、色とりどりであたたかいアイテムがたくさん登場する。拓郎さんの甘く優しい歌声も魅力的!

この曲がリリースされた約半年後、拓郎さんは実際に教会で結婚式を挙げるんだから、すごいもんだよね~。まさに有言実行!時代の寵児がこんなことやるんだから、教会での結婚式は誰もが憧れるっしょ!

5妹 / かぐや姫

妹 / かぐや姫

引用元: Amazon

アーティストかぐや姫
作詞・作曲喜多條忠 / 南こうせつ
リリース1974年5月20日『妹/夏この頃』
収録アルバム『かぐや姫LIVE』
タイアップ映画『』主題歌

明日嫁ぐ妹を優しく見守る兄の想い。泣けます。

表題の通り、嫁いでいく妹のことを想う兄の気持ちを歌った歌。

この兄妹の両親は既に他界している。だから兄妹2人暮らし。だが妹は兄の友達と結婚し、家を出て行く。家に残されたのは兄1人。兄は妹の結婚生活がうまくいくかどうか、ずっと心配している。う~ん、兄の優しさが溢れ出ているよね。

特に泣けるポイントが2つあります。
1つ目。明日出て行く妹に対して、「味噌汁の作り方を書いていけ」と言うシーン。そもそも「味噌汁」という食べ物が泣けるよね!?「ミネストローネスープ」じゃ泣けないよね!?「味噌汁」だから良いんだよね!!あったかい家庭の味をここで持ち出してくるなんてズルい~!この曲のマスターテープを聴いたら、「作り方」の「か」の部分で南こうせつさんの声が若干裏返ってるんだよね。きっと泣きそうなのをこらえながらレコーディングしたんだろうなぁ。
2つ目。これから結婚生活を送る妹に対して、兄が「どうしても、どうしても、どうしてもだめだったら帰っておいで」と言うシーン。妹の結婚を祝福しながらも、独り身になる寂しさ・悲しさが兄にはある。それが、「どうしても」の反復によって表現されているのだと思います。(´Д⊂グスン

6安奈 / 甲斐バンド

安奈 / 甲斐バンド

引用元: Amazon

アーティスト甲斐バンド
作詞・作曲甲斐よしひろ
リリース1979年10月5日『安奈』
収録アルバム『人類』
『セルフ・アンド・カバー2016~生きてりゃいいさ~』ほか
タイアップ-

70年代、最高のクリスマスソング。

1979年リリース。甲斐バンド屈指のバラードナンバー。
安奈と離れた場所に住んでいる男性が、安奈のことを想う歌。「安奈、おまえの愛の灯はまだもえているかい?」、「おまえを包むコートはないけど、この手であたためてあげたい」と、安奈への愛が溢れた素敵な歌詞がたくさん。
遠距離って大変だけど、そのぶん燃えるものがあるよね。

ちなみに何かの番組で紹介されてた記憶があるんだけど、甲斐バンドのライブでロックナンバーを次々熱唱した時、興奮する客が続出して会場で大乱闘が起きたんだって。収束しようがないほどの大乱闘だったけど、甲斐さんが『安奈』を歌ったら乱闘が止んだらしい。バラードの力って凄いな。。。

7外は白い雪の夜 / 吉田拓郎

外は白い雪の夜 / 吉田拓郎

引用元: Amazon

アーティスト吉田拓郎
作詞・作曲松本隆 / 吉田拓郎
リリース1979年10月5日『春を待つ手紙』
収録アルバム『ローリング30』
『ザ・吉田拓郎』
『ゴールデン☆ベスト 吉田拓郎 ~Words & Melodies~』ほか
タイアップ-

男女の別れを描いた、6分間のフィルム。

吉田拓郎さんのアルバム曲。約6分もある長い歌。これを一通り聞くと、一本の映画を観終わったかのような感覚に浸れます。

この歌は、今まさに別れようとする男女カップルの対話形式になっています。だから男性側の気持ちも女性側の気持ちも描かれている!作詞は松本隆さん!『木綿のハンカチーフ』や『赤いハイヒール』など、男女の対話を描かせたら天下一品の作詞家だね!

2人がはじめて出逢ったお店で、男性は別れの話をする。なぜ別れるかというと、2人のため。「傷つけあって生きるより、なぐさめあって別れよう」という言葉から分かるように、残酷な別れではなく優しい別れなんですよね。
一方で女性は、別れに涙しながらも決してムキになることはなく、「席を立つのはあなたから。後姿を見たいから」と、男性のあとを付いていく形でお店を出て、別れる。

夜。外は白い雪がしんしんと降っている。そして誰もいなくなった。

拓郎節が奏でるダンディズム。

作詞・作曲は吉田拓郎さん。歌はムッシュかまやつさん。だけど、拓郎さんもセルフカバーしてるよ!

学生時代の男友達のことに想いを馳せる。まさに「あいつ今何してる?」状態。「おまえ今頃どの空の下で、俺とおんなじあの星みつめて何想う?」という表現、最高にエモい……!!そして最後は、「今のくらしにあきたら二人で、夢をかかえて旅でもしないかあの頃へ」と締めくくる。男同士の泥臭い友情は永遠!!!!

超独創的フォーク。何食べたらこんな発想になるの??

1967年、関西のラジオで火が付き、フォークルを大ブレイクさせた歌。レコードの売り上げは150万枚を超えた。すげぇ。

飲酒運転が原因で死んだ男が天国を追い出されて生き返るというストーリーもさることながら、テープ早回し、最後のお経&『エリーゼのために』、というオリジナリティー要素満載の、唯一無二のフォークソング。ホント、何食べたらこんな発想になるのよ??

この曲に見られる、常識にとらわれないアイデア、破壊力は、大学生バンドならではかも。

学生運動とサヨナラを告げる、最後の反体制ソング。

1975年の作品。作詞・作曲は荒井由実さん。ユーミンだね!
タイトルにある「いちご白書」とは、学生運動をする青年を描いたアメリカ映画。歌の主人公は授業を抜け出して、彼女とこの映画を見たんだねぇ。
それプラス、主人公は長髪・無精ヒゲで、学生運動もしていた。でも就職が決まったら髪を切り、「もう若くないさ」と呟く。おそらくヒゲも剃ったはず。

「大学時代、学生運動もしたなぁ~。そして学生運動に関する映画も見たなぁ~」という歌なのです!要するに、学生運動を過去のものとして捉えてるんですねぇ~。時は1975年。学生運動はすっかり下火になっていた頃でした。時代とリンクしてるぅ!

この歌を作ったユーミンは新しいおしゃれなものを求めた一方で、この歌のような懐古的な一面もあった。『あの日にかえりたい』だって懐古的だもんね。今で言ったらあいみょんさんも、新しい一方でどこかレトロでもあるよね。『君はロックを聴かない』なんてレコードの歌だしね。

あとがき

吉田拓郎さんが多くなったなあ…(笑)
それに、全体として優しい叙情的な歌ばかり。どうやら私、政治的で過激なフォークより、やさし~いフォークの方が好きなようです。

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