1分でわかる「勇者シリーズ」
30年以上愛され続けるロボットアニメシリーズ
日本のロボットアニメの人気を牽引した名作「勇者シリーズ」。サンライズ・名古屋テレビ・東急エージェンシーによって、これまでに第1弾の『勇者エクスカイザー』から最終作の『勇者王ガオガイガー』まで、全8作品が制作されました。シリーズを通して、乗り物や動物型のメカから変形する“勇者ロボ”と、パイロットの少年少女が心を通わせながら悪と戦う物語が展開されます。細かな作風はシリーズごとに異なり、子どもから大人まで幅広いファン層を獲得しました。一部作品は続編OVAやゲーム、ドラマCDなどが制作され、テレビアニメだけに留まらない人気を誇っています。




















初代勇者が描く真の宝物
『勇者エクスカイザー』は、小学3年生の星川コウタと、彼の家の自動車に融合した宇宙警察カイザーズのリーダー・エクスカイザーが、宇宙海賊ガイスターから地球を守るSFロボットアニメです。
本作は、「人々にとって真の宝物とは何か?」というテーマを「宝探し」を通して描いています。主人公の少年コウタと、彼を支えるエクスカイザーの間に育まれる「秘密の友情」は、後のシリーズにも受け継がれる重要な要素です。また、単なる悪役に終わらない独自の美学を持つ宇宙海賊ダイノガイストの存在が、物語に重層的な奥行きを与えています。さらに、キングエクスカイザーがドラゴンジェットと合体し、分離形態と合体形態を臨機応変に使い分ける戦術は、他の勇者シリーズ作品と比較しても唯一無二の存在感を放ちます。第35話「勇者に贈る音楽会」や、最終回でのダイノガイストの言葉は、物質的な価値を超えた真の「宝物」の尊さを鮮やかに示しています。
企画当初、サンライズ内部では「幼稚だ」という意見もありましたが、本作は低年齢層向けスーパーロボット路線の基礎を築いた名作として高く評価されています。子供とヒーローロボットの日常を軸に、「真の宝物」という普遍的なテーマを描き、今なお多くのファンに愛され続けている作品です。
▼こんな人におすすめ
・子供とヒーローロボットの絆が描かれる物語が見たい人
・大切なものとは何かを問いかける、心温まる物語が好きな人
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