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このランキングではテキーラそのものの味わいを楽しめるものを中心に、日本だけでなく、世界的に楽しまれているカクテルにも焦点を当ててみました。
ストレートのテキーラに苦手意識を持たれている方でも、テキーラカクテルならより飲みやすく、美味しく感じるかもしれませんよ。
このランキングを参考にして、気になるテキーラカクテルを試していただけたら幸いです。
ランキング結果
メキシコで最も飲まれているテキーラカクテル
世界でもっとも有名なテキーラカクテルといえばマルガリータですが、メキシコで最も飲まれているテキーラカクテルと言われているのが、この「パロマ」です。
基本的な作り方はごくシンプルで、テキーラをグレープフルーツソーダで割るだけ。さらに100%グレープフルーツ(果汁やジュース)を合わせるにより、よりリッチな味わいが楽しめます。
日本でいうところの「グレープフルーツハイ」の感覚で、ごくごく気軽に楽しめるカクテルです。
遥か遠いメキシコの地に思いを馳せながら、飲んでいただきたい一杯です。
世界で最も有名なテキーラカクテル
世界で最も有名なテキーラカクテルといえばこれ。
飲料専門誌「ドリンクス・インターナショナル」による2020年版「世界で最も売れたカクテル」でも、テキーラカクテルとしては最上位の7位にランクインしています。
季節のフルーツを加えるほか、シャーベット状に仕上げた「フローズン・マルガリータ」も人気で、バリエーションの広がりはテキーラカクテルの中でも随一と言ってよいでしょう。
コアントローなどのホワイトキュラソーを使うレシピが一般的ですが、パトロン・シトロンジなどテキーラベースのオレンジリキュールを使うことで、より純度の高いマルガリータに仕上げているバーもあります。
バーごとにオリジナルレシピが用意されていることも多いので、訪れたお店でお気に入りのマルガリータを見つけるのも楽しいですよ。
映画や楽曲のタイトルとしても有名
オレンジジュースを朝焼けの空に、グラスの底に沈めたグレナデンシロップを太陽に見立てた、フルーティなカクテルです。
メキシコでは昔から親しまれていたローカルカクテルでしたが、1972年にメキシコ公演で現地を訪れたミック・ジャガーが絶賛したことで広く知られるように。
その後、映画のタイトルやロックバンド・イーグルスの曲名に使われたことで、世界的に認知されるメジャーカクテルとなりました。
フローズンスタイルにアレンジした「テキーラ・サンセット」というカクテルも人気です。
シンプルイズベスト
テキーラをソーダで割っただけ。簡単すぎるのでカクテルと呼んでよいものか少々迷いますが、テキーラそのものの味が一番わかるシンプルイズベストな飲み方です。
炭酸がテキーラの香りを持ち上げてくれるので、ベーステキーラを変えて香りを楽しみながら、お気に入りのテキーラ・ハイボールを見つけるのも一興です。お好みでレモンやライム、ひとつまみの塩を加えるのもおすすめです。
私のおすすめレシピは、キンキンに冷やした100%アガベのブランコテキーラ(できれば度数強めのもの)を使ってハイボールを作り、仕上げに香りが強めのレポサド以上の樽熟成されたテキーラを薄くフロートするスタイル。
樽熟成テキーラからピュアなブランコテキーラへと、香りと味の変化を楽しめますよ。
ジン・トニックのテキーラ版
テキーラをトニックウォーターで割っただけの、家飲みにも最適なカクテル。「テコニック」「テキトニ」などとも呼ばれています。
シンプルながら、トニックウォーターの甘み・酸味・苦みがテキーラを飲みやすく引き立ててくれます。ソーダを合わせてトニックウォーター感をソフトにするのもおすすめ。
トニックウォーターはブランドによって味わいが様々なので、ぜひいろいろ組み合わせて試していただきたいです。お好みでレモンやライムを添えてみてください。
7位バタンガ
テキーラ村で生まれたカクテルはかき混ぜるナイフが隠し味
「バタンガ」は、メキシコ・テキーラ村にある小さな酒場「ラ・カピジャ」のバーテンダー、ドン・ハビエル氏が、60年ほど前に考案したカクテル。
日本ではテキーラをコーラで割った「メキシコーク」に似ています。
ラ・カピジャで提供されるバタンガは、グラスの淵をライムと塩でスノースタイルで飾り、ライム1/2を絞った後、テキーラをグラスの半分くらいまで注ぎ、メキシコのコカ・コーラでアップ。ナイフでかき混ぜたら完成です。
ラ・カピジャのバタンガは、様々な食材を切った後のナイフでかき混ぜており、それが最後の隠し味になっているといわれています。
お店でオーダーするのは至難の業なので、自宅でワカモレなどの簡単につくれるメキシカンおつまみを調理して、それに使ったナイフでこのバタンガを仕上げてみてはいかがでしょうか?
テキーラをベースにしたモヒート
モヒートと言えばラムを使ったカクテルですが、ベースをテキーラにすることでテキーラ・モヒートに。さらにガムシロップをアガベシロップに変えることで、よりテキーラの味わいを引き立てるカクテルに仕上がります。
モヒートの魅力は、なんと言ってもミントの清涼感でしょう。爽快な飲み口で、暑い夏には欠かせないテキーラカクテルです。
フレッシュミントを用意するのが難しい場合には、モヒート用のミントシロップなどを活用するのもおすすめ。
9位マタドール
闘牛士という意味を持つ爽やかカクテル
テキーラ、パイナップル、ライムというメキシコの主要輸出産品である3つを組み合わせたカクテル。
パイナップルとライムはジュースを使うのが一般です。
マタドールは「闘牛士」という意味。味わいは、その精悍で情熱的な名前のイメージとは真逆となっていて、パイナップルジュースの甘みとライムジュースの酸味の組み合わせが絶妙で、爽やかで飲みやすいです。
生パイナップルを使ってスムージー風やフローズンスタイルに仕上げるのもおすすめ。
10位エル・ディアブロ
「悪魔」の名前とは裏腹に爽やかで飲みやすい
スペイン語で「悪魔」の意味を持つ、カシスリキュールを使ったテキーラカクテルです。
真っ赤な色合いが文字通り悪魔を彷彿とさせ、クセのある強いお酒というイメージを持たれる方もいるかもしれません。しかし実際は爽やかで飲みやすいですよ。
ジンジャービアなどの辛めのジンジャエールを加えると、大人のカクテルに。刺激的な味わいを求める方におすすめです。
11位ストローハット
トマトとテキーラの組み合わせ
ストローハットは「麦わら帽子」という意味。この呼び名は海外では使われておらず、日本人がメキシコのテンガロンハットをイメージして命名したものと言われています。
このカクテルはテキーラとトマトジュースの組み合わせ。トマトの原産地は南米ペルーの高地と言われていますが、初めてトマトを栽培したのはメキシコ人とされています。そんなトマトがテキーラに合わないわけがなく、ストローハットは飲みやすいカクテルです。
本場メキシコではトマトジュースとオレンジジュースを合わせた「サングリータ」が、チェイサーとしてテキーラと共に飲まれています。
12位ブレイブ・ブル
ほろ苦いコーヒー味が際立つ
ウォッカがジンなど様々なベーススピリッツで親しまれているコーヒーリキュールと組み合わせるカクテル。ブレイブ・ブルはそのテキーラバージョンです。
名前の意味は「勇猛な雄牛」。甘さの中にコーヒーのほろ苦さが際立つ味わいです。
コーヒーリキュールはカルーアを使うのが一般的ですが、パトロンXOカフェと合わせることで、より純度の高いテキーラカクテルに仕上げることができます。
13位ミチェラーダ
ビールを使ったスパイシーなテイスト
ミチェラーダは、メキシカンビールで割ったテキーラに、ライムジュース、トマトジュース、ソース、香辛料などを加えたカクテル。スノースタイルで提供されるのが一般的です。
レシピは提供される土地やバーによって様々で、飲み手が調整できるように材料が別添えにされることもあります。香辛料などを加えずに、テキーラとビール、ライムジュースのみで作られるものは「チェラーダ」と呼ばれており、こちらもレシピは流動的でミチェラーダに近いものもあるようです。
いろいろな材料を用意して、仲間と試行錯誤しながらオリジナルのミチェラーダ作りをするのも楽しいですよ。
あとがき
バーやご自宅で、テキーラに親しんでいただけたら嬉しいです。
世界中に広まりつつある新世代のマルガリータ
トミーズ・マルガリータはIBA(国際バーテンダー協会)のカクテルブックに"新世代のカクテル"のひとつとして掲載されている、新しいスタイルのマルガリータです。
アメリカで唯一のテキーラ大使であり、サンフランシスコで50年以上の歴史を持つテキーラバー「トミーズ」を営むフリオ・ベルメホ氏が考案したこのカクテル。より純粋にテキーラを味わえるマルガリータとして、世界中に広まりつつあります。
英国の飲料専門誌「ドリンクス・インターナショナル」による「世界で最も売れたカクテル」の2020年版では、マルガリータの7位に追随するように、トミーズ・マルガリータが13位にランクインしています。
トミーズ・マルガリータでは、通常のマルガリータで使われるオレンジキュラソーを使わず、テキーラと同じブルーアガベから作られるアガベシロップと搾りたてのライム果汁を使うのが特徴。
テキーラ以外のお酒が入らないことで、テキーラそのものの味と香りをくっきりと感じられるマルガリータとなっています。
ぜひお好きな100%アガベテキーラをベースに、オンザロックスタイルでお楽しみください。