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1位喝采 / ちあきなおみ
引用元: Amazon
アーティスト | ちあきなおみ |
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作詞・作曲 | 吉田旺 / 中村泰士 |
リリース | 1972年9月10日『喝采』 |
収録アルバム | - |
タイアップ | - |
2位また逢う日まで / 尾崎紀世彦
引用元: Amazon
アーティスト | 尾崎紀世彦 |
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作詞・作曲 | 阿久悠 / 筒美京平 |
リリース | 1971年3月5日『また逢う日まで』 |
収録アルバム | - |
タイアップ | 『尾崎紀世彦ショー ナウ・ナウ』(冠番組、NET系列)オープニング曲
『第44回選抜高等学校野球大会』入場行進曲 『1977年ワールドカップバレーボール』イメージソング 『昭和歌謡大全集』(監督:篠原哲雄、映画)エンディング曲 『よその歌 わたしの唄』(脚本:山田太一、フジテレビドラマ)主題歌 ほか |
すべての音楽のお手本のような文句のつけようがない曲
「パッパッパラーパパ♪」というイントロを聴いてすぐにこの曲だとわかるはじまり方が、まず天才的。メロディーはシンプルなのに一度聴いただけでサビを歌えるほどキャッチー。歌詞もよく聴くと具体的なことは何ひとつ言っていないのなのに、行間からストーリーを想像させる歌のお手本のような歌詞。
アレンジも小粋で、間奏もたった4小節なのに印象を残しながら美しく2番へつないでいます。歌唱については言うまでもありませんが、どこまでも通る気持ちよい声質と爆発力は圧巻のひとこと。
とにかく……あらゆる要素に無駄が一切なく、すべてのお手本のような曲です。こんなに完成度の高い曲が50年近く前に生まれていただなんて、ただただアメージング。
ホンモノの歌手と作詞家・作曲家が英知を結集してつくりあげた、文句のつけようがない名曲であることに間違いなし。
一曲聴くと大恋愛したような気分になれる
「つぐない」「愛人」に続いてリリースされたテレサ・テンさんの代表曲。どこか悲しいけど優しく包んでくれるような温かみがあります。こんなドラマティックな恋愛の経験があるわけではないのに、なぜか共感できてしまい、一曲聴くと大恋愛をしたような気分になるから不思議。
好きなポイントとしてはイントロの頭の「チャラララン♪」の部分。人生を捨てても構わないほどの恋をしてきた主人公が、これまでの永い年月をふと振り返った瞬間の音のよう。この表現があるおかげで、曲の頭からぐっとこの世界観に引き込まれます。
ひとつの物語を読んだ気分にさせる、壮大な昭和歌謡
「歌は3分間のドラマだ」という言葉がありますが、「喝采」はまさにその頂点にいる存在ではないでしょうか。「いつものように幕が開き・・・」と始まった瞬間から、歌の世界に吸い込まれていき、歌い終わった頃にはひとつの壮大な物語を読み終わったかのような感慨に浸らせてくれます。
さらにちあきなおみさんご自身の経験談なのではないか?と思えるほどの憑依の歌唱もあいまって、「死」を取り扱ったテーマの歌にも関わらず、軽率な感じは全くなく、むしろ神聖とも言えるような雰囲気が漂っています。「死」という言葉を一度も使わずに世界観を表現しているのも思慮深さを感じる原因かもしれません。