1分でわかる「花魁漫画」
吉原遊廓の遊女・花魁とは
国内最大級の規模を誇り、江戸幕府によって公認されていた吉原遊廓。花魁(おいらん)とは、吉原遊廓の中でも美しさと教養を備えた位の高い遊女のことです。「~でありんす」のような“廓詞(くるわことば)”や、若い遊女を従えて歩く“花魁道中”などの独特の文化を持ち、文学作品や浮世絵のみならず、漫画でも採り上げられています。花魁の所作に秘められたエロティシズムや、きらびやかに見える裏では愛憎と嫉妬が渦巻く世界が描かれるなど、花魁文化の魅力を感じられる作品が多数存在します。
きよ葉に惚れる
「働きマン」や「シュガシュガルーン」、「脂肪という名の服を着て」などなど、数々の名作を生み出している安野モヨコ先生の作品。どの漫画で描かれるキャラクターも好きですが、「さくらん」の主人公きよ葉も好きな女性です。きよ葉は、子供のころから吉原で生まれ育った遊女。No.3でありながらとても強気で愛想がなく、気に入らない相手には容赦なく鉄拳を振るうほどです。吉原の遊女はお客様を獲得しようと必死になって媚を売るイメージだったのですが、そうではないきよ葉のかっこよさに惚れました。強気な態度もNo.1を目指して真剣に仕事に取むゆえのものであり、本当は優しい心の持ち主です。自分の得意客がNo.1の花魁を殺めてしまったり、周りの悪意や悪口などとさまざまな困難がきよ葉を襲ってくるのですが、それでも傷つくことを恐れずに強く生きる姿にも夢中になります。きよ葉の生きざまはもちろん、吉原のシステムや男と女の駆け引き、細かく丁寧に書かれた着物や装飾など、見ていて楽しめるポイントがたくさんあるので、ぜひ手に取ってみてください。[続きを読む]
UFOさん
1位(100点)の評価
安野先生のファンなので
働きマンやシュガシュガルーンが好きなので、買いました。花魁をテーマにしているけど、現代の女性に通じることが結構盛り込まれているので、すんなりとストーリーに入ることが出来ました。
黄金さん
1位(100点)の評価
主人公の生きざまがかっこいい
吉原で生まれ育ったNo.3遊女・きよ葉がNo.1の花魁を目指していく話。惚れたら負けという気持ちや、女同士のドロドロとした環境にも負けずに生きるきよ葉がかっこいい。生々しい描写もあるが、リアルな遊郭の世界を感じられて良い。イラストも綺麗。
酢飯さん
2位(90点)の評価