城塞の詳細情報
著者 | 司馬遼太郎 |
---|---|
ジャンル | 歴史フィクション |
出版社 | 新潮社 |
発売日 | 1971年 |
メディアミックス | - |
公式サイト | - |
参考価格 | 2,662円(税込) |
城塞がランクインしているランキング
感想・レビュー
全 1 件を表示
司馬遼太郎おすすめ作品ランキングでの感想・レビュー
関連しているアイテム
関連しているタグ
みんランで人気のランキング




「本・書籍」タグで人気のランキング




著者 | 司馬遼太郎 |
---|---|
ジャンル | 歴史フィクション |
出版社 | 新潮社 |
発売日 | 1971年 |
メディアミックス | - |
公式サイト | - |
参考価格 | 2,662円(税込) |
全 1 件を表示
〝滅びの美学〟に魅せられて
戦国時代を通じて最も好きな戦いが大坂の陣(大坂冬の陣・夏の陣)です。この時代のフィナーレを飾る決勝戦であり、特に夏の陣は局所的な野戦としては両軍合わせて二十二万と、関ヶ原の戦いを上回る戦国最大の合戦でもありましたが、私が特に魅せられるのは劣勢の豊臣方に与し、絶望的な戦闘に身を投じて散った真田幸村、後藤又兵衛、毛利勝永、木村重成、塙団右衛門ら勇将たちの〝滅びの美学〟です。
似通った国外の歴史的出来事に、テキサス独立戦争でアラモ砦に立て籠ってメキシコの大軍と戦い、全滅したアメリカの国民的ヒーロー、デイヴィッド・クロケットやジェームズ・ボウイら義勇軍の物語があり、何度も映画化やドラマ化されて米国民の共感を呼んでいます。「城塞」でも、大義のためには命を捨てても戦い抜く武将たちの華々しくも哀しい姿が克明に、躍動感を持って描かれ、読む人の心を打つのです。
私は生まれも育ちも京都市内。同じ関西とはいえ大阪人と京都人では文化や習慣もやや異なり、どことなく反目し合っているようなところもあるのですが、この本を読むと大阪人の東京への負けん気や太閤(豊臣秀吉)びいきに自然とシンパシーを感じてしまいます。
作家・日本史激動期研究家
瀧津 孝さん (男性・60代以上)
3位(70点)の評価