1分でわかる「河瀬直美」
自主制作映画で注目を集めた河瀬直美
河瀬直美は、1969年5月30日生まれ、奈良県出身の映画監督。専門学校を卒業したのちに手掛けた自主制作映画『につつまれて』と『かたつもり』が山形国際ドキュメンタリー映画祭の各賞を受賞し、注目を集めます。その後も映画監督としていくつもの作品を手掛けるほか、2020年の東京オリンピック公式記録映画の監督にも抜擢されました。
『萌の朱雀』で世界的な評価を得る
河瀬直美が初めて商業用に制作した映画は1997年に公開された『萌の朱雀』。この作品で彼女は、カンヌ国際映画祭のカメラ・ドール(新人監督賞)を、史上最年少となる27歳で受賞します。山村における過疎化の現実を描いた同作品は、当時中学生だった女優・尾野真千子のデビュー作としても知られています。
カンヌに愛された映画監督
『萌の朱雀』以外にも、世界的に評価の高い河瀬直美監督作品は多数。特にカンヌ国際映画祭とゆかりがあり、グランプリを受賞した『殯の森』(2007年)をはじめ、「ある視点」部門のオープニングとして公開された『あん』(2015年)、日本人監督として最多(8度目)出品となった『光』(2017年)などが話題に。2018年には、同映画祭のディナーで意気投合したフランスの名女優、ジュリエット・ビノシュが主演した『Vision(ビジョン)』が公開されました。
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河瀬直美監督×樹木希林
刑務所を出所し、どら焼き屋の雇われ店長を務める千太郎(長瀬正敏)の前に現れたお婆ちゃん・徳江(樹木希林)。どら焼き屋で働きたいと話す彼女を雇うことになり、「あん」づくりを任せることに。すると、徳江のつくるあんが評判を呼び、どら焼きやは大繁盛。しかし、徳江が過去にハンセン病を患っていたことが噂となってしまい、次第にお客さんが減っていき…… 徳江はどら焼きやを去ってしまうことになるが……。
樹木希林さん、長瀬正敏さんの人間味溢れる縁起、樹木希林さんの孫娘の自然体な縁起が心地いい。市原悦子さんも出ていたんですね。
いい意味で映画っぽくないような、リアルで自然体な表情、会話の演出が素晴らしい映画です。桜が咲き誇るシーン、画面に差し込む温かい光がキレイ。
あんづくりに励む樹木希林さんの演技が優しくて繊細で、リアリティがあって。
「私たちはこの世を見るために、聞くために生まれてきた。だとすれば、何かになれなくても、私たちには生きる意味があるのよ」徳江のセリフですが、樹木希林さんのメッセージでもあるかのような気もして、思わず涙がほろり。
そして、徳江のような境遇の人々が過去に、いや今もいるのかと思うと切なくなるし、そんな世界を次の世代に残してはいけない。
新型コロナウイルスが蔓延しつつある現代において多くの人に観てほしい。
差別や偏見には胸が痛むし、無くなって欲しいと願う。
忙しくて、自分を見失ってしまいそうなときに観てほしい映画です。[続きを読む]
ポチカナさん
1位(100点)の評価
名画
「あん」は、樹木希林さんの最後の作品でしたね。ワカナ役を演じていたのが、樹木希林さんの実のお孫さんだったというの観賞後に知り、またじわじわと感動が蘇りました。メッセージ性の強い作品で、すごく考えさせられました。樹木希林さんの演技は圧巻で、スーッと引き寄せられるというか…とにかく演技力がずば抜けてるなと、素人のボクでも感じました!そして、あのどら焼きがすごく食べたい…!!
ちーかまさん
2位(95点)の評価
号泣
樹木希林さんが素晴らしすぎました!樹木希林さんといい、市原悦子さんといい、日本の映画界は本当にいい女優さんを失ってしまったな、、、とつくづく思います。樹木希林さんの表情やセリフ、すべてから終始目が離せませんでした!いろんな思いや感情が溢れてきて、気づいたら涙が枯れるほど泣いていました、、、!!!
サラさん
1位(100点)の評価