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自分の憧れ、あるいは自分の人生の轍が現れているので、映画ファンから好きな青春映画を聞くのは興味深い。
ではチェ・ブンブンの場合どうなのか?
ここでは10本の青春映画を紹介します。
ランキング結果
2位オン・ザ・ロード(2012年)
引用元: Amazon
制作年 | 2012年 |
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上映時間 | 137分 |
監督 | ウォルター・サレス |
メインキャスト | サム・ライリー(サル・パラダイス)、ギャレット・ヘドランド(ディーン・モリアーティ)、クリステン・スチュワート(メリールウ)、キルスティン・ダンスト(カミール)、ヴィゴ・モーテンセン(オールド・ブル・リー)ほか |
主題歌・挿入歌 | - |
公式サイト | - |
狂ったように救われたがっている
「ぼくにとってかけがえのない人間とは、なによりも狂ったやつら、狂ったように生き、狂ったようにしゃべり、狂ったように救われたがっている、なんでも欲しがるやつら、あくびはぜったいしない、ありふれたことは言わない、燃えて燃えて燃えて、あざやかな黄色の乱玉の花火のごとく、爆発するとクモのように星々のあいだで広がり、真ん中でポッと青く光って、みんなに「ああ!」と溜め息をつかせる、そんなやつらなのさ。」
-ジャック・ケルアック(『オン・ザ・ロード』)
公開当時微妙な評価だった、ジャック・ケルアック伝説の小説映画化は、確かにスノッブ描写として『失われた時を求めて』をキーアイテムにする浅はかさはあるのだが、それでも敷かれたレール、大人の作った社会に反発し、酒、女、旅を謳歌する若者の生き生きとした人生には惚れてしまう。
でも青春というのは終わりが来るもの。
子どもができたり、就職したりして、振り返ってみればアウトローを爆走しているのは自分だけという孤独を知る寂しさはとてつもなく切なくなるのです。
3位モーターサイクル・ダイアリーズ
引用元: Amazon
『モーターサイクル・ダイアリーズ』(スペイン語: Diarios de motocicleta、英語: The Motorcycle Diaries)は2004年公開の映画。チェ・ゲバラの若き日の南米旅行記『チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記』をもとに、ロバート・レッドフォードとヴァルテル・サレスらによって映画化された。 ウルグアイ人の音楽家、ホルヘ・ドレクスレルによるこの映画の主題歌「河を渡って木立の中へ(Al Otro Lado del Río)」は、2004年にスペイン語の楽曲として初めてアカデミー歌曲賞を受賞した。
意識高い系から革命家になるまで!
一般的に、チェ・ゲバラの伝記映画として語られがちな本作ですが、実は意識高い系が我に帰り、革命家になるまでの轍を描いた普遍的な青春映画です。
机上の理論なんかあてにならないと、モーターサイクルで旅に出たゲバラとアルベルトは無意識に発展途上国の人を見下していたことを知る。意識が高いだけで何も変えることができない自分を知った彼らは、それぞれ人生の目標が生まれて来る。
一般的に意識高い系は嘲笑されがちだが、これは誰しもが通る道。大学生という万能さに溺れてしまう環境から、制御できない他者、理不尽と出会い初めて真の大人へと進化する。そんなゲバラの原点に私は震えました。
4位ナポレオン・ダイナマイト/バス男
引用元: Amazon
『ナポレオン・ダイナマイト』(Napoleon Dynamite)は、2004年のアメリカ映画。 日本では劇場公開されず、『バス男』の邦題でDVD化された後、『ナポレオン・ダイナマイト』と改題された。 『ビバリーヒルズ青春白書』のような、都会の金持ちのかっこいい理想的な高校生活とはまったく対極的な、田舎のダサくて冴えない高校生たち3人の友情物語であり、思い出すのも恥ずかしいほど不器用な実際の青春時代というものを、オフビートかつコメディタッチで肯定的に描き出したことから、かえって多くの人々の郷愁と共感を呼んだ。
貴方は段々ジャミロクワイが聴きたくなる
スクールカースト最下位のナポレオンが、転校生のペドロから「生徒会に立候補する!」と話を持ちかけられる。
明らかに勝算0の中、ナポレオンは選挙活動をする、、、
学校とは社会の縮図であり、《カースト》という名の通りほとんど変えることができない残酷なシステムである。しかし、その中でも自分らしさを追求して、プレゼン発表でナポレオンがジャミロクワイの《Canned Heat 》を踊る。全て開き直り踊る。ダサくても踊り続けるナポレオンの勇姿は、青春映画史上最も成功した革命であろう。
本作を観たら、ペドロに投票したくなるはず。
ジャミロクワイを踊りたくなるはず。
5位シリコンバレーを抜け駆けろ!
引用元: Amazon
『シリコンバレーを抜け駆けろ!』(The First $20 Million Is Always the Hardest)は、2002年のアメリカ映画。ポー・ブロンソンの同名小説を映画化。「99ドルのパソコンを作る」というプロジェクトに挑戦する天才プログラマーの姿を描いた作品。日本ではDVDが2006年に発売。
ジョブスの精神を引き継げ!99ドルで最強の世界を作り出せ!
青春映画とは何だろうか?
個人的に、学生を主人公にした映画という側面と、何かにまっすぐ爽やかに打ち込む映画という側面があると考えている。
本作は後者。
99ドルでパソコンを開発しようとするベンチャー企業の奮闘を描いたコメディ映画だ。2002年にして、ホログラムディスプレイを実現可能を匂わせるタッチで描いている革新的な部分は、自分がエンジニアを目指したきっかけとなった。
池井戸潤原作のドラマや映画が好きならば、きっと気にいるはず。
敷かれたレールなんか糞食らえ!
インテリで、金も名誉もあるが親に敷かれたレールに沿って何の意味がある?
若き盛りによる反発で、家を飛び出し荒野でサバイバル生活する青年のたくましさに心揺さぶられました。意識高い系の痛々し過ぎる道中を描いているのだが、共感するところも多く人生のバイブルです。
尚、原作が非常に退屈なだけあってショーン・ペンの技術力の高さに脱帽しました。
人生欲張りコース
ありとあらゆる部活に入り自分の欲求を満たしているものの、肝心な学業はポンコツな青年マックスはしょうもないのだけれども、人生を全力で楽しもうとする姿に元気をもらいます。
そういえば、ブンブンも本作に影響を受けて陸上部と写真部、あと自称映画研究部を掛け持ちしていたなー(もちろん、本業は自称映画研究部!)
8位初体験/リッジモント・ハイ
引用元: Amazon
『初体験/リッジモント・ハイ』(Fast Times At Ridgemont High)は、1982年製作のアメリカ映画である。アメリカの高校生達の恋と青春を描いた青春映画。2005年にはアメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録された。
チャラ学校のユーモアに爆笑
チャラ学校のユーモアは大好きである。本作は学校の落ちこぼれたちのチャラチャラした生活を余すことなく魅せてくれます。
授業中にピザのデリバリーを注文するショーン・ペンがおかしすぎて、でも学校に一人はそんな変わり者いたなーと懐かしく思ってしまうのであります。
ウォールフラワーでも人生を謳歌したい!
スクールカーストの端でウォールフラワーのように蹲っている青年に開かれる輝ける人生の花道を瑞々しく描いた本作は、ウォールフラワーにとって最高のサクセスストーリーだ。
イケメン、エズラ・ミラーの糸に導かれ、エマ・ワトソンに辿り着くあまりに美しい人生に羨望してしまいます。
10位マイ・プライベート・アイダホ
引用元: Amazon
制作年 | 1991年 |
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上映時間 | 102分 |
監督 | ガス・ヴァン・サント |
メインキャスト | リヴァー・フェニックス(マイク・ウォーターズ)、キアヌ・リーブス(スコット・フェイバー)、ウィリアム・リチャート(ボブ・ピジョン)、ジェームズ・ルッソ(リチャード・ウォーターズ)、キアラ・キャセリ(カルミラ)ほか |
主題歌・挿入歌 | - |
公式サイト | - |
リヴァー・フェニックス×キアヌ・リーヴス
リヴァー・フェニックス×キアヌ・リーヴスによる今考えれば異色な同性愛の物語。美しき荒野で始まり、フーテンとして点と点を結ぶ旅をしながら、貧しきフーテンと富めるフーテンが出会い、そして人生観の違いから別れる様の感傷的な世界は耽美的で凄まじい。
個人的にベストガス・ヴァン・サント映画でもあります。
あとがき
皆さんも是非自分の青春映画ベストを作ってみてください。
【おまけ~チェ・ブンブンのおすすめ青春映画記事~】
1.「僕たちは世界を変えることができない。」大学卒業間際だからこそ心にくる映画↓
https://france-chebunbun.com/2017/03/22/post-10530/
2.【ネタバレなし】『LETO』Кино в кино(銀幕のキノー)↓
https://wp.me/p4UVs0-5qX
3.【ネタバレなし】『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』A24が『レディ・バード』に次いで放った青春の波動↓
https://france-chebunbun.com/2018/09/30/post-17128/
甘酸っぱい青春の絶頂は大学2年生まで!
年を経ると青春の絶頂期を思い出し、あの頃に戻りたくなる。
この作品は人生の絶頂だけを凝縮した作品だ。皆、前へ倣えと一つの方向を向いていた中高時代から子供と大人の境界という大海原に解き放たれた大学1年生のフワフワ初々しい空気感から「ごきげんよう」と後光差し込む吉高由里子が現れ、ハンバーガーを食べたり、田舎でのんびりヴァカンスを送ったり、よくわからない部活に右往左往したりする。未来が見えないからこと自由だ!遊び尽くせ!
無軌道に駆け巡った青春が過ぎ去った時に思い出す甘酸っぱい果実を味わう体験は至高のものと言えよう。
もし、貴方が法政大学に進んでいるのであれば、この映画は絶対に観た方が良いですよ。