1分でわかる「川端康成」
日本を代表する大作家・川端康成
1899年生まれ大阪出身の作家・川端康成。1921年に、作家を志す同志とともに『新思潮』を創刊します。そのとき発表した『招魂祭一景』が評判を呼び、1926年には処女作品集『感情装飾』を発表。その翌年、自身の代表作となる『伊豆の踊子』を世に送り出し、大きな人気を集めました。同作は、これまでに6回ほど実写化されています。以降も、「トンネルを抜けるとそこは雪国であった」で有名な『雪国』や生き別れの双子の数奇な運命を描いた『古都』など数々の名作を世に送り出しました。1968年には日本人初のノーベル文学賞を受賞し、日本の文学史に残る偉大な功績を残しました。
悪癖で周囲を困らせた、川端康成
川端康成は偉大な作家として名高いですが、「人の顔を凝視する」という周りを困らせる悪癖があったといいます。川端が担当になった女性編集者と対面した際、黙って顔を見つめ、彼女が泣き出してしまったとのこと。その様子をみた川端康成は、不思議そうに「どうしたのですか」と問いかけたという逸話があります。