1分でわかる「将棋の戦法」
試合展開のなかで繰り出される戦法も見どころ
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81マスの盤上で棋士たちの頭脳戦が繰り広げられる、将棋。最近では棋士たちの活躍がメディアで大きく取り上げられることも多く、将棋を始めたり試合を観戦する人も増えてきました。対局をする際や対戦を観る際に、とくに注目したいのが”戦法”です。何手も先を読み戦術を練る必要がある将棋では、さまざまな戦型や戦法が展開されます。そのなかには、初心者でも扱いやすいものから棋士自らが編み出した戦法まであり、観るものを楽しませると同時に将棋の奥深さを実感させてくれます。
将棋の2大戦法・居飛車と振り飛車とは
将棋の戦法は、”飛車”の使い方によって「居飛車」と「振り飛車」に大きく2つに分けられます。居飛車は飛車を初期位置である右翼に置いたたまま使う戦法で、振り飛車は飛車を左翼に振って(移動して)使う戦法のことを示しています。さらに、お互いが居飛車と振り飛車のどちらを採るかによって戦型を3種類に分類することが可能。双方がが居飛車の「相居飛車」、一方が居飛車であるに対し他方が振り飛車の「対抗型」、両者ともに振り飛車の「相振り飛車」の3つとなっており、この戦型に応じて効果的な戦法を判断するのが一般的な戦い方とされています。