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年々目まぐるしく発展するポーランドの首都
16世紀末にポーランドの政治拠点がワルシャワへ移って以降、現在までワルシャワはポーランドの首都です。ショパンやキュリー夫人に所縁のある場所や博物館もあり、特に歴史やクラシックが好きな日本人にとってワルシャワなしのポーランド観光は考えられないでしょう。
ワルシャワは18世紀末からはプロイセン、ロシア領となり、第二次世界大戦中はナチスの襲撃によって街の8割以上が破壊されました。戦後、ポーランド人は何十年とかけて旧市街を見事に復元し、その努力が報われ、1980年には世界遺産として登録されています。
また、ユダヤ歴史博物館やコペルニクス科学センターなどここ十数年から近年に出来た博物館も多く、学びのある旅を求める人にもピッタリ。どの施設も、体感型の展示内容で誰でも分かりやすく学べるような工夫が凝らされています。
そして旧市街には古き良き街並みを残しつつ、中央駅周辺やビジネス地区は開発が進み、高層ビルや斬新な現代建築をたくさん見ることができます。発展を遂げたワルシャワの活気は日本や欧米のビジネス都市と何ら変わりなく、ポーランドの目まぐるしい成長を実感できるでしょう。
琥珀で有名!バルト海に面した活気ある港街
ポーランド北部・バルト海に面するグダニスクの歴史は10世紀にさかのぼり、13世紀前半からは正式に貿易の街として急成長しました。14世紀にはドイツ騎士団が約150年間支配したのちに再びポーランド領に戻ったものの、事実上は独立していたという特別な街です。
そのような歴史や地理もあってか、グダニスクにはポーランドの他都市には見られないような特徴がいくつかあります。旧市街は「長いマーケット(ドウゥギ・タルグ)」と呼ばれるエリアがあり、さまざまな装飾とカラフルに彩られた細長い建物がたくさん。そこから数十メートル歩いた先の港沿いには遊歩道があり、新鮮なシーフード料理を美しい眺めの中で楽しむことができます。
近年は第二次世界大戦博物館やヨーロッパ連帯センターといった大規模な施設がオープン。ワルシャワ同様に現代の歴史を詳しく学ぶこともでき、一方で港街ならではの水や船に因んだ博物館、アトラクションも目白押し。特にファミリーやカップルにオススメしたい街です。
かわいい小人たちが住む、おとぎ話の世界観
ポーランド西部のヴロツワフは長くハプスブルクやドイツの領土でしたが、建国当初からポーランドにとって重要な街でした。
1000年に初代国王ボレスワフ1世がポーランドの領土として治め、1335年に統治者のヘンリー王子が亡くなってから第二次世界大戦終戦までの間は他国に所有されています。
複雑な歴史背景から独特の景観をもつヴロツワフ ですが、観光スポットが集まる中央広場は13世紀のポーランド領時代に建設されました。広場にある中世ゴシック様式の市庁舎はヴロツワフで最も古い建築物の一つであり、今でも要人が訪れた際は伝統的に中へ招かれます。各建物にユニークな特徴と歴史があり、ニセモノの窓も隠れていたりするのでよく探してみてください。
また可愛い小人の像が至るところにあり、まるで生きているかのようにアイスを食べたり、金庫からお金を下ろしたり、野原で寝ていたりします。現在250体以上あると言われ、すべて写真に納めたくなるのは女子だけではないはず。第一号「小人のお父さん」はほかの小人より何十倍と大きいのですぐに見つけられるかもしれません。
日常に馴染む古い街並み、ポーランドの奈良
近郊のグニェズノに並び、ポーランド王国最初の首都であるポズナンはポーランド西部に位置する最古の街。ポーランドを国家として導くきっかけとなったミェシュコ1世(〜992)が政治の拠点とした場所であり、建国の歴史をしっかりと学べる近代的で立派な博物館もあります。
13世紀半ばに建設された中央広場はクラクフとヴロツワフに並び欧州最大の規模を誇ります。その真ん中にあるレトロな装飾と模様が施された低層の建物はポズナンのトレードマーク。
ポーランド分割後の18世紀以降はプロイセン支配下のもと繁栄してきましたが、それでもポーランドの街としての面影が強く残っています。
そして、ポズナンに来たらベーカリーやスイーツショップに売られている、名物「聖マルチンのクロワッサン」を食べるのもお忘れなく!中には日本では珍しい、ポピーシードがたくさん詰まっています。ポズナン市民に100年以上も親しまれてきた伝統的なお菓子で、毎年聖マルチンの日(11月11日)には数百トン消費されます。
世界遺産第1号!中世からの伝統ある街並み
ポーランドいちの観光都市といえば、ヨーロッパで最も美しい街と称されるクラクフ。首都ワルシャワに次ぐ第二の都市であり、中世からの伝統的な街並みとさまざまな時代の芸術と美術が融合した素晴らしい建物が数多く残っています。
クラクフは11世紀から首都として約500年ほど栄え、14世紀から18世紀にかけては旧王宮ヴァヴェル城の隣にある大聖堂で国王の戴冠式が行われていました。また何百年とつづく風習や文化を大切に残しているところからも、”ポーランドの京都” と呼ばれています。
観光スポットも国内で最も美しいと言われる聖マリア教会、現在も多くの学生が通うポーランド最古の大学ヤギェウォ大学(1364年創立)、アートな雰囲気に満ちた旧ユダヤ人街・カジミェシュ地区など見どころスポットもたくさん!
クラクフから車で約20分ほどのヴィエリチカにはクラクフ旧市街と同じく世界遺産第1号である、ヴィエリチカ岩塩坑があります。ほかにも日帰りで行ける範囲の素晴らしい遺産が数多くあり、一週間滞在しても飽きないかもしれません。