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はんつ 遠藤さんの「激辛カップ麺ランキング」

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更新日: 2020/06/01
はんつ 遠藤

フードジャーナリスト

はんつ 遠藤

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まえがき

こんにちは。フードジャーナリストの、はんつ遠藤です!
今回は激辛カップ麺ベスト5を書いてみました。先駆者的な、かつて韓国で大ブームを起こした辛ラーメンを始め、各社さまざまなタイプを考案。

昨今の激辛ブームも相俟って、巷には本当に多種多様な激辛カップ麺が並んでいます。

ランキング結果

低価格なのに辛さと共に芳醇な海鮮風味がバランスよく融合

1948年に創業し、チキンラーメンやカップヌードルを始めとして数々のインスタント麺、カップ麺を世に送出し続ける日清食品。創業者夫妻はNHK朝の連続テレビ小説のモデルになったことでも知られています。ホールディングスとしては資本金が251億円とケタ違いの凄さで、ゆえに研究開発費も潤沢なのでしょう。全ての商品が美味しいと言っても過言ではありません。

この激辛タイプの「とんがらし麺 うま辛海鮮」もしかり。正直、店頭で見た時は、そんなに美味しそうとは思えなかったのです。サイズも小さめですし、125円(税別)という低価格ですし。
ところが、まず麺を啜ったら、そののど越しの良さと共に、芳醇なスープの旨みが沸き立つように向かってきました。

辛さは激辛の一歩手前の大辛(いわゆるレベル4)ですが、その辛さもさることながら、魚醤やいか粉末などで構成された海鮮風味が辛さの中から沸き立ちます!
しかも淡麗スープなのに、重厚な奥行きのある味わい。なんとビーフ調味料まで使用しています。さらに麺もとうがらし練りこみ麺にして、スープとの一体化を図っています。

簡単にいえば他の日清が出している店舗コラボ型の激辛カップ麺と真逆というか、コテコテさせない、引き算的な潔さ。
にも関わらず、低価格なのにここまで原材料ひとつひとつを真剣に見つめてバランスよく配合する技術に敬服します。

2日清食品 味仙 台湾ラーメン

日清食品 味仙 台湾ラーメン

引用元: Amazon

内容量109g
カロリー523kcal
公式価格228円(税込)

味仙本店の味を忠実にカップ麺で再現!

名古屋名物、「台湾ラーメン」。1960年に愛知県名古屋市今池で創業した中国台湾料理店「味仙(みせん)」で考案されたラーメンです。創業者の郭明優さんが台湾に古くからある台仔(たんつー)麺を、激辛にアレンジして出したのが最初。郭さんが台湾人だったので、台湾ラーメンと名付けたのだとか。なので、本場には無い名古屋名物なのです。今では「味仙」以外にも様々なラーメン店などで提供され、ご当地ラーメンという様相を呈しています。

郭明優さんは弟妹が4人いるため「味仙」はいくつかの系統があります。今回の日清食品から発売されている台湾ラーメンは、本店の監修。ゆえに、威厳すら漂います。
スープを飲めば、本店同様の濃いチキン&ポークスープに、ダイレクトな大辛(レベル4)が覆いかぶさっています。濃厚なとろみのある大辛スープです。とともに実はそれに負けないほどの甘みも加わっているのが特徴。

名古屋料理(いわゆる名古屋めし)自体が、濃くて甘いタイプが多いゆえに、このスープの仕上がりも、そうなっているわけで、本店の味を忠実に再現しているのが凄いです。
しかも、台湾ラーメンに欠かせない味付け豚ミンチやニラもしっかりと入っていて、美味しさも格別。

もちろん、本店に行って本物を頂くのも良いですが、なかなか行けない時はこのカップ麺で十分に代用ができるスゴさがあります。

3サンポー 笑鬼辛麺

サンポー 笑鬼辛麺

©はんつ遠藤

内容量125g
カロリー579kcal

直線的な激辛ぶりに潔さすら感じる

今、巷は激辛ブームと言っても過言ではないでしょう。その流れはもちろんカップ麺業界にも波及し、僕らが思っているよりずっと様々な激辛タイプが発表されています。とはいえ、辛さの方向性は千差万別。その中で、特に辛さに特化した商品が、サンポーの「笑鬼辛麺(わらおにからめん)」です。

1921年にお米などの卸としてスタートし、1959年には棒状の即席トンコツラーメン「三宝ラーメン」を開発したサンポーは、1978年に「焼豚ラーメン」というトンコツ系カップ麺を商品化し、一大ブームを起こしました。そしてついに2020年4月に新登場したのが、この「笑鬼辛麺」。

麺は油揚げタイプの断面の丸い、やや縮れた麺。それとトンコツ魚介系スープなんですが、「あといれ粉末スープ」が決め手。まさに、むせるほどの激辛!
と、ともに、魚粉も加わり、深みも加えています。あとは花椒の風味も。
蓋に「#激辛チャレンジ」「#激辛注意」とか、辛味成分が強いので、お子様や辛味の苦手な方の飲食には十分にご注意ください。とか書かれているのが、本当によく分かる商品。

僕は激辛&甘味、深みなど、激辛の中にバランスも重視するほうですが、カップ麺に直線的な激辛タイプを求める方なら、1位に推すほどの潔い激辛ぶりにびっくりです!!

辛いカップラーメンの先駆者的存在

唐辛子的な激辛って、日本料理よりも韓国料理のイメージがとても強いです。キムチとかトッポギ、キムチチゲなど。インスタント麺やカップラーメンも唐辛子系の辛いタイプと聞いて、まっ先に思い起こすのは、農心の「辛(シン)ラーメン」。

僕はもともと海外旅行雑誌のライタ―だったので、韓国に取材などで行くたびに「辛ラーメン」を購入しておりました。2019年4月の法改正で、海外からの肉製品を含む商品持ち込みが厳格化され、今ではインスタント麺やカップラーメンも買って来れなくなりましたが。

でも、「辛ラーメン」は、農心ジャパンが設立され、今や日本の一般的なスーパーなどでも購入できる時代に。
しかもパッケージすら、日本語です!

そんな辛いカップラーメンの先駆者ともいえる「辛ラーメン」は、野菜エキスや粉末みそ、しいたけパウダーなどの効果で、爽やかな辛さの中に旨みがしっかりと溶け込んでいます。具にもしいたけ全面推し的な感じで、旨みも食感もGOOD。麺に工夫がされてて、断面が楕円形な麺で、通常のものよりも啜りやすいというかスープとの一体感も考慮されています。

そしてカロリーが294kcalと少なめなのも高ポイント。
気軽に購入できて、簡単に韓国のソウル、明洞などに思いを馳せるのも良いかもです♪

5蒙古タンメン中本 辛旨味噌

蒙古タンメン中本 辛旨味噌

引用元: Amazon

内容量118g
カロリー540kcal
公式価格204円(税込)
※店舗により取り扱いがない場合があります。

店舗ではできないパクチー&レモン果汁の味変(笑)

激辛ラーメンは、もちろんインスタントやカップラーメンのみならず、実店舗でも以前から人気です。僕が20代の頃に東京で一世を風靡したのは恵比寿にあった「地獄ラーメンひょっとこ」。残念ながら2003年に閉店しましたが、代わりに台頭し、今や激辛ラーメン店の代表格となったのが「蒙古タンメン中本」です。

本店は東京の上板橋にあり、創業者は中本正氏(故人)。1998年12月に閉店したものの、常連客だった白根誠氏が譲り受け、今では24店舗(のれんわけ店を含む)にまで成長させました。看板メニューは「蒙古タンメン」。簡単にいえば味噌ベースのタンメンに激辛の麻婆豆腐がかかっているような麺料理です。それがカップ麺でも再現されていることに驚きです。

とはいえ、実店舗よりは細いするりとした麺だったり、辛さも控えめだったりするのですが、爽やかな味噌タンメン的なスープは旨みもたっぷりで、粋な味わい。
でも、本当にびっくりしたのは、豆腐です。フリーズドライのような豆腐が、5分後には本当の絹ごし豆腐みたいな食感になっています。

このまま味わっても良いですが、僕的にはお店では決してできない味変を。それが、パクチーとレモン果汁(笑)。東南アジア的な味わいの「蒙古タンメン」。ヤミツキです(笑)

あとがき

多種多様な激辛カップ麺が存在する中、僕的には単に辛さのみを追求するのではなく、激辛&旨みといった総合的なバランス、一体感をも重視してランキングをしてみました。

もっとも、激辛分野は激辛に強い人、弱い人、方向性などさまざまなベクトルがあるので、人ぞれぞれ1位の方向性が違ってきます。

ちなみに僕は辛いのは大好きなのですが、そんなに得意じゃないというか普通くらい。でも物凄く顔が汗だくになってしまいます(大汗)

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