おとな特有の感情や人間の儚さを題材とすることが多い作家「小池真理子」。今回は、そんな彼女が執筆した本にスポットをあて、みなさんの投票をもとに「小池真理子の人気書籍ランキング」を作成します。第114回直木賞を受賞した代表作『恋』や、作者の父親をモデルとした吉川英治文学賞受賞作『沈黙の人』、人生の幕引きをテーマに描かれた感動の名作『死の島』などの作品は果たして何位にランクインするのでしょうか!?あなたがおすすめする作品を教えてください!
最終更新日: 2020/10/28
このお題は投票により総合ランキングが決定
1952年、東京都出身の小池真理子。文学を好む父親の影響で、幼いころから数多くの本を読んで育ち、大学卒業後は出版社に就職しました。翌年にはフリーの編集者・ライターになり、1978年に『知的悪女のすすめ』を発刊し、ベストセラーを記録。エッセイストとしてデビューを果たし、1985年には『第三水曜日の情事』で小説家としても活動を開始しました。近年では『モンローが死んだ日』(2015年)や『死の島』(2018年)など、人生の死や老いなどをテーマにした作品を多く発表しています。
多くの作品を執筆する小池真理子には数々の受賞歴があります。1989年に『妻の女友達』で第42回日本推理作家協会賞(短編部門)を、1995年には『恋』で第114回直木賞、2013年には『沈黙のひと』で第47回吉川英治文学賞などを受賞しています。
このランキングにおける小池真理子の書籍の定義は、彼女が手がける小説作品です。エッセイや共著・アンソロジーなどの作品からも投票が可能です。
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小池真理子の作品を全作品読んだことがある。
小池真理子の作品を15作品以上読んだことがある。
小池真理子の作品を5作品以上読んだことがある。
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1位恋
2位沈黙のひと
3位墓地を見おろす家
4位無伴奏(小説)
5位欲望
1位恋
2位沈黙のひと
3位墓地を見おろす家
4位無伴奏(小説)
5位欲望
条件による絞り込み:なし
父の死後
この作品は小池真理子先生が自身の父の死を看取った時をモデルにした物語です。フィクションですが家族への思いも考えさせられる作品です。ミステリー、サイコサスペンス、恋愛小説とジャンルを拡げてきた小池真理子先生の作品の中で異色な作品です。第47回吉川英治文学賞受賞を受賞しています。
最期まで自分の心を、そして相手の心を大切にしたいと思いました。
自分の親が作品と同じような状態になった時、私は一体どんなことを思うのか・・・。考えさせられました。衿子は自分を捨てた父を献身的に介護します。その行動には、本当は父にもっともっと愛されたかったという気持ちが隠されていたのかなと思いました。なかなかできることではないはず。
いつかは誰にでも来る切なさ
体から言葉の自由がうばわれて、沈黙のひととならざるを得なくなってしまっても、ワープロの中の心の叫びや感情を見たとき沈黙のひとにも心が存在するということを感じました。
もしかしたら誰でもあり得ることに切なさを感じました。
人生における気持ちの変化が共感出来た
最近、近親者を亡くした私は自分や亡くなった人の生きざまや過去を振り返る事が多かったですが、そんな私にピッタリの書籍でした。人間の人生における気持ちの変化が共感出来ましたし、心の大切さがわかって、とても良かったです。
力のある本
懐かしい昭和の残り香がするような印象があります。思っていたよりも重くて、深いストーリーに引き込まれます。生きることと死ぬことを考えさせられるような一冊です。生々しいですが文章が綺麗で読みごたえがあります。
すごい怖い内容
墓地の近くの家に住む人が気になっていた私には丁度よいタイトルの本でした。文鳥と飼い犬、そして子供の怪しい反応がすごく怖すぎて、ホラー好きの私でもダメでした。怪しい地下室の設定に本を閉じる事ができずに、最後までいっきに読み切りました。
ホラー好きにはたまらない傑作
どこにでもありそうな郊外の住まいを舞台に、次々と巻き起こる奇妙な出来事にどこにでもいう一家が巻き込まれる秀逸なホラー小説。よくあるホラー話ですが、さすがの描写力で最後まで飽きさせず、怖いけれとページをめくる手が止まりません。
退廃的な時代の香りがする
60年代末期の熱狂の中で出会った男女の恋愛を描いた物語です。学園紛争、デモ、反戦集会。学生運動などこの時代の香りが匂い立つ作品です。小池真理子による半自伝的恋愛小説を成海璃子の主演で映画化されています。
甘美でまとわりつくよな恐怖体験
小池真理子が得意とする、エロティックさとサスペンスが絶妙に混じり合い、暗闇でこっそり読みたくなる作品。登場人物は若く、自分の若い頃や学生時代と重ねながらストーリーに引き込まれる危うさもあり、忘れられない作品です。、
切ないラブストーリー
著者の自伝的小説です。
高校生の主人公と大学生の男の子二人とその彼女。
それぞれの人生が絡み合って、最後は悲しい結末を迎えてしまいます。
同性愛だったり、妊娠した恋人を殺してしまったり、ドロドロした部分もありますが、嫌な感じはありませんでした。
無伴奏という喫茶店で流れるカノンの音が聞こえてくるような気がしました。
恋愛において永久不変のテーマ
恋愛をするのに、性的欲求を叶えられないというのは障害になるのか、セックスなしで愛するということは可能なのかどうか?じっくりと考えさせられました。
もし自分だったらと置き換えながら読みすすめラストでは涙なしではいられなかった。
細やかな描写が美しい
霊感体質の人の気持ちが、薄ら怖く描かれていて霊感が無い者からしても実際にそういうことはあるんだろうなと思わせるリアル感がある作品です。
季節や、周りの景色の描写が良くて、読み手をグイグイ引き寄せる作品です。
日常に潜むうすら怖さにぞくり
どこかファンタジックさすら漂う怪奇小説が6篇収められたこちらは、田舎の風景や般若の面。山荘の地下室に古い歯医者など、日常的にあるものの中にゾクッとする怖さを感じさせる秀逸な怪奇小説揃い。怖いけれども目が離せない、不気味だけれど美し異様な、独特の世界観を味わえます。
共感
短編集ですが、恋愛の様々な要素を描かれていて、恋愛においてよくある風景の中、感じ方は人それぞれで全く違うという感覚をとても鋭く描かれています。また、人間の欲望などもリアルで、共感できる部分も沢山あり感情移入しやすい作品でした。
ドキドキ感がいい
ストーカーものなのですが気付きそうで気づかない感じがもどかしくドキドキ感を誘います。いろいろな登場人物が増えてくることで伏線がひかれ、次へ次へという気持ちにさせてくれます。
今流行りのテーマかもしれませんが夢中になって読み進みました。
新たな価値観の誕生
主人公の沙織は、大学生の頃に学生運動に参加していた。
彼女が明確な主張を持っていたわけではないが、どんどん過激になり、その波に飲まれていく……
ある日、運動仲間のメンバーが、「処刑」と呼ばれる集団リンチのすえ死亡。
彼女は死体遺棄を手伝う事にその後、本人も処刑される恐怖から沙織は、逃げ出しました。
後に、秋津吾郎という青年に出会い2人は、歪な仲になっていく。
その仲は、「恋」や「愛」で表現可能なものではない。その2人の仲はどうなっていくのか?
こんな感じで今まで感じたことのない感覚になりました。
カタルシスを味わえるラスト
収められている話どれもオチが秀逸で面白い。女をなめていると痛い目にあうぞと世の男性陣に声を大にして言いたくなる小説です。小池さんの小説は女性読者が多いと思うのですが、男性にこそ読んでほしいです。『男喰いの女』なんて特にスカッとカタルシスが味わえます。
家をテーマに。
家をテーマにした短編集です。どの話も、あり得なさそうで、ギリあり得そうな話でとても怖かったです。特に、第一話である刺繍の家は、結婚、恋愛をしない人も増えた中、すごくリアリティがある話でひきこまれました。読んだあと、震えます。
心理サスペンスです
個人的に毎年夏に訪れる軽井沢が舞台となっている作品というだけで手に取った本でしたが、気がつくと最後まで一気に読んでいました。ある程度年を重ねてからの恋愛に興味がわきました。
孤独なふたりが刹那的に燃え上がる
夫を亡くして孤独感に苛まれていた中年女性と、秘密を抱えた心療内科の医師との出会いから物語は幕を開けていきます。お互いに足りないものを埋め合うかのような束の間のふたりの関係と、やがては突き付けられる残酷な現実が切ないです。
自分が一番嫌いな部分にフォーカスしたストーリー
衝撃的なタイトルそのままで、女性も男性もおそらく一番嫌いで、でもいつもそこにある贅肉にまつわる恐怖ストーリー。自分と重なることが出来るストーリーばかりで、一話読み終わるごとに、反省したりぞくぞくしたり、クセになる小説です。
知っている人が他人のように。
知っていると思ってた人が全然自分の知らない部分を見せてくるといった感じの短編集です。小池さんは嫌ミスの女王と言われているだけあって、読後感がかなり悪かったです。終の道づれと言う話がお気に入りです。主人公のおばあさんがほっこり系の人だから、なんか余計に切なかったです。
代表作
第114回(1995年下半期)直木三十五賞にノミネートされた作品で、小池真理子先生の代表作です。石原さとみ主演でテレビドラマ化もされました。単純な恋愛小説というわけではなく、これまでの作品のようなミステリーの要素が残っていて奥深さがあります。
時を越えて明かされる真実
1972年日本中が浅間山荘事件に釘付けになっていた中、同じ軽井沢で人知れず起きた殺人事件の真相に迫っていくサスペンス文学です。自らが犯した罪を墓場まで持っていくことを誓ったかつての女子大生が、過去と向き合いすべてを語る瞬間が圧巻でした。
言わずと知れた直木賞受賞作
浅間山荘事件を題材にした物語で、直木賞を受賞したことから小池真理子さんの代表作としても名高い一冊。学生と教授、その妻という倒錯した関係が引き起こす恐ろしい事件を精緻に描いた名作で、石原さとみさん主演で映像化されたことでも有名です。
若かりし感覚がよみがえる
意味がないように思えることでも、人によっては大事であったり、心のよりどころであることもあります。他のひとにはどうでもいいことでも当事者にはどんなことよりつらいことということも。
自分にも思い当たる節があり、実際には体験しないであろうことでありながら、布美子に共感する部分がありました。
恋?愛?深すぎる愛情は身を滅ぼす
大学生時代に図書館にあり、夢中で読んだ本です。1人の女性が深すぎる愛情により、殺人を犯し、身を滅ぼしてしまいます。恋といっても普通の恋ではなく、もっと深い深い想いです。主人公の言葉に表せないくらいの重い感情を感じ、読み終わった後も放心状態になるくらいでした。
男女の切ない成り行き
ノンフィクション作家が、ある事件の真相に迫るべく一人の女性に接触を試みますが、彼女は姿を消してしまいます。月日が流れて、女性から作家に連絡があり、そこから明らかになってゆく事件の真相と二人の成り行きが感銘的です。
ミステリー好きな私にピッタリ
孤独に関しては共感のもてるテーマでしたが、殺人を犯し服役をしていた人生を考えると衝撃的で、人生の幅の広さや可能性を感じました。ミステリー好きな私にピッタリの内容ですし、筆者の文章力で私が翻弄された気がしました。
小池真理子の代表作
石原さとみさんがテレビドラマで主演されていたのでとても印象深いです。恋愛要素はもちろんですが、ミステリー要素もあってどんどんと物語の中に引き込まれてしまいます。これからもずっと自分の心に残る1冊です。
悲しい真実
女子大生の殺人事件ですが、真実は悲しすぎると思いました。