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1位ファイナルファンタジーVII

引用元: Amazon
| ジャンル | RPG |
|---|---|
| 対応機種 | PS、Switch、PS4、Xbox One |
| 発売日 | 1997年1月31日 |
| メーカー | スクウェア |
| 公式サイト | http://www.squareenix.com/jp/archive/ff7/ |
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引用元: Amazon
| ジャンル | RPG |
|---|---|
| 対応機種 | PS、Switch、PS4、Xbox One |
| 発売日 | 1997年1月31日 |
| メーカー | スクウェア |
| 公式サイト | http://www.squareenix.com/jp/archive/ff7/ |









【長文レビュー】影響力、革新性、そして世界中を魅了する圧倒的な存在感。国産RPGで最も偉大な作品は、このファイナルファンタジーVIIと言っても過言ではない。
正直言ってしまうと、本作はFFシリーズの中では個人的にそこまで評価が高いわけではない。
寧ろ、前作であるファイナルファンタジーVIの方が完成度が高いと思っているほどである。
しかし、それでも私は本作に99点という極めて高い点数をつけることにした。
それには理由がある。
そう、本作はタイトルにも記したように、国産RPGの中でも歴史上最も影響力のある偉大な作品だからである。
本作に匹敵する国産RPG作品が他に存在するとしたら、RPGとしての方向性も時代も全く異なるが、やはりエルデンリングくらいしか存在しないであろう。
本作の存在があるからこそ、大好きなスカイリムやウィッチャー3と言ったWRPG大作にも出会えたのだ。
これがなければ、コンシューマーの舞台でオープンワールドのRPGがこれほどまでに世界中で主流になることはなかったであろう。
詳しくはデータで後述するが、本作はまさに現存している大作RPGのルーツのようなポジションなのだ。
勿論、冒頭で上述したFFVIも世界中で非常に高い評価を受けている素晴らしい作品である。
だが、そんなFFVIをも影響力や革新性といった点で超えているのが本作FFVIIである。
つまり、この99点という数字には私の最大限の敬意が込められているわけだ。
今回はレビューというより、このファイナルファンタジーVIIと言う作品の「偉大性」について、事実ベースを示して説明しようと思う。
まずは以下のデータを見てほしい。
■ ファイナルファンタジーVII
【全世界出荷本数】
1002万本 (初代PS独占)
1530万本 (全プラットフォーム合算)
【発売国数】
出荷記録を確認できるのは、日本、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペインの8ヵ国。
オセアニア地域も含め、推定では計10~16ヵ国とされている。
(日本以外のアジア地域や南米大陸、アフリカ大陸では公式出荷の記録なし。香港やブラジル、アルゼンチンなどで海賊版が出回っていた。その後、2012年にMicrosoft Windows XP版が発売され、欧州での発売国数を増やし、市場規模の拡大に乗じて2015年に発売されたプレイステーション4版以降の展開から、現在に至るまでの全世界出荷本数で1530万本に到達)
【FFVII海外版発売時の対応プラットフォーム全世界出荷台数】
● プレイステーション (2250万台)
※ 初代PSの海外版発売から、全世界でのマルチ展開を開始するまでの期間は約15年。
【功績】
● 2021年に日本で行われた、テレビ朝日主催の全国ユーザー投票ランキング「テレビゲーム総選挙」において、第3位にランクイン。
● JRPGを世界中に認知させたパイオニア。
● 海外ではPC界隈の一部のユーザー層にしか人気のなかったRPGというジャンルそのものを、世界中のCSシーンで主流のジャンルに押し上げたパイオニア。
● 1997年 - 年間最多のGOTYを受賞。
(当時はリストが乱立し、システムも現在とは異なっていたため、ゴールデンアイ 007と共に最多GOTY受賞といった見方が強い)
● 2012年 - TIME誌が発表した「歴史上最も偉大なゲーム100本」に選出。
● 2018年 - アメリカの電子ゲーム歴史国際センターが管理している「世界ビデオゲームの殿堂」にて、殿堂入りを果たした。
● 2018年 - 海外大手ゲームメディア「GameInformer」によって開催されたユーザー投票による「Reader's Choice Top 300 Games Of All Time (史上最高のゲームランキングトップ300)」において、第7位にランクイン。
● 2025年 - イギリス映画テレビ芸術アカデミー(Bafta)が開催した一般人投票による「史上最も影響力のあるゲームトップ21」で、第17位にランクイン。
これが本作のステータスである。
これを国民的RPGであるドラクエシリーズの中でも、最も世界で売れたドラゴンクエストXIと比較してみよう。
■ ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて
【全世界出荷本数】
600万本 (全プラットフォーム合算、11sも含む)
【発売国数】
11sを含め、最低でも72ヵ国で発売されていることがファミ通のアンケートから判明されている。
【ドラクエXI海外版発売時の対応プラットフォーム全世界出荷台数】
● プレイステーション4 (8610万台)
● Xbox One (11s発売時:5800万台)
● Nintendo Switch (11s発売時:4167万台)
● Microsoft Windows (公式データは不明だが、6200万~6720万台と推測されている)
※ ニンテンドー3DS版は、日本国内でのみ発売されたため除外。
※ 最初の海外版発売から、全世界でのマルチ展開が終了するまでの期間は約3年。
【功績】
● 2021年に日本で行われた、テレビ朝日主催の全国ユーザー投票ランキング「テレビゲーム総選挙」において、第27位にランクイン。
如何だろうか。
日本国内にRPG人気をもたらしたドラクエシリーズの最強ナンバリング作品でさえ、本作には足下にも及んでいないのだ。
こう言ってしまうとドラクエファンからの反感を買ってしまいそうだが、ドラクエXIを貶しているわけでは決してない。
ドラクエXIもなにげに、JRPGの中では世界でも上位であると言っても過言ではない人気作品である。
単純にFFVIIが別格すぎるのだ。
次は歴史的大作であるエルデンリングと比較してみることにしよう。
■ ELDEN RING
【全世界出荷本数】
3000万本 (全プラットフォーム合算、DLCも含む)
【発売国数】
CS版は世界50~60ヵ国との推定。
Steam版も含めると、世界100ヵ国以上で出荷されたことが見込まれている。
【エルデンリング海外版発売時の対応プラットフォーム全世界出荷台数】
● プレイステーション4 (1億1710万台)
● Xbox One (5800万台)
● プレイステーション5 (1720万台)
● Xbox Series X/S (1295万台)
● Microsoft Windows (公式データは不明だが、7000万~8000万台と推測されている)
※ 海外版が日本版よりも先行で各国同時発売&マルチ展開されたため、期間の誤差はほとんどなし。
今後はNintendo Switch2でも発売が予定されているので、全世界でのマルチ展開はまだ終了していない。
【功績】
● 据え置き型の国産RPG史上最多の全世界出荷本数を記録した。
● エルデンリングのメガヒットによって、ソウルシリーズが築き上げたソウルライクの概念を、世界中のユーザーに広く認知させたパイオニア。
● 2022年 - 4大GOTYを受賞。
● 2022年 - 歴史上最多のGOTYを受賞 (324個)
さすがにエルデンリングともなると手強い。
まず、マルチプラットフォームでの全世界の出荷本数が本作の2倍近くも出ているわけだ。
3000万本という数字は、任天堂以外の国産メーカーでは現在でも中々お目にかかれない。
しかし、発売国数や海外版発売時の対応プラットフォーム全世界出荷台数の項目および、※印に記述されたマルチ展開の期間を考慮して比較してみてほしい。
本作FFVIIの方は、発売国数がせいぜい多くても16ヵ国、その上対応プラットフォームもたった2250万台からのスタートであり、ハード独占販売であったにも関わらず1000万本も売れていたのだ。
ようするに本作が発売された1997年と、エルデンリングが発売された2022年とでは、その市場規模に雲泥の差があったということ。
この条件で1000万本を売り上げたわけだ。
更にマルチ展開を開始するまでの期間が約15年も空いていたにも関わらず、そこから更に500万本も売れているのだから、正真正銘のモンスタータイトルである。
成し遂げた功績もえげつない。
リストを見ればその偉大性を感じずにはいられないであろう。
一方でエルデンリングの方も、2022年度のGOTYを一人占めしていると言っても過言ではないほどの凄いことをやってのけている。
だがしかし、もしこの歴史上において世界の三大RPGを決めるとしたらどうなるだろうか。
まず間違いなく本作はここに加わるであろう。
次いで加わるとしたらやはりスカイリムが最も相応しいと考えている。
そのスカイリムのデータを以下に記そう。
■ The Elder Scrolls V: Skyrim
【全世界出荷本数】
6000万本 (全プラットフォーム合算、LE版、SE版、AE版、VR版など全てのバージョンを含む)
【功績】
● 歴史上全世界で最も売れたRPG作品となった。
● スカイリムのメガヒットによって、前作オブリビオンで衝撃を与えたオープンワールド仕様のRPGスタイルを、世界中で完全に主流にしたパイオニア (スカイリムの1年前に発売されたファイナルファンタジーXIIIの評価がガタ落ちしていたのもあり、ここで完全にJRPGの時代からオープンワールドRPGの時代へと移行した)
● PC版のMOD文化を世界中のCSシーンに認知させたパイオニア (これによって、CSからPCに移行するユーザーを飛躍的に増加させることに成功した)
● 2011年 - 史上初の4大GOTYを受賞。
● 2018年 - 海外大手ゲームメディア「GameInformer」によって開催されたユーザー投票による「Reader's Choice Top 300 Games Of All Time (史上最高のゲームランキングトップ300)」において、第5位にランクイン。
● 2025年 - イギリス映画テレビ芸術アカデミー(Bafta)が開催した一般人投票による「史上最も影響力のあるゲームトップ21」で、第20位にランクイン。
ご覧の通り、売上だけでなく功績もとんでもないことになっている。
海外の大手サイトであるNeogafなどでも、本作とスカイリムは未だに比較されるほどである。
よって、まずは本作とスカイリムを三大RPGに加える。
あと1つはやはりエルデンリングではないかと考えている。
その他にもウィッチャー3、ポケットモンスター赤緑、ダークソウルが候補に上がったが、まずウィッチャー3に関しては人気や完成度では歴代でも世界最高峰だが、影響力や革新性という点ではパンチが足りない。
ポケモンに至ってはそもそもユーザーの認識からして、RPGというよりはコレクションゲーのような印象を抱かれている節がある。
他にも携帯ゲーム機専用である点も選考から外れてしまう理由である。
そして、ダークソウルの場合は2025年に、イギリス映画テレビ芸術アカデミー(Bafta)が開催した一般人投票による「史上最も影響力のあるゲームトップ21」で第18位にランクインし、更にゴールデン・ジョイスティック・アワードによる「この50年で最も優れたゲーム」に選ばれたという、サッカーで言うならスーパー・バロンドールのような輝かしい功績がある一方で、エルデンリングと比較するとやはりどうしてもニッチ感が拭えない。
したがって、歴史上全世界で最も偉大な三大RPGは以下であると結論づけたい。
■ ファイナルファンタジーVII
■ The Elder Scrolls V: Skyrim
■ ELDEN RING
よっぽどその作品のアンチでもなければ、大抵はこのラインナップで納得するはずだ。
事実、この3作品の凄みは事実ベースに表れている。
好みの問題は抜きにリスペクトすべき三大RPGである。