花神の詳細情報
著者 | 司馬遼太郎 |
---|---|
ジャンル | 歴史フィクション |
出版社 | 新潮社 |
発売日 | 1972年 |
メディアミックス | - |
公式サイト | - |
参考価格 | 825円(税込) |
『花神』(かしん) は、司馬遼太郎の歴史小説。戊辰戦争で天才的な軍才を振るい、近代日本兵制を創始した兵部大輔・大村益次郎の生涯を描く。『朝日新聞』夕刊紙上で、1969年(昭和44年)10月から1971年(昭和46年)11月まで連載された。 (引用元: Wikipedia)
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感想・レビュー
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司馬遼太郎おすすめ作品ランキングでの感想・レビュー
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幕末のドラスティックな面白さに開眼
幕末という時代がいかにドラスティックで〝化学変化〟に富む激動期だったか、いかに飛び抜けて個性的な人物を次々と生み出す革命期であったかを教え、開眼させてくれたのがこの作品です。
当時の日本は、アジアの植民地化を進める西欧列強と対峙するため、最新の兵器とその運用を軸にした戦術を早急に学ばなければならず、鎖国下で唯一流通するオランダ語の軍学書から知識を得る必要がありましたが、武士の中に読める者はいません。主人公の大村益次郎は元々一介の村医者でありながら、蘭方医学を修めてオランダ語に堪能だったことから軍学書の翻訳を依頼され、その仕事を通じて西欧の軍隊が採用する戦術・戦略の知識を習得し、この分野のエキスパートとして倒幕軍の総司令官にまでなってしまう。
人間万事塞翁が馬。人生何が縁になってどんな幸不幸が転がり込んでくるかわかりません。目先の失敗やトラブルに一々くよくよする必要はないんだと、この作品はまだ結果を出せずに迷い、あがいていた自分を奮い立たせてもくれました。益次郎と同時期に、同じ長州で活躍した高杉晋作の描かれ方があまりにもカッコイイ「世に棲む日日」と併せて読まれることをお奨めします。
作家・日本史激動期研究家
瀧津 孝さん (男性・60代以上)
1位(100点)の評価