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1位SPY×FAMILY
引用元: Amazon
作者 | 遠藤達哉 |
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ジャンル | 少年漫画 |
出版社 | 集英社 |
連載 | 少年ジャンプ+(2019年3月25日~) |
2位僕だけがいない街(漫画)
引用元: Amazon
作者 | 三部けい |
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ジャンル | 青年漫画 |
出版社 | KADOKAWA |
連載 | ヤングエース(2012年~2016年) |
巻数 | 全9巻 |
掛け合わせの最高峰!
ジャンルはサスペンスです。
しかしただのサスペンスと思うなかれ。
サスペンスに「タイムリープ」を掛け合わせたオンリーワンの作品です(本作のタイムリープは意識だけが過去の自分に移動するというもの)。
漫画の企画を生み出す時に、何かと何かを掛け合わせると面白い企画になる、という考え方があります。
この漫画はその最高の成功例の一つですね。
ストーリーは、タイムリープの能力を持った主人公が、殺されてしまった人物を救うために過去と未来を行ったり来たりするというお話です。
サスペンスの至上命題である犯人捜しに過去・未来のギミックが加わることによって、全く先が読めないストーリー展開になっています。
3位鬼滅の刃(漫画)
少年漫画の表現手法のタブーを破った!?
この作品の特徴の一つは、キャラに感情移入させる力が強いことです。
ジャンルはバトルものですが、この強い感情移入によって「泣き」を生んでいます。
この作品で多く見られる感情移入させる手法は、キャラクターの心情や考えを表現する「モノローグ」の多さです。
モノローグによってキャラクターの心情や考えが丁寧に表現されています。
通常少年漫画でこれほどキャラクターの心の中を詳細に描くことは稀です。
読者層的に、バトルなどそれ以外の部分が主に期待されるからですね。
また、少年漫画を描く際にモノローグの多用はある意味タブーとされるところもあります。
心情描写をモノローグに頼ってしまって、絵やエピソードで見せることをおろそかにしてしまいがちだからです。
しかし「鬼滅の刃」はその固定観念を打ち破りました。
絵、エピソード、モノローグが高いレベルで融合しています。
でももしかしたらこのテイストを通すことは編集者にとって勇気がいったことかもしれません。
合わせて、各キャラクターの過去を丁寧に描くことで感情移入させることにも成功しています。
笑い・ドキドキ・ワクワク・ほろっの全部乗せ!
久しぶりに「おもしろい」と「うまい」を同時に感じた作品。
宝島社の「このマンガがすごい!2020」でも1位に選ばれています。
読者が最初に感じるのはキャッチーな設定でしょう。
スパイと殺し屋とエスパーの偽装家族。
振り切った設定に何か起らないはずはないとワクワクしてしまいます。
物語のベースはコメディで進行するので、気軽に読み進めることが出来ます。
その中にアクションや、キャラクターの人間味によってほろっとさせるシーンが出てくるのがこの漫画の特徴です。
笑い・ドキドキ・ワクワク・ほろっ。
これだけ盛り込まれている漫画はなかなかありません。
「うまい!」とうなってしまいました。
かなり余談ですが、昔作者の遠藤先生がジャンプの作家さんのアシスタント先を抜けた際、その後任として私が呼ばれたと聞きました。
お会いしてみたかったです。