ランキングの前に…1分でわかる「湯浅政明」
あらゆる賞を総なめにする天才湯浅政明監督のアニメ
湯浅政明は、1965年3月16日生まれ、福岡県出身。1987年に亜細亜堂へ入社し、入社から3年後には『ちびまる子ちゃん』の本編原画を担当しました。のちにOP・EDの作画も担当し、原作者のさくらももこから「一見大人しそうに見えてとんでもないことを次々と思いつく」と評されたそうです。そして2004年公開の映画初監督作品『マインド・ゲーム』では脚本も務め、4つの賞を総なめにしました。またアニメーション作品『アドベンチャー・タイム』にて、アニメーション界のアカデミー賞と称される米国アニー賞の監督賞(TV部門)にノミネートという快挙。さらに2010年には森見登美彦を原作にしたテレビアニメ作品『四畳半神話大系』を監督し、『マインド・ゲーム』以来2度目の大賞を受賞しました。ちなみにテレビアニメ作品による受賞は史上初です。近年では2018年に『デビルマン』のリメイク作品をNET FLIXで配信しています。
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四畳半を巡る選択とループの青春奇譚
『四畳半神話大系』は、京都の大学に通う「私」が、理想とはかけ離れた現実の不毛さに不満を抱き、大学一回生の春に選んだサークルによって異なる人生を歩む「並行世界」を巡る学園青春SFです。
主人公の超高速の語りと一体化した、版画のような独特の作画やビビッドな色彩、実写映像を織り交ぜる表現が、物語に唯一無二のリズムと没入感を生み出します。悪友の小津や孤高の乙女・明石との出会いを経て、「私」がどの選択をしても結局は「四畳半」の自室にたどり着くループ構造は、理想のキャンパスライフを追い求める彼の葛藤と、そこから逃れられない本質を浮き彫りにしています。そして最終的には、今ここにある自分を受け入れ、現実を肯定していく主人公の成長が物語の中心を成します。
湯浅政明監督特有の独特の画風や、主人公の饒舌なモノローグによる超高速の語りは、生理的に合わないと感じる方や、難解に感じる方もいるでしょう。しかし、本作はテレビアニメとして史上初めて文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を受賞するなど、その斬新な映像表現と作品が提示するテーマが、世代を超えて色褪せない名作として高く評価されています。
▼こんな人におすすめ
・並行世界を巡る、少しビターな青春ドラマが見たい人
・実験的な映像表現と、高速モノローグの物語を楽しみたい人
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