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ランキング結果
1位有子山城
2位黒井城
明智光秀も攻めあぐねた山城はやっぱり険しかった
かの明智光秀も攻めあぐねたという難攻不落の名城は、現在も山頂の石垣がこれ見よがしに下界を見下ろしている。きつい山城だが雲海に包まれる早朝登城は大人気。ゆるやかコースと急坂コースがあるが実感としてはそれほど難易度に差はないのではなかろうか。
3位金田城
Kanata Castle, tounan-sekirui-1.jpg by Saigen Jiro / CC BY
金田城(かねだじょう/かなたのき/かねたのき)は、対馬国下県郡の城山(じょうやま、現在の長崎県対馬市美津島町黒瀬)にあった日本の古代山城(分類は朝鮮式山城)。城跡は国の特別史跡に指定されている。
どうしてこんな険しい山に古代山城作っちゃったのか
近代の軍道を行く分にはそれほどでもないが、城域を囲む石垣に沿って山頂に向かおうものなら、確実にとんでもない急坂を延々と登る羽目に陥る。この坂、斜面ではなく階段なのでむしろきつく、それはもはや筋トレの域。通路脇に見え隠れする石垣だけが心の救い。
4位鳥取城
山麓ではない。山頂に立ってこそ鳥取城なのだ
天球丸から山頂に向かう登城路はそれ自体が国史跡だからおいそれとは整備ができないのだろう。かつでは石段だったであろう石が不規則にごろごろしている中をひたすら登る行程は苦行に近い。その先の太閤ヶ平まで目指すつもりでも、一度は心が折れるかも。
5位安土城
なんでまたこんな歩きにくい石段を作ったのだ
安土城と言えば大手から山腹まで一直線に連なる石段が象徴的だが、この石段がなかなかのクセモノ。高さが均一でない上に一段一段がやたらと高い。まっすぐだから単調で、しかもちっとも終わらない。おのれ信長。なんでまたこんな歩きにくい石段を作ったのだ。
6位佐柿国吉城
Stone monument of Kuniyoshi-jo.jpg by TR15336300101 / CC BY
国吉城(くによしじょう)は、福井県美浜町佐柿にあった山城である。若狭国守護大名の武田氏重臣であった粟屋勝久が戦国時代に築き、越前国の朝倉氏の度重なる来襲に対して籠城戦などで守り抜いた。のちに、織田信長が越前攻めで国吉城に駐軍した際、長年にわたる勝久の戦いぶりを賞賛したと伝わる。
どう見ても高い山ではないのにどうしてこんなに・・
山麓の奉行所跡から山上の曲輪群まで、実によく整備された道が続いているのに、しかもちゃんとつづら折りの道になっているのに、どうしてこんなにきついのか。もしかしたら、つづら折りのずっと上の道まで視界に入ってしまうので却って絶望的な気分になるのかも。
7位八王子城
いろんな意味でこの山は上り辛いのではなかろうか
関東屈指の山城は東国の100・続100名城ではトップクラスの比高を誇る。特に御主殿背後の「殿の道」は傾斜も険しく難易度Max。有名なハイキングコースでありながら激しい落城悲話が残り、都内有数の心霊スポットでもあるので、いろんな意味で上り辛いかも・・・
8位霧山城(多気北畠氏城館)
Kiriyama Castle ruins.jpg by 文屋将監 / CC BY
霧山城(きりやまじょう)または多気城(たげじょう)は、伊勢国一志郡多気(現在の三重県津市美杉町上多気および美杉町下多気)にかつて存在した日本の城。城跡は国の史跡に指定されている(史跡「多気北畠氏城館跡」のうち)。 伊勢国司から戦国大名となった北畠氏の本拠地であり、16,000騎を有する大将にふさわしい城郭であった。
比高の割には上りやすいがそもそも登城口が遠い
比較的なだらかな坂道のせいか、途中に「詰の城」があって一呼吸できるせいか、比高の割には上りやすいとも言える。とはいえやっぱり比高200m越えは半端ではない。ついでに言えば交通の便が悪く、そもそも登城口に辿り着くまでが困難だという見方もあろう。
9位要害山城
見た感じの丸いやさしい山の感じに騙されるな
山の形が丸いのですいすい登れそうなのだが登ってみると意外と時間がかかる。それもそのはず、比高では100&続100名城の中でもトップクラスであることに、このランキングを作りながら気が付いた。こんな山を見学会下見&見学会で一日2往復したのか、私は・・・
10位引田城
Hiketa jyou.jpg by 平居 / CC BY
引田城(ひけたじょう)は香川県東かがわ市に所在する日本の城。国の史跡に指定されている。 引田城は城山と言われる山にある平山城で、初期の頃は、尾根伝いにコの字型に展開し、四隅には櫓を備えていた。現在の遺構は、四隅の櫓の内、北と西の2つの櫓を中心に残っている。
誰かが毎日、クモの巣にやられているはずなのだ
比高の問題ではなく、問題はこの山に住むクモの多さ。季節を間違えるとクモが毎日巣作りに励むので、その日最初の登城者は延々とクモの巣を払いながら進むことになるらしい(体験済)。100名城クラスではちょっと珍しいそんな難儀もまたある意味で「上り辛い」城。
あとがき
実は一番困ったのが「辛い」の定義で、例えば八王子城は単に体力的に「きつい」だけなら選ばなかったと思うのですが、このお城が辿った運命を考えると悲しくなるような逸話とを併せ鑑み、ランキングに加えさせて頂きました。もっと異質なのが引田城。ただただクモの巣に悩まされたことをもって「辛い」城へのランクインです(笑)。
ちなみに100名城&続100名城縛りとしましたが、その縛りがなければもしかしたら信州の山城だらけになっていたかもしれませんね。きつい山城、いっぱいありますもの。
「上るのが辛い」からといって決してお勧めできないわけではなく、有子山城や黒井城などはむしろぜひともお勧めしたいお城です。それなりの心構えをもって、「よっしゃ、小城ランキング第一位を制覇したぞ」くらいに捉えて頂ければ嬉しい限りです。実際、辛い城ほど心に残り、私自身がもう一度行ってみたいと思うお城ばかりがランクインする結果となりました。皆様にもそんな思いを共有して頂ければ幸いです。
上りのきつさなら文句なしの100&続100名城No1!
250mを優に超える比高は100名城・続100名城の中でも最高級。しかも登城路の大半が尾根筋を直登する形となっており、ロープなしでは上り下りも困難を極める。あまりにきついのだが遺構も眺望も素晴らしく、むしろやみつきになりかねない激辛ラーメンのようなお城。