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自分にとって何が本当に大切なのかを分からせてくれる
主人公と出会って間もない頃のヒロインは、自分の本当の気持ちに正直な行動をとるのが苦手だった。しかし、主人公と共に過ごす過程で、DV彼氏との別れや突然現れた巨大な怪物達に勇敢に立ち向かっていくようになる姿勢は、読んでいるこちら側にも勇気をもらえた。「本当に大切なものなら、果敢に挑み守り続けたい」そう思えた。
グロテスクの中にある美しさ
電車にひかれる、銃で頭を吹き飛ばすなど、序盤からグロテスクな場面がある。しかし、そのような場面はどれも儚さや美しさを感じた。デスゲームで勝ち続け、生き残りたいと願うのは人間も異星人も同じ考え。それぞれにそれぞれの生き残りたい理由があってデスゲームをしているさまは、絵の綺麗さも相まって正直怖かったが、感動した。
お互いの正義があって悪はない
主人公も宿敵のライバルもお互いにそれぞれの「正義」があり、それを貫こうとしている姿勢や考えは読んでいて感動した。偶然手に入れた力を、結果的に悪い使い道をしているだけであって動機は些細な正義。こんなにも儚く絶望を覚えさせる悪役は、他の漫画にはいないと思った。