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1位夜のピクニック(小説)
引用元: Amazon
『夜のピクニック』(よるのピクニック)は、恩田陸の長編青春小説。『小説新潮』2002年11月号から2004年5月号に連載、2004年7月30日に新潮社より刊行された。高校生活の最後を飾る伝統行事「歩行祭」を舞台に、80kmの道のりを親友たちと夜を徹し歩く非日常の中で浮き彫りとなる青春の光と影を描く。第2回本屋大賞、第26回吉川英治文学新人賞受賞作。
夢の実現
この作品については、内容というよりも会話だけですべてが構成されていることに注目します。小説を読み始めた頃に、説明文や比喩を読むのに苦労し、いらないのではないかと思っていました。会話だけなら読みやすく本が厚くても買うことに躊躇しないと考えていたのです。その読者の都合の良い夢を、この作品が実現してくれいます。
高校生の悩みと衝突
ドラマを見て原作であるこの作品に出会いました。学校の七不思議のような怪しい話を、見事にミステリーとして成立させていて面白い。それぞれの課題に取り組んでいくのですが、先を越されたり上手くいかなかったりの緊張感がたまらない。また、自分に自信を持てない生徒たちが奔走するので、高校生らしい悩みやぶつかり合いがまぶしくかんじます。ドラマ版は少し設定が違いますが、出演者が豪華なので一度見ることをおすすめします。
ただ歩くだけで人の本質が見えてくる
歩行祭という丸一日をかけて歩き続ける学校行事が舞台です。ある問題があって距離をとっている2人が、色々な出来事が起きる一日の中で互いを理解していく話です。歩き続けることで、疲れから誤魔化しができなくなって本音がこぼれてしまうのが面白い。そして、2人のことを心配し寄り添う友人たちの温かさにも注目してください。