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サウンドもMVも色っぽくてかっこいい
D'Angelo の Really Love から着想を得たとのことだが Vinyl のアコギバージョンを聴いて納得。そこから楽器をエレキギターに持ち替えてこれだけロック色の強いまったく新しいバンドサウンドに進化させているところが見事。
この曲の印象を決定づけているのがイントロとAメロのフレーズなのだがこれがとんでもなくかっこいい。特にベースとギターのアンサンブルのハマり具合がもうたまらない。ヌーはリズム隊の抜群のコンビネーションやツインボーカルの絶妙なバランスなども聴きどころだが、ギターとベースのアンサンブルも楽しみのひとつ。曲全体を通してベースが動きまくってて好き。サビ前にブレイク的に入る「さよなら愛をこめてー」がおしゃれでニクい(2021年のライブではここに millennium parade の「www」のベースリフをかまして来たりしててかっこよかったです)。冷たくて熱い井口の地声ボーカルも艶っぽくてよい。
4位泡 / King Gnu
引用元: Amazon
2021年でいちばん聴いた曲
20歳そこそこで既にこの曲の原型(歌詞も含む)ABUKUができ上がっていたことに驚く。
スローなテンポにエフェクトのかかったボーカルが心地よく、出だしから瞬時に泡の世界観に引き込まれる。原曲にはなかったサビが加わって一気にボルテージが上がり最高潮に達したところでふっと落として間奏に入る、この一連の流れとても好き。サビ終わりに数小節だけ大暴れするドラムが狂気じみててよい(’21AWライブのドラムがさらによかった!)。またヌーの曲は効果音的なサウンドがわかりやすく多用されるがこの曲では特に刺激的な音が使われていて楽しい。心臓の鼓動で始まり鼓動で終わるところがいい(ちなみに泡は主人公が心臓に爆弾を埋め込まれるドラマのエンディング曲)。リリース当時「原点回帰」と言っていたが、まさに1stアルバムのようなエレクトロなサウンドと生楽器と歌ものがいい塩梅で組み合わさってポップスになってる感じがとても好き。
3rdアルバムリリース後一発目の曲になるはずが、コロナ禍によってリリースのタイミングが一年遅れてしまったことは気の毒だった。個人的には2021年最も再生した曲だった。
J-POPにおけるロックバラードの名曲爆誕!
最初期に作られたとは思えないほどの壮大さと完成度。クラシックの名曲とギターロックとシンプルな日本語が美しく融合していて、ヌーらしさがぎゅっと詰まった極上のロックバラードとなっている。
ギター1本と常田のボーカルで静かに始まるAメロがもう最高。すぐに井口のコーラスが加わり、よりエモみが増していく。特に2番Aメロ、歌とギターとベースのアンサンブルが、コード進行の妙なのか何なのか、わたしの琴線に触れまくりで涙腺がウルウル来てしまう。間奏はショパン雨だれ("Raindrop" Prelude by Chopin)をオマージュしていて聴くたびに鳥肌もの。現代のミュージシャンが古い名曲を自身の楽曲に取り入れることはあるが、日本の無名の新人ロックバンドがこういう曲を1stアルバムのラストに持ってくるマインドがすてき。使い方・使い所・そのアイディアがとにかくニクい。ギターソロとしても大好き。ここからストリングス、音階の上がっていくギター、ループするひずんだベースでとことん盛り上げてラストにクライマックスが来る怒涛の展開がドラマチック。
サビと言えるものがなくAメロと単調なコーラスが最初から最後まで続いていくが、アルバムの締め、ライブのオーラスにうってつけの曲となっている。イントロから歌メロ、コーラス、間奏の盛り上がり、曲の締め方まで全セクション全パートが完璧。イントロでギターをガチャっとするところも(レディヘ味あって)好き。J-POPにおけるロックバラードの名曲のひとつだと思っている。
フジロック'21グリーンステージでのパフォーマンスすばらしかった。どの曲もそうだけど、ライブをするごとに曲が大きく育っていくのが感じられてうれしい。Aメロのハモり部分は観客もいっしょに二重唱できたらエモそう。
6位SPECIALZ / King Gnu
公式動画: Youtube
ヌー史上最高にキャッチーな曲
久々にガツンと来るかっこいい曲で一聴して即お気に入りが確定した曲。大人気アニメ呪術廻戦・渋谷事変の主題歌として書き下ろされ、ヌーファンだけではなくライトな層やアニメファンにもよく聴かれていてかなりヒットしている。
個人的には、この楽曲そのものにヌー初期の(Tokyo Rendez-Vous期の)マインドが戻ってきたのが感じ取れたことがとにかくうれしかった。また自分の好みと世間のヒットが珍しく一致した曲でもあった。3rdアルバムからの楽曲は世間的にヒットはしていたもののヌーの打ち出す音楽としては今ひとつ物足りないような違和感のある曲が増えてきていて方向性に疑問を感じ始めていたところだったので、SPECIALZ(あるいは4thアルバム)が来てくれてほんとによかった。
SPECIALZからの新曲5曲すべてが初期を彷彿とさせつつ進化も感じさせるサウンドで大好き。
ややモタつき気味のタイム感が心地よいチルな良曲
イントロ、アウトロのモタついたピアノとベースのループが心地よいスローでチルな曲。2サビ後の「やきつけて」の部分、バスドラをバックに歌とギターとベースで掛け合いするところがほんと好き。そこで毎回「ヤバ…」って言ってる気がする。ヌーのどの曲にも言えることだが特にこの曲のこの部分はこの四人だからこそできたであろうアレンジで、ひとりひとりのプレーが自然に思い浮かぶ。こういう音色を音源に入れてくる発想に脱帽。この形に行きつくまでにメンバーでどんなコミュニケーションや工程を経たのかとても興味がある。
アルバム音源もすごく気に入っているが、ライブだとスタジオ音源にはない間奏が加わってその演奏がまたエモいのだ。ある日のライブではロック味あふれるエレキギターのソロを入れてみたり、またある時はアコギとウッドベースでジャズっぽくやってみたりとどのアレンジもかっこいいのでぜひ今までのライブの演奏も観てほしい。スローテンポでありながらしっかりグルーヴしててのれるところがよい。
またアコースティックライブやってください。
10位どろん / King Gnu
公式動画: Youtube
11位ユーモア / King Gnu
引用元: Amazon
歌モノポップスではド定番コード進行のヌー版
今だと「丸サコード」などと言われたりして多くのアーティストが使っているもはや定番と言えるコード進行だが、ヌーは軽やかなテンポのいいアコースティックギターと早口でつぶやくようなボーカルで独特の世界観を醸し出している。
この楽曲に関しては定番コードだからなのかメンバーの手癖でわりとササッと作った印象があり、そのあまり作りこんでいない感じが聴き心地の良さにつながっているように思う。特に常田のアコギがほんとにいい味出してる。決してブルースとかフォークとかプログレとかにならない感じがヌーのサウンドの特徴になっていてそこが数あるヌーの魅力のひとつだと思う。
ボーカル二人が「なんだかんだでうまく行く気がしてきた午前○時」とユニゾンで気だるく歌う感じもよい。夜中にああでもないこうでもないと悶々としてるらしい歌詞も魅力。午前1時にうまく行く気がしてたのに午前2時では憂うつに、その後悪あがきして午前3時に再びうまく行く気がしてる流れにクスッとしてしまう。Cメロ前のラララのところはみんなで合唱できそう。
個人的にはこの曲、サビのボーカルユニゾンとハモりがポイントだと思っているので、ライブでは常田君にも歌ってほしいがあのギターのパターンだと歌まではむずいのかな。どっちも捨てがたい。(追記:21年AWツアーでは新井君も高音パートでハモっていた。三重唱で聴きたい。)
11位千両役者 / King Gnu
公式動画: Youtube
13位Overflow / King Gnu
引用元: Amazon
グルーヴ感がたまらない
2019年の日比谷野音の演奏に感動して大好きになった曲。
当時まだ演奏し慣れていなかったからか野音では各々が自分の演奏に集中していてその緊張感・必死感みたいなものがかえって曲の良さを引き出していたように思う。
タイトなドラムにブリブリグルーヴしたベースが特徴の思わず乗らずにはいられない曲。ヌーがめっちゃバンドバンドしてる曲でリズム隊のコンビネーションは見どころ聴きどころのひとつ。ギターとボーカルのみで進行するCメロ?からラスサビへ盛り上がるところも好き。
ヌーの歌謡曲サイドの隠れた名曲
90年代のトレンディドラマの主題歌になりそうな(久保田利伸みがあるというか)ちょっと懐かしいようなファンキーな歌ものポップソング。ヌーのこの手の歌謡曲系の曲(あなたは蜃気楼、Vinyl、Sorrows、Overflow、F.O.O.L など)はどれも踊れて歌えてキャッチーで好き。ヌーの曲の中ではストリーミング再生数が断トツに少ない印象だがわたしの中ではかなり中毒性があり何度もリピートしてしまう曲。
終始リズムを支えるゴリゴリとしたベースラインが気持ちいい。またボーカル二人のユニゾンがとてもいい味を出している。特にライブで披露したアコースティックバージョンではボーカルユニゾンの良さがより際立っており、お気に入りでよく観ている。
17位F.O.O.L / King Gnu
引用元: Amazon
19位BOY / King Gnu
公式動画: Youtube
ただ明るくてかわいらしいだけの曲ではない
ジプシージャズみのあるテクニカルなアコギがめちゃくちゃかっこいい。ユーモアあふれる弦楽器のアンサンブルも楽しくて聴きごたえがある。ボーカルがほかの楽器の音と同化してしまうぐらいひずませてあるところもおもしろい。アコギパートは本人の弾いてみた動画が見てみたい。
MVではヌーメンバーが子供になって登場し、過去のMVからのオマージュや小ネタが満載でファンにはたまらないものとなっている。常田が「King Gnu エピソード0」と表現していたがなるほど!となった。憶測だがヌーメンバーを小っちゃくしてみたら思いがけずマンガの「鉄コン筋クリート」っぽくなってしまったので、あえてどんどん寄せて行ってああなったのかなと思っている。
曲作りの段階ですでに「Mステに子供ヌーで出演(演奏)する」までをイメージしており、MVで起用しリリース直後にほんとにMステで実現させてしまった。
20位Prayer X / King Gnu
公式動画: Youtube
アーティスト | King Gnu |
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作詞・作曲 | 常田大希 |
リリース | 2018年9月19日『Prayer X』 |
収録アルバム | 『Tokyo Rendez-Vous』 |
タイアップ | フジテレビ "ノイタミナ"『BANANA FISH』エンディングテーマ |
ストリングスと歌で聴かせるアコースティック曲
ロックバンドの形態でありながら、クラシックのアプローチでドストレートな室内楽アンサンブル風の楽曲をしれっとアルバムに入れて来るあたりがヌーの真骨頂。クラシカルに爪弾かれるアコギ、ピチカートで始まりメロディアスに展開していくストリングス、幾重にも重ねたボーカルのハーモニー、(リズムは指パッチンで通したところも)全てよい。
メンバー四人だけでシンプルに作り上げるライブもそれはそれでロックバンド然としていてかっこいいと思うが、機会があれば少数ストリングスが加わったバンド編成でも見てみたいところ(テレビなどでスタジオライブ的にやるのがいいかもしれない)。
先日井口さんと森山直太郎さんとで冗談っぽく裏声同好会を結成していましたがこの曲とか本気でハモってほしいです。
21位カメレオン / King Gnu
公式動画: Youtube
22位Sorrows / King Gnu
引用元: Amazon
23位NIGHT POOL / King Gnu
引用元: Amazon
メンバーもお気に入りの一曲
ヌー初期のドープでアンニュイな世界観を感じられる曲。メンバーが演奏するのが好きな曲としてこの曲を挙げていたが、この感じの音色はこれからもずっと続けてほしいし、この時のマインドは忘れずに持ち続けていてほしい。最高のタイミングでやかましいエレキギターが入ってくるライブバージョンも好き。どっぷり浸れてとことん気持ちよくなれる曲。
King Gnuの1stアルバムはほんとに名盤だと思う。エレクトロとクラシックとバンドサウンドと歌謡曲が共存していて、また声質の異なるツインボーカルのおもしろさや歌メロの良さ、絶妙なポップス感にすぐにハマってしまった。今まで聞いたことのない新しいJ-POPの到来を感じてワクワクした。
24位白日 / King Gnu
公式動画: Youtube
アーティスト | King Gnu |
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作詞・作曲 | 常田大希 |
リリース | 2019年2月22日『白日』 |
収録アルバム | 『CEREMONY』 |
タイアップ | 日本テレビ系土曜ドラマ『イノセンス 冤罪弁護士』主題歌 |
25位飛行艇 / King Gnu
公式動画: Youtube
いつの間にかヌーの代表曲のひとつになっていた
この曲のリリース時に勢喜遊が「四つ打ち始めました」ってつぶやいていてマジか…となった曲。その言葉通りそれまでのヌーの印象とは違う大胆なほどシンプルな曲で驚いたが、テレビやライブで演奏を重ねるごとに、楽曲そのものの強さなのか、ヌーの演奏技術のせいなのか、メンバーの姿やその醸し出す空気なのかわからないが(おそらくそのすべてなのだろうが)、だんだんとわたしの耳にもなじんでいき、今ではお茶の間レベルで広がっているヌーの代表曲となった。リスナーに自分らの曲をわからせるために粘り強く何度も演奏し続けこすり続け磨き続けるスタイルもヌーの魅力である。完全にわからされた。
ヌーの名前が知られるようになった2019年後半のこの時期あたりから良くも悪くも大衆性を意識した楽曲が増えて行ったように思う。
26位三文小説 / King Gnu
公式動画: Youtube
27位一途 / King Gnu
公式動画: Youtube
30位傘 / King Gnu
公式動画: Youtube
31位壇上 / King Gnu
引用元: Amazon
邦ロック風の曲
ヌーにしては珍しく邦ロック寄りの曲で歌詞の乗せ方やノリも含めヌーの魅力があまり感じられないのだが、NHKのサッカー番組のテーマソングとして書き下ろされ、また翌年スタジアムツアーを控えているということもあって大味で盛り上がれそうなスタジアムロックになったのだろう。ただ、テレビで初披露したときの生演奏はカッコよくてさすがだなと思った。ヌーはいつもテレビやライブの生演奏できっちりインパクトを残していくところも楽しみのひとつ。ライブだと「キングヌーが邦ロック系バンドの確定演出やってみた()」みたいな印象があり、こっ恥ずかしさがすごい。ラストのツインボーカルの畳みかけがよい。
33位Teenager Forever / King Gnu
公式動画: Youtube
34位逆夢 / King Gnu
公式動画: Youtube
36位小さな惑星 / King Gnu
引用元: Amazon
37位雨燦々 / King Gnu
引用元: Amazon
何なんだこれは?
1stアルバム「Tokyo Rendez-vous」に衝撃を受けてから彼らの音楽を追って来たが、この期に及んで自分はいったい何を聴かされているんだ?ふざけてるのか?何があった?どこに向かってるの?と不安になった曲。ギリ1周まわり切ってないぐらいの周回遅れの爽やかJ‐POPのような曲調がさらに不安をあおるヌーいち不気味な曲。なお直後のリリース曲、SPECIALZ、硝子窓、2MORO、阿修羅、IKAROSでその不安は払しょくされました。
ディスイズキングヌー
KingGnu名義の1stアルバムにして名盤「Tokyo Rendez-Vous」のリード曲。
強烈なシンセベース?のリフで始まるイントロ、生ドラムとエレキギターとサンプリング音源の絶妙なミックス具合、常田の雑味のあるボーカル、「走り出す山手に飛び乗ってぐるぐる回ってりゃ」という歌い出し、井口の冷めた歌声、終始後ろでおかず的に鳴り続けるエレキギター。これらの要素が交互に鳴ったりアンサンブルすることでヌーのサウンドにハマっていく。静と動、熱さと冷たさが同居していて気持ちよすぎる。ドラムのノリも抜群。アウトロでギターとベースがユニゾンするところは曲中で一番好き。そこからはもう延々と演奏していてほしいし、エンドレスでずっと踊っていたい曲。
ヌーのギターロック系の曲はリフが印象的で耳に残るものばかりだが、この曲ではライブで観客も一緒に歌うのが恒例となっており特に気に入っている。ロックバンドの名リフ100選みたいなのがあったら真っ先に推したい強リフ。ライブだと曲終わりにレッチリ、キンクリ、ホワイトストライプス等々の有名なリフをつなげて来るあたり、ヌーにとってもそういう位置づけの曲なんだろうと思う。あらためて、ロックバンドって最高!って思わせてくれる曲。
2018年のフジロックでこのバンドを知って以来不動のナンバーワン曲。