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1位瘋癲老人日記(小説)
引用元: Amazon
『瘋癲老人日記』(ふうてんろうじんにっき)は、谷崎潤一郎の長編小説。息子の嫁に性欲を覚える不能老人の性倒錯(脚フェティシズム)が身辺雑記の日記形式で綴られた作品。
2位鍵(谷崎潤一郎)
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『鍵』(かぎ)は、谷崎潤一郎の長編小説。読まれることを前提にして書かれた日記をお互い盗み読みする夫婦の愛欲の物語。この日記形式の物語世界を読む者もまた窃視の主体となるという仕掛けの構図を持つ作品である。谷崎の代表作の一つで、翻訳も世界各国で行われている。たびたび映像化されている作品でもある。
騙される幸せについて考えさせられる作品です
大学教授をしている男とその助手と教授の妻と娘の物語だが、4人の複雑にもつれあう関係性が悲哀に満ちているが美しくもあります。大学教授の男は日常的に日記をつけていて、妻もまた日記をつけているのだが、お互いに盗み読むという形式を取りながらも実は歪んだ愛情の交換をしていて、第三者の読者側からしても夫婦の密かなやり取りを盗み視ているような気分になり、最後まで展開が読めず、スリルを味わえた。
3位春琴抄
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『春琴抄』(しゅんきんしょう)は、谷崎潤一郎による中編小説。盲目の三味線奏者・春琴に丁稚の佐助が献身的に仕えていく物語の中で、マゾヒズムを超越した本質的な耽美主義を描く。句読点や改行を大胆に省略した独自の文体が特徴。谷崎の代表作の一つで、映像化が多くなされている作品でもある。
自己犠牲の伴う最上の愛の形について考えさせられる作品です
才能と美貌を持つ盲目の美少女、春琴と春琴に仕える少年、佐助の物語。類い稀なる才能と美貌を持ってしまったが故に周囲に高慢な態度を取り続ける春琴だが、ある日何者かに熱湯を浴びせられ美しい顔を火傷で失ってしまうという大事件が起こってしまう。
そんな顔を佐吉にみられたくないという春琴の思いを汲んで佐吉は両面を針で突き刺し自らも盲目になり、一生を春琴に捧げるのだが、与えるのみで求めない、自己犠牲のみの愛の形が切なく苦しい程に心情に訴えるのだが、美しい恋愛小説として最上の作品だと思った。
老人の屈折した性をこれでもかこれでもかと突き付けるセンセーショナルな内容に、感情をひどく揺さぶられた
主人公の老人にはある性癖があり、その性癖を満たしてくれる相手がなんと義理の娘(颯子)である。颯子は老人の狂おしい程の屈折した愛情を掌でころがし巧みに誘導し続けるのだが、物語の展開が最後まで目が離せず、一気に読了してしまった。