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萩尾 瞳さんの「元気が出る映画ランキング」

4 10
更新日: 2020/10/27
萩尾 瞳

映画評論家、ミュージカル評論家

萩尾 瞳

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まえがき

元気をくれる映画といえば、やっぱりコメディでしょう。笑いは活力のみなもとですから。それと、軽やかな歌も元気をくれますよね。
というわけで、1位は文句なしにキマリです。
日常を忘れて楽しめるアドベンチャーものもいいし、実際に頑張るヒロインのドラマも素敵だし、と迷って選んだ2位と3位。プラス別格作品は、一度は見てほしい名作です。

ランキング結果

1ヘアスプレー(2007年)

ヘアスプレー(2007年)

引用元: Amazon

制作年2007年
上映時間117分
監督アダム・シャンクマン
メインキャストニッキー・ブロンスキー(トレイシー・ターンブラッド)、ジョン・トラボルタ(エドナ・ターンブラッド)、ミシェル・ファイファー(ベルマ・フォン・タッスル)、クリストファー・ウォーケン(ウィルバー・ターンブラッド)、ブリタニー・スノウ(アンバー・フォン・タッスル)ほか
主題歌・挿入歌You Can't Stop The Beat / ヘアスプレー
公式サイト-

超ポジティヴなヒロインがキュート

ぽっちゃりめのヒロインが、あらゆる差別や偏見の壁を蹴飛ばし軽やかに前進するストーリーが、とっても爽快。人種、ジェンダー。見た目、その他もろもろの差異は全て個性、と高らかに謳い上げる作品です。
ストーリーを歌で紡ぐミュージカル映画で、その楽曲がみんなポップでキャッチー。冒頭の歌から一気に引き込まれてしまいます。
元はブロードウェイ・ミュージカルだけど、その大元になったジョン・ウォーターズ監督の同題作(88)も、ついでに見てもらえればいいな、と思います。

2バック・トゥ・ザ・フューチャー

バック・トゥ・ザ・フューチャー

引用元: Amazon

制作年1985年
上映時間116分
監督ロバート・ゼメキス
メインキャストマイケル・J・フォックス(マーティ・マクフライ)、クリストファー・ロイド(ドク)、トーマス・F・ウィルソン(ビフ・タネン)、リー・トンプソン(ロレイン・マクフライ)、クリスピン・グローヴァー(ジョージ・ダグラス・マクフライ)ほか
主題歌・挿入歌The Power of Love / ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース
公式サイト-
動画配信サービスU-NEXT:配信中
Amazon Prime Video:配信中
Netflix:配信中
Hulu:配信中

ハラハラもほっこりもあるSFアドベンチャー

冴えない高校生が過去にさかのぼり大冒険をするストーリーは、何度見ても面白い。過去の、まだ高校製の頃の両親を、なんとか結びつけようと大奮闘する、おかしさ。もう全部展開が分かっていても、やっぱりハラハラするし、笑えるし、ほっこりしてしまいます。デロリアンを改造したタイムマシンとか、絵に描いたようなマッド・サイエンティストっぽい風貌のドクとか、楽しいアイテムや脇キャラにもニコニコしてしまいます。
自分自身が変わることで未来もまた変えられる、というメッセージも、そこはかとなく感じ取れるところが、またいいですよね。

3プラダを着た悪魔

プラダを着た悪魔

引用元: Amazon

制作年2006年
上映時間110分
監督デビッド・フランケル
メインキャストメリル・ストリープ(ミランダ・プリーストリー)、アン・ハサウェイ(アンドレア・サックス)、エミリー・ブラント(エミリー・チャールトン)、スタンリー・トゥッチ(ナイジェル)、エイドリアン・グレニアー(ネイト)ほか
主題歌・挿入歌Suddenly I See / KTスタントール
公式サイト-
動画配信サービスU-NEXT:配信中
Amazon Prime Video:配信中
Netflix:なし
Hulu:配信中

頑張るヒロインとファッションに活力をもらえる。

アン・ハサウェイ演じるヒロインがとにかくチャーミングです。メリル・ストリープ演じる上司からの無理ぶりを、頑張ってクリアしていく姿を見ると応援したくなります。いかにもなドジっこが、どんどん有能になって、仕事ぶりもファッションも洗練されていく姿に、自分も元気をもらえます。
ファッション誌が舞台なだけに素敵なファッションがいっぱい!見ているだけでテンションがあがるのも、魅力ポイントです。おしゃれな映画は目と心に栄養=パワーをくれます。

4素晴らしき哉、人生!

素晴らしき哉、人生!

引用元: Amazon

制作年1946年
上映時間130分
監督フランク・キャプラ
メインキャストジェームズ・ステュアート(ジョージ・ベイリー)、ドナ・リード(メアリー・ハッチ)、ライオネル・バリモア(ヘンリー・ポッター)、ヘンリー・トラヴァース(クラレンス)、トーマス・ミッチェル(ビリー・ベイリー)ほか
主題歌・挿入歌-
公式サイト-

最低の気分を治す特効薬

便宜上4位にしましたが、これは別格の作品です。どうしようもなく落ち込んだ時に効く映画なのです。なにしろ、いま生きているだけで価値があると、人生を全面肯定してくれる物語なのですから。
フランク・キャプラ監督の名作ヒューマン・ファンタジーで、70年以上も前に作られ、いまもクリスマス映画の定番とされている作品です。

あとがき

元気をもらえるのは、やっぱりハッピーエンディング作品ですよね。個人的な趣味でしょうが、恋愛ストーリーのハッピーエンディングよりは、ヒロインが自力で人生を切り拓いていく(もちろん、恋も含めて)物語のほうに、より大きな元気をもらえます。「チャーリーズ・エンジェル」とか「ワンダーウーマン」とかパワフルな女性映画も好きなのですが、3位までには入りませんでした。

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