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なんやかんやでめっちゃいい人
悪役として登場しましたが、中盤に魔力のほとんどを奪われてしまい、ヨボヨボのおばあちゃんになってしまいます。ソフィーを老婆にしたり、ハウルを追跡したり、カルシファーを奪おうとしたりと困った人ですが、中盤から終盤にかけてはハウルを守ったり、ソフィーに助言したり、マルクルを世話したりと、年相応(?)のおばあちゃんの貫禄を見せてくれます。老齢になったソフィーとの掛け合いは、何十年来の茶飲み友達といった雰囲気で、とても好きです。
卑屈な性格から積極的な女性に成長
ヒロインが三番目に来るというのは、おかしな話ですが、私的には可愛いのに地味だと思い込んでいるという設定にとても悔しい思いがしています。いや、十分に可愛いですよソフィーは。それに気づかないで、卑屈にしていると、普通に嫌味に見えてしまう。
しかし、老婆になって、成長して、素直になるにつれて、だんだんと若返っていく姿を見ると、ソフィーの本心、なりたい自分がなんであったのかを知ることができて良いなと思います。これは、ハウルとソフィーの恋物語ではなく、ソフィーがいかにして成長していくのかという物語なのです。
男でも惚れ惚れするほどのかっこよさ
ハウルの初登場の際のセリフ「待たせてごめん」というのが伏線であったことに気づいて、さらに好きになりました。というのも、映画「ハウルの動く城」の終盤で、ソフィーはハウルがカルシファーと契約し心臓を差し出す時間へとタイムスリップし、契約の場面を目撃します。その時、「未来で待ってるから」とソフィーが現在に帰ってしまうところをハウルとカルシファーが不意に見ました。
この場面、一見するとなぜハウルは悪魔と契約したと言われているのかの場面を淡々と見せたに過ぎませんが、実のところかなりの伏線だったと思います。
ソフィーは、サリマン先生の追跡から逃げる際、ハウルに探しているものが見つかる指輪を託されます。ソフィーはその指輪を頼りに、ハウルの城まで無事に戻るのですが、この指輪、序盤でハウルが身につけてるんですよね。つまり、ハウルは探し物が見つかる指輪をはめながら、ソフィーに出会ったことになります。
ここで、序盤のセリフ「待たせてごめん」がかなり意味深に聞こえるのは気のせいでしょうか。ハウルは幼少期に、タイムスリップしてきたソフィーに出会い、あの女性を指輪で探し、ついに物語の始まりとなる。そう考えると、ハウル一途すぎて素敵ですよね。