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2位紫電改のタカ
”時代感”を内包した作品として突出している。
素晴らしい作品なのだけど、良くも悪くも梶原一騎の影が付きまとっている。
『巨人の星』が陽ならこの作品は陰。
『紫電改のタカ』も相当に陰惨な話なのだけど、梶原氏のから伝わるその陰の負深さの差がこの作品の持ち味であるのだろう。
この頃の時代の空気感を十二分に内包した作品なのだけど、その部分が払われ今日でも、十分に鑑賞に堪える名作だと思う。
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Twitterでシェア素晴らしい作品なのだけど、良くも悪くも梶原一騎の影が付きまとっている。
『巨人の星』が陽ならこの作品は陰。
『紫電改のタカ』も相当に陰惨な話なのだけど、梶原氏のから伝わるその陰の負深さの差がこの作品の持ち味であるのだろう。
この頃の時代の空気感を十二分に内包した作品なのだけど、その部分が払われ今日でも、十分に鑑賞に堪える名作だと思う。
ラストが心に沁みた。
華々しい戦果をあげた太平洋戦争初期ではなく、戦局が悪化したころに物語が始まる。
飛行兵たちの多くはベテランだが心身ともに疲弊している。
主人公・滝城太郎一飛曹もその中のひとりなのだけど、そのキャラクターの設定が面白い。例えばこの当時は邦画でも盛んに戦争ものが製作されていたが、一方では戦争や軍隊の暗部を陰惨な描写で描き、また一方では負け戦である太平洋戦争の中でも数少ない戦術的勝利に(多少のデフォルメもアリで)スポットを当てたもの。
その両方があったのだけど、いずれも私は好きではなかった。
70年代初期に初めて『紫電改のタカ』に接したときはあまり考えなかったが、今考えるとこの作品のバランスの良さが、しっくり来たのだと思う。
このバランスの良さを体現してるのが滝城太郎なのだと思う。
激しくも華々しい空戦描写と、隊内での陰惨な対立をしっかりと描かれていた。