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似非文学評論家 多田 語さんの「小説ランキング」

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更新日: 2020/05/28

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ランキング結果

人生とは何か?

カズオ・イシグロ氏がノーベル文学賞を受賞した時、この本を買いました。
最初に読んだとき、この本は
易しい語り口以外何だか分からなかったのですが、知り合いから著者やこの本に関しての話を伺ってから、再読しました。
再読したら、少しこの本が私たちの人生がどんなものか分かった気がします。
しかし、何回読んでもこの物語の全容が掴めません。未だにイシグロ氏の語りによる罠にかかっています。

繊細なファンタジーと無邪気な嘘を写した

その本は私の心に残っている。最初に読んだ8年ぐらい前から。出だしはヒロインの静流による些細な嘘から始まる。その嘘に翻弄される主人公の誠人は、終始彼女の嘘に翻弄されてばかりだ。少し物語を進めると、2人の出会いや2人の仲を深めた立ち入り禁止の森が出てくる。そこの描写はとても幻想的で美しい。そこで静流と誠人がカメラで撮ったのは、繊細なファンタジーを感じるような1枚の小さな写真だった。
2人の関係が繊細なファンタジーであるのと無邪気な嘘をつく静流の2つが、今も私のアルバムの中に写真として収めている。

3キケン

キケン

引用元: Amazon

ごく一般的な工科大学である成南電気工科大学のサークル「機械制御研究部」、略称【キケン】。部長*上野、副部長*大神の二人に率いられたこの集団は、日々繰り広げられる、人間の所行とは思えない事件、犯罪スレスレの実験や破壊的行為から、キケン=危険として周囲から忌み畏れられていた。これは、理系男子たちの爆発的熱量と共に駆け抜けた、その黄金時代を描く青春物語である。

馬鹿馬鹿しくもある意味キケンな青春物語

ある理工系の大学に、キケンという部活がある。その部活は機械を作っているのだが、機械だけではなく、馬鹿馬鹿しくもキケンな青春を多く作っている。
それを作り出しているのは、アクが
強すぎる部員たちだ。
爆弾作りに夢中な部長の上野、
武道の達人で迫力ある副部長の大神、
激しい突っ込みをする元山。
兎に角、彼らのキャラクターもさることながら、
物語は最初から最後までどれも胸を熱くさせて、
思わずこんな青春送りたかったなと
憧れを抱いてしまう。
漫画みたいに気軽に読めるし、
読んだあとはキムチチゲを
食べたかのように身体を
熱くさせる。有川作品の中でもダントツにキケンなのは間違いない。

あとがき

私は正直人に上手く説明できるほど、文章が書ける能力はないと思います。私の文章に問題があったら、私の力不足であることをご理解していただけたらと思います。ただ、私がランキングで紹介した本への思いは尋常ではありません。
しかし、私が書いたランキングを観た方から「この本は面白そうだな」や「また読んでみようかな」などの思いがありましたら、
私はランキングを書くやりがいを感じつつ、また非常に嬉しく思います。

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