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Twitterでシェアまえがき
実は、映画好きと言いつつも、ジブリ映画とは相性が合わなかったりする。しかし、ジブリ映画は映画史において2つの発明をしている。
1つ目は絵のタッチだ。唯一無二と言えよう、デフォルメされた印象派、緻密な自然描写は動く絵画といっても過言ではありません。
2つ目は不可能を可能にするドラマだ。ジブリ映画の物語は、文芸作品に基づくものが多い。作品によっては成瀬巳喜男とかあの辺の監督が手がけそうな内容になっている。しかし、絵力によって老若男女を魅了し、今や全世代、全世界共通の話題にできるパワフルさを持ち合わせている。ここまで全世代に刺さる作品として微分したジブリ映画はやはり素晴らしいと思う。
ここで私の好きな3本を紹介しよう。
1つ目は絵のタッチだ。唯一無二と言えよう、デフォルメされた印象派、緻密な自然描写は動く絵画といっても過言ではありません。
2つ目は不可能を可能にするドラマだ。ジブリ映画の物語は、文芸作品に基づくものが多い。作品によっては成瀬巳喜男とかあの辺の監督が手がけそうな内容になっている。しかし、絵力によって老若男女を魅了し、今や全世代、全世界共通の話題にできるパワフルさを持ち合わせている。ここまで全世代に刺さる作品として微分したジブリ映画はやはり素晴らしいと思う。
ここで私の好きな3本を紹介しよう。
ランキング結果
2位思い出のマーニー
過去へ導く家という舞台装置が素晴らしい
家には歴史があります。家という空間から、過去をスルメのようにあぶりだしていく映画は『嵐が丘(1939)』、『セリーヌとジュリーは舟でゆく』と沢山ありますが、アニメにおいてのチャンピオンは『思い出のマーニー』であろう。
引っ込み思案な少女アンナの心を満たしていくマーニー。二人が作り上げる妖艶な世界は、家という空間が作り出す歴史を深く刻んでいくものがあります。
猫の世界に身を捧げ
ジブリ映画において動物は非常に重要な存在となってくる。狸だったり龍だったり、豚だったり、いつだって我々の心を掴んで離さない。
しかし、その中で一番素晴らしいのは『猫の恩返し』の猫だ。
猫特有の飄々マイペースな仕草。それに魅了され、猫の世界を覗きたいという猫好きないし、動物好きの願望を緻密に捉えていく。
猫の世界に無理矢理溶け込もうと、大きな身体を空間に押し込めるハルが、やがて猫と同化し大冒険を繰り広げ、元の世界に戻るというプロセスは動物を飼ったことある人にとって共感だらけの寓話であります。
尚、英語版の吹き替えではハルの声をアン・ハサウェイが担当している。
クリエイターの苦悩しかない
公開当時、賛否が真っ二つに別れました。私の母親と妹は、「主人公がクズすぎる」と酷評しました。その意見を十分承知で私はこの作品を1位に挙げたい。
ここまでクリエイターの心情をスタイリッシュに描いたアニメを観たことがなかったからだ。
殺人マシンを作っているものの、戦争で人が死んでいるものの、飛行機を作りたい。創作したいという想いに真っ直ぐな男にとって、それ以外は空気のような存在であることに素直なのです。だから、ジブリ映画屈指の肉欲の場面も、空虚なものとなっているのだ。
クリント・イーストウッドが『運び屋』で、仕事熱心な男の虚無な世界を描いたように宮崎駿もクリエイターの真っ直ぐな気持ちと空虚な世界をキャンバスに塗りつけました。