2011年に発表した『舟を編む』は本屋大賞を獲得し、大ヒットを記録した三浦しをん。今回は、みんなの投票で「三浦しをん作品おすすめ人気ランキング」を決定します。前述の大人気作品『舟を編む』やアニメ化された駅伝小説『風が強く吹いている』、松田龍平・瑛太のW主演で映画化された『まほろ駅前多田便利軒』、恋愛短編集『きみはポラリス』などの作品がランクイン?あなたがおすすめしたい三浦しをん作品も教えてください。
最終更新日: 2020/08/02
このお題は投票により総合ランキングが決定
三浦しをんは、1976年生まれ、東京都出身の作家。2000年に発表した『格闘する者に○(まる)』でデビューします。2006年には人気作『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞を受賞しました。この作品はのちに松田龍平・瑛太のW主演で映画化もされるほどのヒットを記録。続いて翌年には駅伝を題材にした作品『風が強く吹いている』を発表します。2018年にはファン待望のアニメ化が決定。そして2011年、『舟を編む』で本屋大賞を受賞し映画化のみならず、アニメ化もされるほどの大ヒットを記録しました。また、2013年には人間の闇を描いた作品『光』が執筆されます。『光』は2017年に映画化され、話題となりました。他にも恋愛短編集の『きみはポラリス』やボーイズラブを描いた『月魚』などの作品も人気です。
三浦しをんは大学4年生の時、出版社への就職を希望していました。就職活動をしていく中で、早川書房の入社試験を受けることになります。その入社試験で書いた作文が早川書房の編集者の目に止まり、作家の道を勧められました。そのことがきっかけで、WEBサイトにてエッセイの連載を始めることになります。
このランキングに投票しているユーザーのバッジについて
三浦しをんの作品を全作品読んだことがある。
三浦しをんの作品を15作品以上読んだことがある。
三浦しをんの作品を5作品以上読んだことがある。
ランキングの順位は、気軽に参加可能な3つのボタンによる投票と、自分の順位を決めて公開・投票するマイランキングの合計ポイントで決定します。マイランキングの方がポイントは高く、順位に及ぼす影響は大きくなります。
\男女別・年代別などのランキングも見てみよう/
1位舟を編む(小説)
2位風が強く吹いている(小説)
3位まほろ駅前多田便利軒(小説)
4位神去なあなあ日常
5位あの家に暮らす四人の女
1位舟を編む(小説)
2位風が強く吹いている(小説)
3位まほろ駅前多田便利軒(小説)
4位神去なあなあ日常
5位あの家に暮らす四人の女
条件による絞り込み:なし
人はなぜ駅伝に惹かれるのか。
自分はあまり駅伝というものに興味がない人間だったので、なぜあんなにも日本中の人々が熱狂するのかがよくわかりませんでした。
観るほうも、走るほうも。
しかしこれを読めば、そこに何があるのかは伝わってきます。
なぜ怪我を負ってまで出たいのか。なぜ走り終えた後に身動きできなくなるほど全力を出すのか。なぜ悔し涙を流すのか。
素人
陸上から距離を置く天才ランナーのカケルと趣味も思考もバラバラで陸上初心者の9人、それを半ば騙すように寮に引き込んだハイジ。メンバーを巧みな話術で騙してモチベーションを底上げし、箱根駅伝出場という目標に突き進んでいく様子が自分も陸上をやっていたこともあり「あーうまいな」とか「その言い方はずるいわ」と楽しく読めた。
感動的
陸上競技にはまったく興味がありませんが、彼らの友情が感動的だった。箱根駅伝に出場し、襷をつないでいくシーンには10人のメンバーたちの人生が描かれていて、胸が熱くなり涙が止まらなかった。
新しいタイプのスポーツ作品
風が強く吹いているは、弱小メンバーで箱根駅伝を目指す作品です。一見すると、スポコン作品に感じますが、まったく違います。三浦しをんさんの世界観が良く出ている作品だと思います。個人の力とチームの力が描写されていて、人のつながりを感じることができます。若い人に読んで欲しい作品です。
熱い駅伝もの
駅伝は色んな人が関わってタスキを繋いでいきますが、物語として主人公に重きを置きつつも、その色んな人にもスポットライトを当てていくのがいいなと思いました。そして箱根駅伝を目指してぶつかり合っていく登場人物達を見ていると熱くなりますし、最後の方は涙なしでは読めない展開でした。
これぞ青春!
中高と陸上部長距離だった私にとって、年に一度の一大イベント、箱根駅伝は欠かせないものでした。そんな箱根駅伝を目指す彼らの青春にハラハラドキドキさせられる展開でした。無理やろ、と思いつつ、いけるよって思わず話に入り込んでしまいました。
究極の駅伝小説
トラブルで高校の陸上部を退部した天才ランナーと強豪校にいながら怪我のせいで走ることを半分諦めた大学生が学生寮の仲間と一緒に箱根駅伝を目指す小説です。
後半の箱根駅伝を走る文章がリアル感があり自分が走ったかのように思えました。
とにかく走る
本屋大賞にも3位に選ばれております。とにかく走ります。というのも箱根マラソンが舞台です。1回ブクログ大賞文庫本部門大賞は一位になることができました。漫画にもラジオもちろん映画化にもなり有名な作品になりました。
幅が広い。
この物語を知ったのは深夜にやっていたドラマ版のほうが先で、松田龍平と瑛太というサブカル好みな感じのキャストに、三浦しをん原作と知って驚いた記憶があります。
舞台も少しくたびれた感じの町で、外国人やヤクザの中で便利屋を営むというのは自分の中での三浦しをんのイメージとは少し違っていた。
しかし小説を読むとやはり三浦しをんの文章でぬくもりもある話。
人間を丹念に描くのが、この人の中心にあるのだなと思わされます。
さすがの代表作
この小説は特に三浦さんの上手い人間模様や人間の心情表現の書き方が随所に出ていてすごいなと痛感させられます。また人の発言に違和感を感じないのもすごいなと思いました。子供1人とっても、その子供が発する言葉や感情がスッと入ってくるし、それでいてちゃんと言葉に人間味も詰まっているので読み応え満点の作品だと思います。
ほっこりする
小説を読み映画も観ました!何か大きな事件が起こるわけではありませんが、それがとてもほのぼのとしたり安心して読み進められるような感覚に包まれます。少し理解のできないような登場人物がいるが、だからこそ一挙一動に引き込まれてしまう不思議な内容です!
古本屋好き
便利屋にはいつも依頼が舞い込んできますもう不思議なものばかりですので戸惑いますしどたばたしております。三浦さんの作品は友情、家族、幸せがテーマになることが多く心が温まる作品が多い中のうちの作品の一つなので選びました。
厄介ごとは凸凹コンビにおまかせ
東京都と神奈川県の境目に位置する地方都市で、便利屋を営むふたりの男性を主人公にした人情譚です。仕事熱心で寡黙な多田啓介とやたらと饒舌で風変わりな行天春彦が、憎まれ口を叩きあいながら依頼を解決していく姿に心温まります。
便利屋2人の友情が奇妙でおもしろい
マイペースで破天荒な行天とそれに振り回される多田の関係が奇妙で面白いです。便利屋で起こるちいさな事件やきな臭い依頼があるなかで、幸せや友情、夫婦、家族とは何かを考えさせられる小説です。淡々とした文章です。
とてもゆるい小説ですが、林業の衰退や過疎化の問題を映しだした小説
「なあなあ」とは小説の村の方言で「ゆっくり行こう」という意味です。
主人公が高校卒業と同時に半強制的に、三重に山奥で林業を任される。主人公が林業を通して、仕事と自然に魅了されていていきます。
主人公が仕事をしながら成長していく物語で、林業の衰退や過疎化問題と映し出した小説でもあります。
地元三重県最高!
高校の先輩から勧められ読み始めました。舞台が三重県と聞いた時の高揚感。そして読んでみると、とってもあたたかく田舎で、面白さ満載。さすがわれらが三重県と思わせる、三重っていいとこなんだよって言いたくなる自慢の一冊です。
林業
物語の舞台は三重県の山奥であり、林業を通して主人公がたくましく成長してゆく課程に心を打たれます。
著者の徹底した取材が見事に反映されており、まるで林業を実体験しているような気分にさせてくれました。
気持ちよく読める作品
神去なあなあ日常は、林業の修行をしながら、若者が成長していく作品です。クセのある登場人物に独特の世界観があって面白い作品です。作品の中で、「なあなあ」精神がよく当てはまります。こんな生活も良いなと思える作品です。
温かい作品
あの家に暮らす四人の女は、家族ではない四人の女たちが一緒に暮らす日常を描いた作品です。平均年齢42歳なので、生産性のない会話がリアルで面白い作品です。笑ったり、怒ったり、家族以上の人間関係が羨ましく感じます。知らないうちに心が温まる作品です。
彼女たちの日常を見守る
阿佐ヶ谷駅から歩いて20分くらい離れた場所にある、古ぼけた洋館で不思議な共同生活を送っている4人の女性たちの物語です。何気ない季節の移り変わりや食卓の風景が淡々と続いていく中で、後半には思わぬファンタジーも用意されているので驚かされるでしょう。
いろんな愛
恋愛の短編小説だが、いろんな形の恋愛が描かれておりおもしろかった。特に最初の作品「永遠に完成しない二通の手紙」と最後の作品「永遠につづく手紙の最初の一文」がつながっていて、物語に惹きこまれた。登場人物が話す言葉も、私の背中を押してくれるような言葉がたくさん散りばめられていて、だいすきな小説。
三浦しをん初心者向けの1冊
三浦しをん先生野作品を初めて読んだのがこの1冊。
古本屋の幼なじみの日常を描いた作品ですが、わりと薄い本なので取っ付きやすいと思います。
古本屋街に行きたくなるような、のんびりした時の流れが、タイトルの月魚のようにキラキラしていて心が落ち着く作品です。、
ドキドキ
社内のコピー機を使って、こっそり同人誌を作るなど、地味なドキドキが続くところが楽しいです。早々にコピー機不正使用が発覚するけど、上司や同僚には逆に応援され、なんとも温かな雰囲気に包まれるのが微笑ましかったです。
続編
神去なあなあ日常の続編です。前作ではあまりスポットを当てられなかった村の住人たちのエピソードが書かれるなど、より神去村の事が分かるようになっているのが面白いです。主人公はよりたくましく描かれ、まさに続編にふさわしい内容。さらなる続編を期待してしまいました。
まさに編む。
「舟を編む」というのは本当に良い表現だなと思います。
まだ全体像も見えないまま、地道に一つ一つを編んでいく。それが意味のある一つの形になってくるのはずっと先の話。
とても根気のいる作業で、小さなミスも許されない。なぜならそれは舟だから。
「編む」のは何も直接辞書を作る人だけでなく、それを売る人、支える人、すべてが関わることなのだと思わされます。
本屋大賞受賞の大作
とにかく面白いなと思いました。先述した三浦さんの特徴も随所に出ているし、ストーリーが何より面白くて時間を気にせず次々とページをめくっていた記憶があります。テーマも癖がありますが、主人公もかなり癖のある人物で、癖がありつつも真っ直ぐ進んでいく姿には少し心を打たれるものがありました。
まじめくんの魅力
主人公の「まじめ」くんの魅力に惹かれます。無口で喜怒哀楽も少ないけど、誰よりも辞書と日本語を愛し、そして初めての恋愛も体験し、応援せずにはいられませんでした。
現代の辞書
辞書や書籍も電子媒体が増え、"紙"の需要がなくなってきている時代。辞書一つ作るのに、載せる単語の数だけでなく、その辞書専用に紙のうすさや丈夫さ、めくりやすさまで研究されているのかという知らなかった発見があった。
映画とアニメも見たけど、やっぱり面白い。
スルスルと内容が入ってくる
わたしが三浦しをんさんに出会った、初めての本でした。母に勧められ、読んでみると、内容がスルスルと入ってきて、面白い面白い。あまり本に興味がなかった私でさえ、一時間ほどで読破。辞書にも興味を持ち、その後しばらくは紙の辞書を愛用したほどのお気に入り本。
仕事も恋もまじめが1番
出版社に勤めるお堅い編集者の馬締光也が、1冊の辞書を世に送り出すまでの苦難の日々が綴られていきます。人と接することが苦手な馬締が仲間と力を合わせて仕事をやり遂げることの喜びと、誰かを愛することの素晴らしさに気付く瞬間が感動的です。
辞書作りにかける熱い思いが素晴らしい!
三浦しをんさんの作品の多くは、LGBT要素がやんわり入っていることが多いんですが、この作品はLGBT要素が全くありません。普段意味を調べることしか使わない辞書作りにフォーカスを当て、不器用な主人公が仕事を懸命にこなす姿が感動的です。
映画化にもなり感動
自分もやってみたいと思えた職が小説にもなりましたので読むのがあっという間でした。辞書『大渡海』の編纂メンバーとして社内へすぐ抜擢されて働くことになります。長い年月をかけて辞書の完成に取り組んでいく過程が好きでした。