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蜂須賀 紀子さんの「ボルドーワインランキング」

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更新日: 2020/09/08
蜂須賀 紀子

ソムリエ・ワイン文化講師

蜂須賀 紀子

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まえがき

ボルドーは、泡、白、赤、甘口と、全タイプが揃っている産地といっても過言ではありません。

今回は、赤で、しかもお手頃な「五千円以下のボルドーの赤ワイン」に絞ってランキングを作成してみました!

ランキング結果

1レ・フィエフ・ド・ラグランジュ

レ・フィエフ・ド・ラグランジュ

引用元: Amazon

タイプ赤ワイン
味わいフルボディ
生産地フランス ボルドー サン・ジュリアン
生産者シャトー・ラグランジュ(Chateau Lagrange)

安定感とコスパは抜群!頼りがいのある王道ボルドー

メドック地方サン=ジュリアン村の3級シャトー・ラグランジュのセカンドワイン。
手に入りやすい価格帯のボルドーとしては珍しく、カベルネ・ソーヴィニヨンの比率が高いワインです。

高級感や力強さ、カベルネのスパイシー感、どことなく気高い雰囲気など、みんなが求める「ボルドー左岸らしさ」をきちんと持っているので、ワイン講座などでもよく活用しています。

なにより評価したいのは、そのクオリティの安定感!
どのヴィンテージもきちんとまとめられていて、「ハズさない」安心感があります。

本格的なボルドーを手軽な価格で楽しみたい………というときには、間違いなくおすすめできる一本です!

2ドメーヌ・ド・ラ

ドメーヌ・ド・ラ

引用元: Amazon

タイプ赤ワイン
味わいフルボディ
生産地フランス ボルドー コート・ド・カスティヨン地区
生産者ドメーヌ・ド・ラ(Domaine de la)

ビオディナミで作られる、新世代の自然派ボルドー

こちらのワインをつくっているのは、醸造コンサルタントとして名高いステファン・ドゥルノンクールが夫人と共に個人で経営する、小さなドメーヌです。
ボルドー右岸、コート・ド・カスティヨンに位置し、自然派のビオディナミの手法に則って栽培や醸造を行っています。

メルロー80%、カベルネ・フラン20%という右岸らしいブレンドで、昔ながらの木樽発酵、新樽100%で16ヶ月の熟成を経て作られるワインは、熟した果実の香りが濃厚で、タンニンもしっかり。
それでも、味わいにはきちんとエレガントさが残ります。

天候の厳しいボルドーでも、近年は徐々に自然派の生産者が増えてきましたよね。
ポンテカネやパルメ、デュルフォールヴィヴァンなど、グランクリュ(特級畑)のシャトーでもビオロジック(有機栽培)やビオディナミでブドウを栽培するところがたくさんあります。

そんな中で、価格控えめで小規模な自然派の作り手は注目すべき存在!
ドメーヌ・ド・ラは、右岸らしい凝縮感を残しながら、しっかりナチュラルなワインに仕上がっているあたり、さすがだなあと感心してしまいます。

見かけたら、ぜひ一度お試しを!

3シャトー プランケット

タイプ赤ワイン
味わい-
生産地フランス ボルドー メドック地区
生産者シャトー・プランケット(Chateau Planquette)

メドックでは珍しい小規模ドメーヌによる一品

大規模シャトーの多いメドック地区、サンテステフの北にわずか1.7haの畑を持つ小さなドメーヌによるワイン。
まだ新しい作り手ですが、いや、これほんとに美味しい。
飲んだとき、こういうワインがボルドーでも作られるんだなあとびっくりしました。

しっかり自然派のニュアンスを持っていて、キリリとした酸とじわじわとくる旨味。ボルドーというより、ブルゴーニュやロワールのような液体の柔らかさがあるんですよね。個人的に、かなり好みです(笑)。

開けたては還元臭が出ることが多いので、デキャンタージュするなり日にちをおくなりすることをおすすめします!

使用品種はカベルネソービニヨンとメルローが主体で、プティ・ヴェルドが少量ブレンドされます。
品種的には問題なさそうですが、なぜかラベルはヴァン・ド・フランス(ボルドーAOCじゃない)なんですよね……なんでだろ?(詳しい方、教えてください笑)

4シャトー・プピーユ

シャトー・プピーユ

引用元: Amazon

タイプ赤ワイン
味わい辛口 フルボディ
生産地フランス ボルドー コート・ド・カスティヨン
生産者シャトー・プピーユ(Chateau Poupille)

メルロー100%、ふくよかで親しみやすい右岸の赤

ブレンドを基本とするボルドーでは珍しく、メルロー100%で作られている赤ワインです。

ボルドー右岸、コート・ド・カスティヨンのシャトーですが、このマイナー産地を有名にしたと言っても過言ではない作り手によるもの。

有名な「神の雫」にも登場したというのですが、それはともかく、一度飲めばその魅力は伝わると思います。
柔らかくバランスの取れた液体は、ジューシーな赤い果実の香りに甘いスパイス香が絡み合い、なんともふくよかでかつ爽やかさを感じさせます。

さらに、3000円程度で買えるお求めやすい価格帯。
この完成度を見せられると、「ブレンドしなくていいんじゃない?」と言いたくなってしまいますが、まあ、これもボルドーワインの一つのスタイルということでしょう。

「ボルドーのメルローとは?」を知りたくなった方は、まずこちらのワインを飲んでみましょう。

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