1分でわかる「金原ひとみ」
デビュー作で芥川賞を受賞した「金原ひとみ」
1983年、東京都出身の金原ひとみ。歪んだ愛、激しい性・暴力が描写されてる作品が多く、狂気じみた数々のストーリーは多くの読者に衝撃を与えています。デビュー作となる『蛇にピアス』では2003年に第27回すばる文学賞、翌2004年に第130回芥川賞を受賞。この作品は2004年に漫画化、2008年に映画化され、小説家『金原ひとみ』の名を広めるきっかけとなりました。その後、恋愛連作短編集『星へ落ちる』や、空虚の果てにある一筋の希望を描く長篇小説『軽薄』など、数多くの作品を出版しています。
「金原ひとみ」の受賞歴
デビュー作『蛇にピアス』ですばる文学賞、芥川賞を受賞した金原ひとみ。そのほかにも、2010年に『TRIP TRAP』で織田作之助賞、2012年に『マザーズ』でドゥマゴ文学賞を受賞しています。金原ひとみ独自世界観で描かれる書籍は多くの人を魅了しています。
芥川賞史上最高に黒い小説
すごいの一言。こんな物語をまだ20歳そこそこの女性がよく書けたと思う。舌を改造するスプリットタンとか、とにかくアンダーグラウンド臭がすごい。
ラストには驚きの真相が用意されているのも、ミステリーテイストでさすがだと思いました。金原ひとみらしい、とても好きな作品。
まっくんさん
1位(100点)の評価
一気読み必至の金原ひとみの原点
言わずと知れた金原ひとみのデビュー作、芥川賞受賞も納得の鮮烈なインパクトを与える冒頭が印象的です。
痛みと流血を伴う身体改造を進めながら虚無的に生きる少女、ルイが最後に掴んだものとは何だったのでしょうか。
主人公が自らのからだに施す身体改造や度々出てくるセックス描写がセンセーショナルな印象を与えるものの、あまりにも切実な「生への実感」への渇望が読者にまで伝わってきます。
鯰定食880円さん
1位(100点)の評価
映画化もされた金原の代表作
吉高由里子の濡れ場で有名な「蛇にピアス」。
スプリッドタンに憧れる一人の少女ルイの話です。生きている実感ってどうやった湧くのだろうかということを考えさせられます。
特に震えたシーンは、ルイはアマにもらった二本の歯を砕いて飲み込む描写。それによってアマの愛の証を実感するという金原らしい独特の世界観がでていて一瞬で虜になりました。
ギャルみざわあゆ子さん
3位(75点)の評価