1分でわかる「花魁映画」
最高位に君臨する吉原遊廓の遊女・花魁
国内最大級の規模を誇り、江戸幕府によって公認されていた吉原遊廓。数多くの遊女の中でも、圧倒的な美しさと教養を兼ね備えた最高位の遊女が「花魁(おいらん)」と呼ばれました。花魁と会うためには莫大なお金としきたりを守る必要があり、一部の客のみが花魁を揚げることができます。花魁道中に代表される絢爛豪華な衣装や、“廓詞(くるわことば)”といった独特の文化は、数多くの文学や絵画の題材にされています。愛憎渦巻く吉原遊郭を舞台にした、名作映画も少なくありません。
金字塔
1987年に公開された、名取裕子主演の『吉原炎上』。花魁が題材の映画は有名なもので3~4作程度とかなり少なく、中でもこの作品が初めて花魁をテーマに取り上げた先駆け的な作品ということもあって、圧倒的トップに君臨しています。
ちなみに、翌年には同じく名取裕子主演で舞台化もされており、2007年には観月ありさ主演でテレビドラマ化。
吉原遊郭に生きた5人の花魁の悲喜が描かれているのですが、名取さん以外にもかたせ梨乃、藤真利子、西川峰子、二宮さよ子と錚々たるメンバーが揃っていて、作品の世界観がもうすごい。当時全盛期のこれらの女優さんたちが惜しげもなくヌードとか出してるのもすごい!(語彙)
各章でみんな壮絶な最期を迎えるのですが、中でもマダム世代で一番好きなかたせ梨乃さんがメインヒロインの冬の章は最終章ということで見逃せません。
見どころは多数あれど、爆風によるあの名取裕子さんの顔面の肉の揺れが堪能できる名シーンが含まれているのもこの章。
吉原の美しくも壮絶で儚い世界観を味わいたいなら絶対に抑えておきたい作品です。
次世代に紡いでいってもらいたい。[続きを読む]
ロリBBA
びくとりあさん
1位(100点)の評価