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日本酒は嗜好品。ランキングだけでは見えない魅力がたくさんありますが、好きな日本酒と出会う第一歩のお力になれれば嬉しいです。
毎年全国トップの金賞受賞(鑑評会)を誇る「日本酒王国・福島」の日本酒は、やさしい甘みが特徴! 福島のお酒から日本酒好きになる人は多いのです!
ランキング結果
1位冩樂(しゃらく)
引用元: Amazon
酒蔵 | 宮泉銘醸(福島県) |
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公式サイト | http://www.miyaizumi.co.jp/sake/ |
2位自然郷(しぜんごう)
酒蔵 | 大木代吉本店(福島県) |
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公式サイト | https://www.daikichi-sizengo.co.jp/%E8%87%AA%E7%84%B6%E9%83%B7/ |
微発泡でジューシー!甘みと酸味のバランスがすごい!
1974年、まだ「純米酒」という言葉もなかったころから“農薬を使用しないお米”でお酒造りに取り組んでいるナチュラルな日本酒のパイオニア・大木代吉本店の「自然郷」。かといって古いイメージはなく、近年大ブレイク中の注目蔵です。
まずは開栓したて。“火入れタイプ”も“生酒”も微かな「発泡」があり、甘みと酸味が口のなかにジュワーっと広がります。味はしっかりとしているのに、バランスのよい味わいでまったく飽きないし、全然重たくならない!
「微発泡」の日本酒は最近増えてきているので、あまり日本酒を飲んだことがない人にもおすすめしやすいです。
開栓翌日からは発泡感がややおとなしくなり、お酒本来の味をはっきりと感じます。甘と酸の絶妙なバランスがより深く感じられ、とにかく美味しい。
ちなみに大木代吉本店の別銘柄「楽器正宗」もおすすめ。大人気で入手困難ではありますが、間違いない美味しさですよ。
3位三春五万石(みはるごまんごく)
酒蔵 | 佐藤酒造(福島県) |
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公式サイト | https://www.boki.co.jp/sake/products/season.html |
今大注目!若手チームが造る上品な味わい
2018〜2019年あたり、僕の大好きな東京の酒屋さん「革命君」(東京都・小岩)から「これは掘り出し物だ。大注目の酒蔵です」と教えていただいたのが「三春」。
佐藤酒造はもともと「三春駒」という代表銘柄をもつ城下町の蔵。近年は20〜30代を中心とした若いチーム体制になり、新しい酒造りに挑んでいます。
三春の特徴は“上品な甘さ”。決してパンチがあるタイプの日本酒ではないものの、口のなかでスーッと心地よい甘みが伸び、ふわっと膨らんで消えます。この一連の流れがとにかく心地いい。
甘いお酒って杯数を重ねづらいこともあるのですが、この上品さはつい杯を重ねてしまいます。
まずはよく冷やして、グラスでキリッと味わってください。
「ごはんの甘み」にひたる幸せ。熱燗で間違いなし!
「福島酒=甘くてフルーティー」な傾向があるなかで、完全に異質かつ圧倒的な個性を持つお酒です。ごめんなさい、このランキングでは初心者の方に向けて紹介しているのですが、仁井田本家の「にいだしぜんしゅ」は、むしろ玄人好みかもしれません。でも入れざるを得ない。それほど好きです。
名前のとおり“自然なお酒”に強いこだわりをもつ蔵元さんで、自然米100%(農薬・化学肥料を一切使わず栽培)、純米造り100%を実践しています。お酒造りのストーリーを知れば知るほどすごいのですが、事前知識はゼロでももちろん大丈夫。
「お酒の甘さ=フルーティーな甘さ」のような印象がありますが、にいだしぜんしゅは「たきたてのごはんの甘み」がしっかりと感じられるのです。
おすすめは「しぜんしゅ 燗誂」を温めてから、ぜひいただいてみてください。「炊きたてのごはん」のような、ふんわりとした甘みと旨みを堪能できるはず。
味わいにカドがなく、すーっと体に染みこんでいく「体に優しいお酒」の感覚は、一度知ればはまりますよ。
フレッシュ&爽快! まるで大人のレモネード!
ひとくちに“甘さ”といっても、実にいろいろな種類があります。福島の日本酒は、この多彩な甘さの宝庫を楽しむのが醍醐味のひとつ。
曙酒造の「天明」シリーズは、“若々しい甘さ”が特徴です。とにかく“フレッシュ”で“爽やか”で、飲むのがシンプルに楽しい。ジュースに例えるならば「レモネード」や「カルピス」といったところでしょうか。
1年を通して四季折々の天明シリーズが販売されるのですが、個人的にはフレッシュではじけるような飲み心地の「生酒」、またはすっきりとしたした味わいの「夏酒」も印象的。コスパもいいですし、何度もリピートしたくなる日本酒です。
「甘いお酒」の最高峰!純米酒がお手頃に買えるのもうれしい!
僕の中で「これぞ福島のお酒」と思うNo.1銘柄が宮泉銘醸の「冩樂」。県内外問わず人気・実力を兼ね備えており、さまざまな日本酒メディアでも取り上げられています。
バナナのような「白い肉感の果実」を彷彿とする“ぽってり”としたフルーティーな香りと、まろやかな甘み、かつベタつかない上品な余韻を兼ね備えています。これぞ「甘いお酒」の最高峰です。
冩樂のブランドで複数のスペックを展開していますが、特に「純米酒」(4号瓶1000円台前半で買えるものもあり、リーズナブル!)がおすすめ。市販酒の賞「SAKE C OMPETITION2018」では、この純米酒部門で1位と5位(1位は地元向け銘柄の「会津宮泉」)をダブル受賞しています。
また、特約店なら比較的手に入りやすいのもポイントです。福島・会津にある蔵では直売もされているのでお近くに足を運ばれた際にはぜひ。