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そんなブームというより定着化した感のある「油そば・まぜそば」もカップ麺業界でも大評判です。
今回は、その中から、はんつ遠藤オススメのベスト5を紹介させて頂きます!
ランキング結果
普遍的な良さ、もっちり太麺とタレの絡みにも安定感あり
1995年に吉祥寺で創業し、高田馬場などに展開した油そば「ぶぶか」は、実は明星食品の社内ベンチャー企業として誕生しました。油そば自体は武蔵境の「珍々亭」が元祖と言われていますが、それを全国区の知名度に押し上げたのは「ぶぶか」の功績でしょう。
そんなこともあり、古くから「明星」から「ぶぶか」の油そばは販売されていますが、長年支持されるのは、まずは太麺のもちもち感です。存在感のあるタイプで、食べ応えも抜群。そこに醤油ダレがよく絡みます。と共に、実店舗同様にマヨネーズで味わえるという点も見逃せません。
もともと油そばはラー油や酢も合わせて混ぜて味わうというのも普通ですが、気軽にそれを踏襲することもでき、さらに自分好みの味を作成できるのも、この油そばの魅力です。
僕的には、酢と柚子胡椒、山椒で、ジャンク的な油そばを少し「和」の方向に仕上げるのが大好き。もちろん他にも、おろしにんにくやベビースターラーメンなどを投入して、さらにジャンクにするのも手。さまざまな味変を楽しめるのも魅力です。
麻婆まぜそばの、辛さとシビレ感がハンバない!!
「蝋燭屋(ろうそくや)」は2017年10月に銀座に誕生した麻婆麺などをウリにした店舗です。オープン直後から行列ができる人気ぶりで、現在は大阪など各地に展開し、計4店舗になりました。ちなみに店名は、銀座のガス灯通りにあるので、ガス灯をヒントに蝋燭をつけたのだとか。
「明星」は「ぶぶか」でも分かるとおり、太麺のもちもちタイプが得意です。この作品もそれを踏襲し、さらに麺の存在感を際立たせつつ、もちもちに仕上げたタイプで、ひとつで満足感が楽しめます。
特にスゴいのは、タレです。辛さ4と、けっこう辛さを前面に出した作品で、タレの量も多し。しかも“容赦ない”という表現がぴったりの花椒の香りとシビレ具合!!
食べ進むうちに汗が噴き出るという表現をよく聞きますが、僕なんかは食べる前から顔から汗が出てきて、途中で汗だくを通り越して大変な事態になるほど。
それが逆に心地よいという、何とも辛さとシビレ感が容赦ない仕上がりです。
横浜家系のトンコツ醤油的な油そばが楽しめる
横浜家系(いえけい)、もしくは家系(いえけい)と呼ばれるご当地ラーメンのジャンルがあります。元祖は「吉村家」で、その味を踏襲したのが直系ですが、ほかにもリスペクトした店舗が続々とオープンし、元は「ご当店ラーメン」というジャンルの位置づけだったはずが、今や、れっきとした横浜を代表するラーメンへと上り詰めました。
「六角家」も創業が古く、1988年。「吉村家」の2号店だった「本牧家」の店長だった神藤隆氏が独立して店を構えたのが最初です。横浜家系のスープはトンコツ醤油味。ゆえに、この「六角家監修 家系油そば」もタレがとトンコツ醤油テイスト。
ややウェーブがかった麺を啜ると、まさに家系スープを彷彿とさせるまろやかな味わいが広がります。と共に、具のほうれん草も家系の大きな特徴で、これが上手い具合に麺と一体化。
さらに店舗では卓上に置いてある豆板醤もキチンと添えられていて、途中で合わせれば、もう「家系ワールド」炸裂。家系を忠実に踏襲した「油そば」というのが、とても面白かったです。
焼そばU.F.Oが、まぜそばに進化した
僕は東京生まれ東京育ちなので、カップ焼そばというとU.F.Oよりペヤングのほうが親近感があるのですが、小さい頃にテレビでピンクレディーを見て育ったせいか、U.F.Oも好きです(笑)
そんなU.F.Oが、まさか「まぜそば」になるなんて考えもしませんでした!
麺を啜れば、焼そばというよりも太めで、しっかりとまぜそばになっています。
そこに、醤油ダレ。これが焼そば的な醤油感強めの味つけで、なるほど、U.F.O!みたいな印象。でも、ちょっとお酢が効いているのが、油そばというかまぜそば的。
この、焼そばとまぜそばの境界線をギリギリで再現しているような仕上がりにびっくりです。しかも、添付されているのは「沼うま」な味わいの「濃い濃いラー油マヨ」。
沼うまとは、沼にハマって抜け出せなくなるほど後引く味わいということらしいのですが、たしかにピリ辛でコクがあり、濃い仕上がりのマヨネーズが。そこまで抜け出せなくは、なりませんでしたが、真剣に考えられた感があり、敬服しました。
なにより、日清食品の飽くなき挑戦のような意気込みが「U.F.O 醤油まぜそば」からひしひしと伝わってきました!
あとがき
醤油テイストのみならず、塩テイスト、辛いバージョンなど幅広くなってきました。と共に、従来の商品とのコラボや、実店舗とのコラボなども盛んで、期間限定商品も次々に登場します。
このジャンルは、かなり目が離せない、そんな印象を持ちました♪
和風テイスト&塩でまぜそばの可能性を広げる
東京・武蔵境「珍々亭」で誕生した「油そば」は、茹でた麺を湯切りして、醤油ダレをかけ、チャーシューやナルト、メンマ、ネギを載せたシンプルな麺料理。これが大ブレイクして、次第に具を豪華に盛り付ける「まぜそば」も誕生。ともに今や全国区の知名度となり、各地で個性派が誕生しました。
ある意味、その究極ともいえるのが「マルちゃん正麺 ゆず香る塩まぜそば」です。
元来、醤油テイストでジャンク的な味わいだったものを、日本料理の延長線上とも思えるゆず風味&塩テイストで仕上げた作品は、料理の垣根を越えた新ジャンル的な可能性すら感じます。
麺自体も「マルちゃん 正麺」特有のスルリとしたのど越しを残しつつも、ややもっちりとした仕上がりもあり、タレとの絡みも抜群。
啜れば啜るほど、そののど越しの楽しさと共に、ゆず風味の塩テイストがふわりと香り、粋な後味がずっと残ります。