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高畑勲監督のテレビアニメ・アニメ映画人気ランキング!みんながおすすめする作品は?

天空の城ラピュタ平成狸合戦ぽんぽこ火垂るの墓かぐや姫の物語おもひでぽろぽろパンダコパンダアルプスの少女ハイジじゃりン子チエ 劇場版赤毛のアン(アニメ)パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻

このお題は投票により総合ランキングが決定

ランクイン数12
投票参加者数35
投票数132

みんなの投票で「高畑勲監督のアニメ・映画人気ランキング」を決定! アニメ界の巨匠・宮崎駿の盟友として知られる、故・高畑勲監督。2018年まで日本のアニメーション界をけん引し、世界に誇る名作映画を多数誕生させました。スタジオジブリ制作の『火垂るの墓』や『かぐや姫の物語』をはじめ、総監督を務めた劇場版テレビアニメ『じゃりン子チエ』など名作多数。あなたがおすすめする、高畑勲監督が手掛けたアニメ・映画作品を教えてください!

最終更新日: 2024/07/10

ランキングの前に

1分でわかる「高畑勲」

味わい深いジブリの世界を生み出す、高畑勲監督

高畑勲は1935年10月29日生まれ、三重県出身のアニメ・映画監督。 2018年に逝去するまで、監督やプロデューサー、演出家としてさまざまなアニメ・映画作品に携わりました。初めての映画監督作品は、勇敢な少年・ホルスが悪魔に立ち向かう『太陽の王子 ホルスの大冒険』(1968年)。東映動画(現・東映アニメーション)に勤めていた高畑監督と、盟友である宮崎駿監督が制作に携わった記念すべきアニメです。1981年には、テレビアニメに続いて監督を務めた『じゃりン子チエ』も公開。映画監督として華々しいキャリアを積みました。

宮崎駿監督との関係性

高畑勲宮崎駿監督と出会ったのは、新卒で入社した東映動画。自身の後輩であった宮崎駿とは、ともに刺激し合える仲で数多くの名作を生み出だした盟友でもありました。その中で有名な作品が、宮崎監督の名作『となりのトトロ』の元になったと言われている『パンダコパンダ』(1972年)です。高畑監督が演出、宮崎監督が原画・脚本を手がけました。また2人の仲の良さが伺えるエピソードの1つとして、宮崎監督が呼ぶあだ名が「パクさん」というもの。高畑監督はよく遅刻をすることがあり、その際にパンをパクパクと食べていたことから名付けられたそうです。

スタジオジブリの誕生

1985年に宮崎駿監督らとともに、新たな映画製作のためにスタジオジブリを設立しました。会社設立には携わったものの、「製作者は経営の責任を負うべきではない」という思いからスタジオ経営には一切関わらず、亡くなるまで映画製作に力を注いでいました。そこで製作した作品は、戦争の悲惨さを訴える『火垂るの墓』(1988年)、狸たちが起こす反対運動をコミカルに描いた『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994年)など、社会的背景を織り交ぜつつ、客観的な作風。ジブリ映画にファンタジーではない新たな風を吹かせ、数多くの名作アニメ・映画を世に送り出しました。

この世を去っても愛され続ける、高畑勲

「お別れの会」について

2018年4月5日にこの世を去った、高畑勲監督。後日開かれた「お別れ会」には東映時代からスタジオジブリ時代の仕事仲間をはじめ、監督仲間、自身の作品の出演者など、多くの人々が参列しました。開会の辞を行った盟友である宮崎駿監督は、声を詰まらせながら高畑監督との思い出を語りました。

遺作『かぐや姫の物語』

高畑監督の最後の作品となった『かぐや姫の物語』(2013年)。日本古典の『竹取物語』を原作として製作されました。今までの作品とは少し異なり、手書き風で柔らかく繊細なタッチで描かれているのが特徴です。巻物のように連なり 、まるで1枚絵が動いているような動画を意識して作られたそう。日本人に馴染み深い昔話が、高畑監督の手によって新しいものへと生まれ変わった傑作です。

アニメ界での生き様を感じる「高畑勲展」

2019年7月2日から10月6日まで、東京国立近代美術館にて開催されていた「高畑勲展」。展覧会では、自身が製作した作品を異なる視点からみた世界観の秘密や、今まで未公開だった作品資料などが展示されています。高畑監督作品のファンの方はもちろん、そうでない方にも楽しんでいただける内容が盛りだくさんです。東京展で大好評を博したことから、岡山県立美術館において2020年4月10から5月24日まで開催されることが決定しています。

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このランキングの投票ルール

このランキングでは、高畑勲が監督・演出を手掛けたアニメ作品に投票できます。あなたがおすすめするテレビアニメ・アニメ映画を教えてください!

ランキングの順位について

ランキングの順位は、ユーザーの投票によって決まります。「4つのボタン」または「ランキングを作成・編集する」から、投票対象のアイテムに1〜100の点数をつけることで、ランキング結果に影響を与える投票を行うことができます。

順位の決まり方・不正投票について

ランキング結果

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1天空の城ラピュタ

89.0(7人が評価)
天空の城ラピュタ

引用元: Amazon

あらすじ・スト-リー母から受け継いだ謎の青い石『飛行石』が理由で政府の特務機関に追われていたシータ。ムスカの手からシータを救い出したパズーとドーラ率いる空賊は、飛行戦艦ゴリアテを追って空へと向かう。しかし、逆にゴリアテに下に回り込まれ襲撃を受けてしまいピンチに陥る。パズーたちは攻撃を避けるため、船巨大な低気圧の塊『竜の巣』へと飛び込んだ。
制作年1986年
上映時間124分
原作宮崎駿
監督宮崎駿
プロデューサー高畑勲
メインキャスト田中真弓パズー)、横沢啓子(シータ)、初井言榮(ドーラ)、寺田農(ムスカ)、糸博(親方)ほか
主題歌・挿入歌君をのせて / 井上杏美(現:井上あずみ)
制作会社スタジオジブリ
公式サイト-
動画配信サービスU-NEXT:なし
Amazon Prime Video:なし
Netflix:なし
Hulu:なし

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パズー

天空の城ラピュタキャラランキング

好きな天空の城ラピュタキャラは?

空と冒険、そして希望の輝き

『天空の城ラピュタ』は、鉱山で働く見習い機械工の少年パズーが、空に浮かぶ伝説の空中都市ラピュタを夢見る冒険ファンタジーです。物語は、空から降ってきた謎の少女シータとの運命的な出会いから幕を開けます。

空への憧れを抱くパズーと、ラピュタ王族の末裔であるシータが、空賊ドーラ一家やムスカ大佐との攻防の中で、固い絆を育んでいく姿が物語の核となっています。また、人類の欲望と科学技術の暴走がもたらす破壊的な側面、そして自然との調和の中で生きることの大切さというテーマが、壮大な冒険の中で描かれます。「竜の巣」を突破し、雲の先に雄大なラピュタを発見する荘厳なシーンは、特に印象的です。そして、二人が手を取り合って「バルス」と唱える終盤のクライマックスは、視聴者に強い感動を与え、文明のあり方について考えるきっかけを与えてくれるでしょう。

今では世代を超えて愛される不朽の名作として、テレビ放送のたびにSNSを賑わせ、「バルス」現象を生むなど、常に注目を集める冒険活劇の金字塔です。

▼こんな人におすすめ
・空を舞台にした、ロマンあふれる冒険物語を楽しみたい人
・科学技術と自然の調和をテーマにした物語が好きな人

運営

運営からのコメント

監督は宮崎駿さんですが、、

高畑勲さんはプロデューサーとして製作に大きく関わられています。きっと多くの人が一度は見たことのあるであろう日本を代表するジブリ作品の一つ。ラピュタの音楽や演出、ストーリー、キャラクターまでどれをとっても素晴らしくて何度見ても飽きない作品。近頃ラピュタが放送されると最後の方に出てくる名シーンのセリフ"バルス"が必ずツイッターで何十万人の人が呟いていたりします。ラピュタを見るとシータの作るカレーとパズーの作ってきた目玉焼きトーストがどうしても食べたくなる。

ケイナ

ケイナさん

2位(95点)の評価

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2平成狸合戦ぽんぽこ

82.8(25人が評価)
平成狸合戦ぽんぽこ

引用元: Amazon

あらすじ・スト-リー豊かな自然が溢れる多摩丘陵では、タヌキたちがのんびりと暮らしていた。しかし餌場が激減し、仲間同士での争いが起き始める。実は、それは人間による、宅地造成のせいだったのだ。このままでは、住処すらもなくなってしまうと慌てたタヌキたちは、開発を阻止するため、人間たちに立ち向かう。化ける特訓をはじめ、人間の姿へとなり替わり、あの手この手で開発阻止のために行動する。しかし人間の図太さは想像をはるかに上回るもので、なかなか上手くはいかない。初めは生き生きとしていたタヌキたちだったが、次第にやる気をなくしていき……。
制作年1994年
上映時間119分
原作高畑勲
キャラクターデザイン大塚伸治
監督高畑勲
プロデューサー鈴木敏夫
メインキャスト野々村真(正吉)、石田ゆり子(おキヨ)、三木のり平(青左衛門)、清川虹子(おろく婆)、泉谷しげる(権太)ほか
主題歌・挿入歌いつでも誰かが / 上々颱風
制作会社スタジオジブリ
公式サイト-

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狸たちが語る、失われた故郷の記憶

『平成狸合戦ぽんぽこ』は、ファンタジーでありながら社会風刺の側面も持つアニメーション作品です。多摩ニュータウン開発によって住処を失う危機に直面した狸たちが、若狸の正吉を中心に抵抗運動に身を投じる物語を描きます。

高畑勲の作家性が色濃く反映された本作は、ファンタジーでありながらも現実の厳しさを突きつけます。狸たちの姿は、デフォルメされた二足歩行から人間に化けた姿まで多様に変化し、現実とファンタジーの境界線を曖昧にすることで、私たちに様々な問いを投げかけています。特に、狸たちが総力を結集して人間を驚かせる「妖怪大作戦」は、彼らの必死な抵抗と、人間たちの無関心な反応とのギャップを鮮明に描き出します。この対比は、環境破壊や伝統の喪失といった現代社会が抱える問題への警鐘を鳴らしています。

現実主義的な作風ゆえに、結末が悲劇的、あるいは曖昧だと感じる人もいるかもしれません。子供にはテーマが難解で、狸たちの抵抗が残酷だと受け止められることもあります。しかし、安易なカタルシスに終わることなく、現代社会へ普遍的な問いを投げかける本作は、鑑賞するたびに新たな発見や考察が生まれる作品です。

▼こんな人におすすめ
・環境破壊をテーマにした社会風刺が見たい人
・人間社会に抗う、動物たちの必死な抵抗劇を楽しみたい人

運営

運営からのコメント

現代社会に刺さる風刺映画の傑作!

狸たちの楽しそうな人間との戦いだが、徐々に派閥が分かれていく狸たち。そして最終的に狐の入れ知恵で人間社会に入っていく狸たち。
切なくも悲しくてそして、自然と人間は本当に共生できるのか!?という
テーマが前面に押し出された傑作

masakari

masakariさん

2位(90点)の評価

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たぬきかわゆす。

たぬきが多摩ニュータウンの開発に追いやられていき、変化の術的な術で人に化けて抵抗をする話です。
でもその人に化ける術で、長老に禁止されているハンバーガーとかを買いに行ったりもします。

まふ。

まふ。さん

1位(100点)の評価

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狸たちの日常

都市開発などで住む場所を奪われていく狸たちが、自分たちの力で住処を取り返そうと奮闘する物語。真正面からぶつかったり、やり方を考えたりと狸たちの考え方がしっかりと描かれているのが良いところです。

竹也之

竹也之さん

2位(95点)の評価

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3火垂るの墓

82.3(25人が評価)
火垂るの墓

引用元: Amazon

あらすじ・スト-リー太平洋戦争の真っ只中である、昭和20年。神戸では、B29の爆弾が毎日、空から降り注いでいた。避難するために母と離れ離れとなった、幼い兄妹の清太と節子。母を亡くし、頼れる相手もいなかった二人は、誰の力も借りずに、二人だけで生活を始める。貧しいながらも、笑顔を忘れずに、今を生きるため一生懸命だった。笑い声が絶えないなか、まるで二人の写し鏡のように夏の蛍が明るく照らす。食べるものもなく少しづつ元気がなくなっていく二人は……。
原作野坂昭如
キャラクターデザイン近藤喜文
監督高畑勲
プロデューサー原徹
メインキャスト辰巳努(清太)、白石綾乃(節子)、志乃原良子(母)、山口朱美(未亡人)ほか
制作会社スタジオジブリ
公式サイト-
動画配信サービスU-NEXT:なし<br>Amazon Prime Video:なし<br>Netflix:なし<br>Hulu:なし

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絶望の中で紡がれる命の輝き

『火垂るの墓』は、第二次世界大戦末期の日本を舞台に、戦争によってすべてを奪われた少年と幼い妹の悲劇を描く戦争ドラマです。神戸大空襲で母親と家を失った14歳の清太と4歳の節子は、戦災孤児として二人きりの過酷な生活を送ることになります。

本作が描くのは、過酷な状況下で必死に生きようとする兄妹の姿です。清太は幼い節子を守るため奔走し、二人のささやかな幸せは、ドロップ缶や夜空を舞う蛍の光に象徴されています。しかし、高畑勲の徹底したリアリズムで描かれる神戸大空襲の描写や、幼い節子が「なんでホタル、すぐ死んでしまうん」と問いかけるシーンは、彼らの置かれた窮状と命の儚さを痛いほどに突きつけます。間宮芳生による感情に寄り添う音楽が、この悲劇的な物語に静かに奥行きを与えています。

本作は「二度と見たくない傑作」と評されるほど感情的に重く、主人公・清太の行動に複雑な感情を抱く視聴者も少なくありません。しかし、高畑勲が「反戦映画」という枠に収まらない「心中もの」としての表現への野心を語ったように、これは戦争がもたらす極限状況下での人間の尊厳と喪失を描いた普遍的な人間ドラマです。戦争の悲惨さを後世に伝え、鑑賞者に問いかけるアニメーション史に残る傑作として、今なお語り継がれています。

▼こんな人におすすめ
・戦争の悲惨さを徹底したリアリズムで描く作品が見たい人
・過酷な運命に翻弄される兄妹の絆に感動したい人

運営

運営からのコメント

不朽の名作

子どもの頃初めて見たときは怖くて怖くて夜1人で寝るのが嫌だった思い出があります。学生になっても中々最後まで見るのが怖かった。けどこの作品は見るべきもの。特に子どもや学生のうちに。戦争を知らない若い世代である私たちが次の世代へと伝えるためにも見てほしい作品。

ケイナ

ケイナさん

1位(100点)の評価

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戦争の醜さと悲しみを教えてくれる

小さい頃は火垂るの墓がテレビで流れると、とても悲しい気持ちになっていつも目を逸らしていた。だがきちんと見てみようと思って見た時あまりにも悲しくて辛くて泣いた。戦争という醜いもののせいで奪われる儚い命に心が苦しくなった。だがこの作品はそれだけではない。節子とせいたが「生きている」ことの大切さや楽しさを教えてくれた。歴史に残る素晴らしい作品だ。

赤木ちゃん

赤木ちゃんさん

2位(95点)の評価

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夏には必ずといっていいほど毎年放送されていますね。私もそうですけど、今の子達にはわからない戦争の恐怖、儚さ、醜さ、愚かさ、悲しさ、忘れてはいけない、今というこの世界、この生活の有り難さ、贅沢さを当たり前だと思ってわいけない。幸せなことなのだと思わされるものですね。

ぺんちゃん

ぺんちゃんさん

3位(70点)の評価

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4かぐや姫の物語

78.1(15人が評価)
かぐや姫の物語

引用元: Amazon

あらすじ・スト-リー竹から生まれ、とある老夫婦の元へやってきた、かぐや姫。美しい娘へと成長し、数多くの求婚者がやってくるが全てを断り、満月の夜に、彼女を迎えにきた者たちと共に、月へと帰ってしまう。まるで幻だったのかと思うような儚さ。そもそもなぜ、かぐや姫はこの地へやってきたのか。なぜ、彼女は嘆き悲しみ、突然月へと姿を消したのか。かぐや姫の本当の想い、そして彼女が犯した罪。かぐや姫が心のなかに隠した、本当の真実とは……。
制作年2013年
上映時間137分
原作『竹取物語』
監督高畑勲
プロデューサー西村義明
メインキャスト朝倉あきかぐや姫)、地井武男(翁/讃岐造)、宮本信子(媼)、中村七之助(御門)ほか
主題歌・挿入歌いのちの記憶 / 二階堂和美
制作会社スタジオジブリ
公式サイトhttp://www.ghibli.jp/kaguyahime/

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高畑勲遺作、かぐや姫が見た生と死

高畑勲監督の遺作『かぐや姫の物語』は、日本の古典文学『竹取物語』を題材としたアニメーション映画です。翁が光る竹の中から見つけた手のひらサイズの姫を育てていくところから物語は始まります。

高畑勲監督がアニメの可能性を追求した本作は、日本画のような手書き感と水彩画の繊細なタッチで描かれています。都での生活に絶望したかぐや姫が夜の野山を疾走する場面では、感情の爆発を墨絵のような荒々しい線で表現し視聴者の心を強く揺さぶります。幼なじみ捨丸との関係性は、かぐや姫が地上で味わった自由や生命の輝きを象徴しています。翁の願いと「生きたい」という強い思いの間で揺れ動く姿は、「姫の犯した罪と罰」というテーマを観る者に強く提示しているのです。

本作は国際的に高い評価を受けつつも、日本では、その本質的なテーマから「救いのない物語」と感じる声や、水墨画のような画風への賛否も聞かれました。しかし、高畑監督が問いかけた「生」の普遍的なテーマは、視聴者の心を打ち、鑑賞後も長く心に残る芸術作品として、多くの人々に鮮烈な記憶を刻んでいます。

▼こんな人におすすめ
・日本の古典文学を題材にした、情緒豊かな映像美を堪能したい人
・自由への渇望と、愛する人との別れの悲劇を描くドラマが見たい人

運営

運営からのコメント

表と裏。生と死。その狭間で生きるということ。

高原勲監督ならではの力強く繊細なタッチが印象的で、かぐや姫の心情を見事なまでに表現しています。素晴らしい作品です。
かぐや姫が人の愛を受けてどんどん成長し、自我を持ち始めるところも一つ一つの動作や表現に込められています。
人の命は儚いもの。「もう生きていたくない」と思った瞬間、自分の世界に連れて帰られてしまいます。でも本来は「もう生きていたくない」と思いながら生きるのが人生。
いろんな魅力をもち、考えさせられる作品です。
良い作品です!!

RG

RGさん

1位(100点)の評価

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画風のほんわり感と繊細さに感動する

かぐや姫の物語は画風がとても柔らかく人間ぽく昔話ぽく描かれていてる。とくにかぐや姫が飛び出して走る姿はかぐや姫の感情を表しているようにみえて、言葉には言い表せないぐらい凄い

赤木ちゃん

赤木ちゃんさん

1位(100点)の評価

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かぐや姫の抱く様々な思い

童話などでは綺麗で礼儀正しく、多くのものを虜にする綺麗な面が描かれることが多いかぐや姫ですが、今作では人間らしい面が多く描かれています。また、登場人物の一部がある意味有名な作品でもあるので、是非自分の目で見て頂きたいと思います。

竹也之

竹也之さん

1位(100点)の評価

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5おもひでぽろぽろ

77.8(17人が評価)
おもひでぽろぽろ

引用元: Amazon

あらすじ・スト-リー1982年の夏。東京生まれ東京育ちの27歳OL・タエ子。幼少期から田舎に強い憧れがあったタエ子は、休暇を取り、姉・ナナ子の嫁ぎ先である山形県高瀬にひとり旅へ出かけることに。山形へ向かう列車の中で、ふと小学5年生の頃をを思い出す。滞在先で地元の人たちと交流し、次々と当時の思い出が蘇るうちに、農家の人々の暮らしに魅力を感じていく。なぜか自分のなかに強く残っている、小学校5年生の記憶。かつての思い出とともに、自分自身を見つめ直す瞬間が訪れるのだった……。
原作岡本螢、刀根夕子
キャラクターデザイン近藤喜文
監督高畑勲
プロデューサー横尾道男、武井英彦、鈴木敏夫
メインキャスト今井美樹(岡島タエ子)、柳葉敏郎(トシオ)、山下容莉枝(岡島ナナ子)、三野輪有紀(岡島ヤエ子)、寺田路恵(タエ子の母)ほか
制作会社スタジオジブリ
公式サイト-

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記憶を巡るリアリズムの傑作

『おもひでぽろぽろ』は、東京で働く27歳のOL岡島タエ子が、都会での生活に漠然とした物足りなさを感じ、山形での休暇中に自身の過去と向き合い成長するヒューマンドラマです。彼女の小学5年生の頃の鮮やかな思い出が、物語の鍵を握っています。

本作は、高畑勲監督の作家性が色濃く反映された徹底したリアリズムが特徴です。1982年の山形の農村風景と1966年の東京の小学校生活が緻密に描かれ、特に農作業の描写は「ドキュメンタリーのようだ」と評されるほどと言えます。27歳のタエ子が過去の自分と対話し、現在の自分を見つめ直す姿が、回想と現実の交錯を通じて繊細に描かれています。例えば、紅花摘みの中でパイナップルや分数の記憶が鮮明に蘇る場面は、過去の体験が現在の感情と密接に結びついていることを示します。さらに、当時の流行歌や東欧の民族音楽が、登場人物たちの心情や時代の空気感を豊かに表現しているのです。

ファンタジー要素が少ないため、「地味」や「退屈」と感じる人もいるでしょう。しかし、自身の人生や価値観を振り返るきっかけになったという声も多く、徹底された写実描写と内省的なテーマは、大人の鑑賞に堪えうる奥深い作品として、今なお多くの人に自身の人生や価値観を省みるきっかけを与えています。

▼こんな人におすすめ
・日本の原風景が、写実的な描写で描かれる作品が見たい人
・過去の記憶と向き合い、内面的な成長を遂げる物語が好きな人

運営

運営からのコメント

私は私と旅にでる

何気ない女性の生涯とほろ苦い甘いでを追体験しながら現在に至る物語をただただ描いた映画。
ああ、こんな時期自分にもあったなと思い出させてくれる傑作!
もちろん人それぞれだし、時代背景も違うがそんなこと関係ないのだ!
全ての人が人生で2回見るべき映画!

masakari

masakariさん

1位(100点)の評価

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思い出してぽろぽろします。

このアニメは、ある程度年いった人ならば誰もが共感出来ると思います。
特に小学生の頃の思い出とか恋愛感情とかじゃない胸がキュンとする感じがなんかわかります。
大人の方の話もなんかいい感じです。

まふ。

まふ。さん

2位(95点)の評価

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田舎の生活とそれに対する主人公の思い

過去に田舎でしばらく生活したことのある主人公が再び田舎を訪れた際に、自分の考え方を改めて意識する物語。田舎暮らしの好きなところ嫌なところを主人公が改めて考えるのがこの作品の良い所ではないでしょうか。

竹也之

竹也之さん

4位(85点)の評価

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6パンダコパンダ

77.4(12人が評価)
パンダコパンダ

引用元: Amazon

あらすじ・スト-リーとある東京の郊外には、広大で美しい田園が広がっている。その街並みは、おとぎ話の世界のようで、ワクワクさせられる場所。そこにあるお城のような、可愛らしい家に住んでいるのが、少女のミミちゃんだ。おばあちゃんと二人で暮らしているミミちゃんは、とても明るく元気な女の子。そんなミミちゃんは、嬉しいことがあると、逆立ちするのがお決まり!そんなある日、二人のもとにパンダの親子がやってくる。ひょんなことから始まったパンダとの生活は、一体どんな日常が待っているのだろうか……!
制作年1972年
上映時間34分
監督高畑勲
メインキャスト杉山佳寿子(ミミ子)、熊倉一雄(パパンダ)、太田淑子(パン)、山田康雄(おまわりさん)、瀬能礼子(おばあちゃん)、峰恵研(先生)、和田文雄(動物園園長)、梶哲也(雑貨屋のおじさん)ほか
主題歌・挿入歌ミミちゃんとパンダ・コパンダ / 水森亜土
制作会社東京ムービー
公式サイトhttp://www.pandakopanda.jp/

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トトロの原点!心温まるパンダ家族

『パンダコパンダ』は、心温まる日常を描いたファミリーアニメです。小学生の少女ミミ子は、おばあちゃんの留守中、一人で家を守っていました。そんな彼女の前に、動物園から逃げ出したパンダの親子が現れ、一緒に暮らすことになります。

ミミ子が突然現れたパンダの親子を自然に受け入れ、パパンダをパパ、パンちゃんを自分の子とする血縁を超えた家族の形こそが、この物語の核心です。非現実的な設定を、高畑勲による生活感溢れる細やかな描写と、宮崎駿による愛らしいキャラクターが違和感なく日常に馴染ませています。特に、パパンダが動物園へ“通勤”するユニークな解決策は、人間とパンダが共存する「誰も悪者にならない優しい世界」を象徴し、視聴者に温かい気持ちをもたらします。後の『となりのトトロ』にも通じる、生き生きとしたキャラクターの動きや温かい生活描写は、両監督の原点とも言える魅力が詰まっています。

上映時間が34分と短編映画のため、もう少し長く物語を楽しみたいという声も聞かれます。しかし、本作は高畑勲と宮崎駿が「今なお一番大切」と語る原点であり、『となりのトトロ』の原型とも評される心温まる物語として、世代を超えて愛され続けている作品です。50年以上経った今も、その魅力は色褪せることがありません。

▼こんな人におすすめ
・人間と動物が共存する、優しい世界観の物語が好きな人
・愛らしいキャラクターが織りなす、ユーモラスな日常を楽しみたい人

運営

運営からのコメント

出勤するお父さん

祖母が法事の為に家を空けるため、しばらく一人で過ごすことになる小学生のミミ子。ところが学校から家に帰ると、人の言葉を話すコパンダの「パンちゃん」とその親の「パパンダ」が!?かわいらしいコパンダとパパンダ、ミミ子がちょっと不思議な共同生活がとてもほっこりします。

まぐろ

まぐろさん

1位(100点)の評価

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平和な可愛いアニメ

子どもの頃にみてすごくハマり大好きな作品。ミミちゃんとパパンダとパンの繰り出すストーリーが可愛くてほっこりして面白くて、大人でもすごく楽しめる。

ケイナ

ケイナさん

3位(90点)の評価

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トトロのような雰囲気です。

でてくるパンダはトトロのような大きさでファンタジー全快です。みていて童話をみているような気持ちになります。楽しい作品だと思います。

しずね

しずねさん

3位(90点)の評価

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7アルプスの少女ハイジ

74.3(5人が評価)
アルプスの少女ハイジ

引用元: Amazon

あらすじ・スト-リー主人公のはハイジは、幼い頃に両親を亡くし、母方の叔母・デーテに育てられていた。叔母の仕事の都合で、山小屋に住む、アルムおんじに預けられたハイジ。そこはアルプスの大自然が広がる美しい場所。ヤギ飼いの少年ペーターとそのおばあさん、子ヤギのユキちゃん、犬のヨーゼフなど、愉快な仲間たちがたくさん。豊かな自然のなかで、のびのびと暮らすハイジは、健やかに育っていた。そんなある日、叔母のデーテがアルムにやってきて……?
話数全52話
制作会社瑞鷹、日本アニメーション
監督-
メインキャスト杉山佳寿子ハイジ)、宮内幸平(アルムおんじ)、小原乃梨子(ペーター)、吉田理保子(クララ)、中西妙子(デーテ)、坪井章子(ブリギッテ)、島美弥子(ペーターのおばあさん)、鈴木泰明(ゼーゼマン)、川路夏子(おばあさま)、麻生美代子(ロッテンマイヤー)、肝付兼太(セバスチャン)、つかせのりこ(チネッテ)、根本好章(お医者様)、沢田敏子(ナレーター)ほか
公式サイトhttp://www.heidi.ne.jp/
放送時期1974年
SNSアカウント

アルプスの少女ハイジ[公式](フォロワー数3902位)

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高畑演出の原点。「日常」へのまなざし

『アルプスの少女ハイジ』は、両親を亡くした5歳の少女ハイジが、スイスのアルムの山小屋で暮らす祖父に預けられるところから始まる、児童文学を原作としたヒューマンドラマです。頑固な祖父の心を、天真爛漫なハイジが溶かしていく物語が描かれます。

高畑勲が総合演出(総監督)を初めて全話手掛けた本作は、「日常を描写するアニメ」という新しい路線を確立しました。スイスでの綿密なロケハンに基づき、アルプスの雄大な自然と人々の生活が驚くほどリアルに描かれています。ハイジが初めて山で暮らし、頑固な祖父の心を溶かしていく様子や、フランクフルトで都会に馴染めず故郷を恋しく思う心情は、高畑監督ならではの繊細な演出で表現されています。宮崎駿による全カットのレイアウト、小田部羊一の魅力的なキャラクターデザイン、そして渡辺岳夫によるアルプスの情景を呼び起こす音楽が一体となり、この物語に普遍的な輝きを与える作品です。

高畑勲は、ハイジ像が「大人の理想を反映しすぎた」と総括しており、そうした見方もあります。しかし、本作は高視聴率を記録し、今なお日本人なら誰もが知る名作として親しまれています。スイス人スタッフが作ったと勘違いされるほどの緻密な描写と、自然との共生や友情、家族愛といった普遍的なテーマは、世代を超えて多くの人々に感動を与え続けている作品です。

▼こんな人におすすめ
・雄大な自然と人々の暮らしが丁寧に描かれた作品が見たい人
・天真爛漫な主人公に癒されたい人

運営

運営からのコメント

古き良き日本の風景とあたたかい人、そして美味しそうなパン。

自然豊かな風景とあたたかい人、厳しい人。いろんな人を描いています。食事が美味しそうで、ついついお腹が空いちゃいます。
いいアニメです。

RG

RGさん

2位(95点)の評価

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名作

誰もが一度はこのタイトルを聞いたことがあると思います。一度は見て損はありません。

かー

かーさん

3位(70点)の評価

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ハイジ

最近テレビで観るといったらトライのCMですね。今の子達のハイジの印象がトライになってしまうのは残念です。

ぺんちゃん

ぺんちゃんさん

1位(100点)の評価

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8じゃりン子チエ 劇場版

69.9(4人が評価)
じゃりン子チエ 劇場版

引用元: Amazon

あらすじ・スト-リー主人公で小学5年生の女の子・竹本チエは、通天閣近くに住んでいる。ギャンブルと喧嘩に明け暮れる父親のテツにかわりに、ホルモン焼き屋の店を手伝っていた。そんなある日、テツの博打の取り立てにやってきた社長が、愛猫アントニオを、チエの飼っている猫・小鉄にしかける。が、上手くいかず。それを機に社長は、カタギでお好み焼き屋をはじめ、テツを雇ってくれる。念願の就職を果たしたテツだったが、チエ子が別居中の妻に秘密で会っていることを知ってしまい。チエの本心に気づいたテツは、一体どうするのか……?
制作年1981年
上映時間110分
監督高畑勲
メインキャスト中山千夏(チエ)、西川のりお(テツ)、上方よしおミツル)、芦屋雁之助(社長)、三林京子(ヨシ江)、京唄子(おバア)、鳳啓助(おジイ)、桂三枝(花井渉)ほか
主題歌・挿入歌じゃりン子チエ / ビジー・フォー
制作会社キティ・ミュージック、東京ムービー新社
公式サイトhttp://www.futabasha.com/chie/

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チエとテツ、下町に生きる家族の絆

『じゃりン子チエ 劇場版』は、大阪の下町を舞台にした人情喜劇アニメーションです。小学5年生の竹本チエが、ぐうたらな父親テツに代わりホルモン焼き屋を切り盛りしながら、別居中の母親ヨシ江との仲直りを願う日々を描いています。

高畑勲の真骨頂である「非アニメ的」な写実的演出は、大阪の下町に生きる人々の感情を、誇張することなく丁寧に映し出しています。主人公チエの健気さ、ダメ親父ながら根はチエを溺愛するテツ、そして別居中の母親ヨシ江が織りなす家族の絆は、多くの視聴者の心を掴んでいます。遊園地からの帰り道、両親の不仲を慮って懸命におどけるチエの姿にヨシ江が涙するシーンは、普遍的な家族の本質を問いかける象徴的な瞬間です。また、テツが自身の行動を反省するきっかけとなる、猫の小鉄とアントニオJr.のケンカの描写は、彼の内なる成長の可能性を示唆しています。

原作が青年誌連載であったため、一部に暴力的な描写や現代の価値観とは異なる言葉遣いが見られるため、好みが分かれる可能性もあります。しかし、本作は公開当時大ヒットを記録し、吉本芸人を起用した関西弁の掛け合いは作品に圧倒的なリアリティと活気を与えました。「関西人のバイブル」と称されるほど地域に根差した人気を誇り、今なお多くのファンに愛され続けています。

▼こんな人におすすめ
・下町を舞台にした、温かい人情コメディが見たい人
・ダメ親父としっかり者の娘の、家族ドラマに触れたい人

運営

運営からのコメント

これぞコメディ

ちえの貧乏ながらたくましく生きる姿に励まされ、周囲のどうしようもなくだらしない父親と人間のやり取りが笑いを生む傑作コメディの面もある
良作!

masakari

masakariさん

3位(75点)の評価

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ホルモン焼き屋さん

子供の頃、ホルモン焼きってどんな物なのかわからず何となく串に刺した餅を焼いた食べ物だと思ってました。
じゃりン子チエを見ていて大人はお餅でお酒飲むもんなんだと真剣に思ってました。

まふ。

まふ。さん

3位(90点)の評価

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9赤毛のアン

69.4(3人が評価)
赤毛のアン(アニメ)

引用元: Amazon

話数全50話
制作会社日本アニメーション
演出高畑勲
メインキャスト山田栄子(アン・シャーリー)、槐柳二(マシュウ・カスバート)、北原文枝(マリラ・カスバート)、高島雅羅(ダイアナ)、井上和彦(ギルバート)ほか
公式サイトhttp://www.nippon-animation.co.jp/work/1307/
放送時期1979年

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高畑演出が紡ぐ、少女の豊かな心

カナダの作家L・M・モンゴメリの児童文学を原作とする『赤毛のアン』は、孤児の少女アン・シャーリーが、プリンス・エドワード島のグリーン・ゲイブルズに住むカスバート兄妹の元へ手違いで引き取られるところから物語が始まります。夢見がちで想像力豊かなアンの成長を描いた教養小説です。

高畑勲は、セリフ中心の原作をアニメで表現するため、アンに寄り添いすぎない客観的な視点から緻密な演出を展開しました。内気なマシュウがアンの豊かな感性を受け入れる様子や、アンが「喜びの白い道」を空想する場面など、彼女の豊かな内面世界が、映像として鮮やかに描き出されています。また、三善晃による情感豊かな音楽や挿入歌が多用され、アンの感情を際立たせ、物語をより豊かに彩っています。

一部作画に不安定な箇所があるという指摘や、アンの突飛な言動に幼少期は共感性羞恥を感じたという声もあります。しかし、高畑勲の緻密な演出と普遍的なテーマ性により、『赤毛のアン』は「世界名作劇場」屈指の傑作として今なお多くの人に愛され続けています。

▼こんな人におすすめ
・少女の豊かな内面世界が丁寧に描かれる物語に触れたい人
・美しい自然を舞台に、普遍的な人間ドラマを味わいたい人

運営

運営からのコメント

原作を忠実に

長編小説である赤毛のアン。その原作をアニメ化したもので、忠実に再現されていると高い評価を得ている。原作は読んだことがありませんが、この作品のアンを見ているとすごく元気をもらえる。夢を持ち周りに支えられながら成長していく姿は勇気を与えてくれる。あとアンがとにかく可愛い女の子。

ケイナ

ケイナさん

5位(75点)の評価

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10パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻

66.2(4人が評価)
パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻

引用元: Amazon

あらすじ・スト-リーとある竹林の家には、ミミ子とパンダの親子、パンちゃんとパパンダが暮らしている。ある日彼らの家に、『トラちゃん』というトラの子が迷い込む。実はトラちゃんは、サーカス団で暮らしていて、そこでお母さんとはぐれてしまったという。三人はトラちゃんと仲良くなり、サーカスを見に行くことに。しかし、サーカスの日の夜、突然大雨が降ってきて大ピンチ!ミミ子とパンダ親子は、雨による危機を乗り越えられるのか。そしてサーカスは、無事成功するのか……?
制作年1973年
上映時間38分
監督高畑勲
メインキャスト杉山佳寿子(ミミ子)、熊倉一雄(パパンダ)、丸山裕子(パン)、太田淑子(トラ)、和田文夫(サーカス団長)、山田康雄(サーカス団員)、弥永和子(ナナ)、松金よね子(カヨ)ほか
主題歌・挿入歌ミミちゃんとパンダ・コパンダ / 水森亜土
制作会社東京ムービー
公式サイトhttp://www.ghibli-museum.jp/panda/

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日常が冒険に変わる温かい世界

『パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻』は、ファンタジー要素のある日常系アニメーションです。一人暮らしの小学生ミミ子の家に、動物園から逃げ出したパンダの親子パパンダとパンちゃんが住み着き、さらにサーカスから逃げ出したトラの子トラちゃんも加わって、奇妙で温かい共同生活が展開されます。

血縁にとらわれない新しい家族の形や、異質な存在をおおらかに受け入れる温かさが、本作の核をなしています。大雨による洪水で街が水没しても、ミミ子たちがベッドをいかだ代わりにして冒険に変えてしまう描写は、日常の非日常を肯定的に楽しむ子供たちの純粋な視点を象徴しています。水面下から描かれたベッドのいかだが、まるで空を飛ぶかのように進む場面は、高畑勲による「日常の魅力を理想化する」演出と、後の宮崎アニメ作品に通じるファンタジー表現が見事に融合したシーンです。

子供向けのアニメーションでありながら、多くの大人が見ても普遍的な「癒し」と「心の温かさ」を感じられる作品として支持を得ています。好みが分かれにくい普遍的な魅力を持ち、高畑勲と宮崎駿、二人のアニメーターが共同で手掛けた原点としても語り継がれる作品です。この作品は、穏やかな感動と笑顔をもたらしてくれるでしょう。

▼こんな人におすすめ
・日常にファンタジーが溶け込む、心温まる物語が見たい人
・多様な存在との交流から生まれる、新しい家族の形に触れたい人

運営

運営からのコメント

かわいい×かわいい

近くに来ていた移動サーカスのトラの子「トラちゃん」が加わり、可愛さが倍増。屋根で釣りをしたり、パンちゃんがカニに挟まれたりと終始ほっこりしまくりです。

まぐろ

まぐろさん

2位(95点)の評価

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11ホーホケキョとなりの山田くん

62.3(10人が評価)
ホーホケキョとなりの山田くん

引用元: Amazon

あらすじ・スト-リー主人公・のの子は、小学三年生の女の子。父たかし、母まつ子、兄のぼる、祖母しげ、そして愛犬のポチと暮らす6人家族だ。買い物に夢中になりすぎて娘を一人置き去りにしたり、夫婦でチャンネル争いをしたりと、ドタバタすることもあるが、一家は平凡な日々を送っている。この愉快な家族のモットーは『家族揃って手を携えて生きていけば"ケ・セラ・セラ"人生、なるようになる』。ごく普通の家庭に転がっている、ユーモラスな日常。今日は一体、どんな1日が見られるのだろうか……?
制作年1999年
上映時間104分
原作いしいひさいち
監督高畑勲
プロデューサー鈴木敏夫
メインキャスト朝丘雪路(まつ子)、益岡徹(たかし)、荒木雅子(しげ)、五十畑迅人(のぼる)、宇野なおみ(のの子)ほか
主題歌・挿入歌ひとりぼっちはやめた / 矢野顕子
制作会社スタジオジブリ
公式サイト-

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淡い色彩で描く、日々の機微

『ホーホケキョとなりの山田くん』は、いしいひさいちの4コマ漫画を原作としたファミリーコメディです。会社員の父・たかし、母・まつ子、祖母・しげ、長男・のぼる、長女・のの子からなる山田家の日常が、オムニバス形式で描かれています。

水彩画のような「淡彩」と呼ばれる表現で描かれた本作は、スタジオジブリ初のフルデジタル制作によって、温かみのある手書き感を画面全体に与えています。この柔らかなタッチは、俳句とともに綴られる山田家の何気ない日常の機微や、ささやかな幸せを際立たせる効果があります。特に、父・たかしが披露宴で「人生、諦めが肝心です」と語るシーンは、本作が伝える「もっと楽に生きてもいいじゃないか」というメッセージを象徴する場面です。また、デパートでのの子が迷子になっても「大人たちが迷子になった」と考える純粋な視点は、日常のユーモアと、子供たちの内なる強さ、家族の温かさを巧みに描いています。

従来のジブリ作品のような劇的な物語性やファンタジー要素が少ないため、公開当初は「地味」という声もあり、好みが分かれる可能性はあります。しかし、高畑勲監督の実験的な挑戦によって生まれた独特の表現と、普遍的な家族の日常を描いた本作は、観終えた後に心にじんわりと温かさを残し、私たち自身の日常を愛おしく感じさせてくれるでしょう。

▼こんな人におすすめ
・家族の何気ない日常を、温かい視点で描いた作品が見たい人
・水彩画のような、独特の映像表現を楽しみたい人

運営

運営からのコメント

ごく普通の家庭

際立った出来事もなく、ただただ普通の日常をアニメにしただけなんですが、そんな普通っぽい事って、今の現実社会では意外と非日常なんですよね。
日常っぽい事をアニメにするって難しいだろうなと思います。

まふ。

まふ。さん

5位(70点)の評価

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ほのぼのした日常

もともと山田家の日常を描いた4コマ漫画だったものをアニメーションにした作品。見ていてとても癒される面白いストーリーです。

竹也之

竹也之さん

5位(75点)の評価

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面白い!!

ギャグがきいていますが、タッチがやわらかくソフトな印象を受けます。

RG

RGさん

5位(75点)の評価

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12太陽の王子 ホルスの大冒険

59.7(5人が評価)
太陽の王子 ホルスの大冒険

引用元: Amazon

あらすじ・スト-リー北国の寒い地域に住む少年・ホルスは、人と関わることなく自然の中で育てられた。ある日モーグという岩男に出会い、ホルスがモーグの肩に刺さった剣を抜いてあげる。その剣にはある言い伝えがあり、モーグから太陽の剣を授けられる。その直後、父が不思議な遺言を残して亡くなった、他の人間のもとへ行くようにと。父の遺言通りに旅へ出るが、悪魔グルンワルドの手下に捕まり、絶体絶命の危機に。モーグから授かった太陽の剣によって、なんとか助かるが……。
制作年1968年
上映時間82分
監督高畑勲
メインキャスト大方斐紗子(ホルス)、市原悦子ヒルダ)、平幹二朗(グルンワルド)、堀絢子(ポトム、フレップ)、水垣洋子(マウニ)、東野英治郎(ガンコ爺さん)、杉山徳子(チャハル)、三島雅夫(村長)ほか
主題歌・挿入歌ヒルダの唄 / 増田睦美
制作会社東映動画
公式サイト-

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葛藤と連帯 少年ホルス冒険譚

『太陽の王子 ホルスの大冒険』は、父の遺言に従い、人々のいる北の村を目指す少年ホルスの冒険物語です。道中で岩男モーグから名剣「太陽の剣」を授かり、その使い手「太陽の王子」となる運命を告げられます。

高畑勲監督の長編アニメーションデビュー作である本作は、宮崎駿が場面設計・美術設計に本格的に携わり、日本のアニメ映画に初めて作家性を持ち込んだ記念碑的作品と言えます。物語の核にあるのは、困難な状況下での人々の「連帯」と、それを阻む「不信」の葛藤です。悪魔グルンワルドに送り込まれ、村人たちの心を惑わす少女ヒルダは、リアルで生々しい存在感で、物語に奥行きをもたらしています。当初は村人たちに不信感を抱かせた彼女が、ホルスと心を通わせていく過程は、人間性の回復というテーマを鮮やかに描き出します。また、ゼログラフィを全面採用し、森康二による「服の中に肉体がある」かのようなリアルな動きを追求した映像表現も、多くの視聴者を惹きつけるでしょう。

子供には難解に映るテーマ性がある一方で、日本アニメに大きな影響を与え続けた作品として、今なお色褪せることなく、多くの人々に感動を与え続けていることでしょう。

▼こんな人におすすめ
・王道の少年冒険ファンタジーで、悪との戦いを楽しみたい人
・人々の心の葛藤と連帯を描く、重厚なヒューマンドラマが見たい人

運営

運営からのコメント

運営からひとこと

2018年に逝去するまで、日本のアニメ・映画界の第一線で活躍した高畑勲監督。みんなのランキングでは、終戦前後の混乱を描く『火垂るの墓』(1988年)、高畑勲監督自らが脚本を手がけた『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994年)など、名作がランクインしました。あなたの好きな高畑勲監督作品は何位でしたか? ほかにも、スタジオジブリの名作映画ランキングや、日本のアニメ映画ランキングなどで投票受付中! ぜひチェックしてください。

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