1分でわかる「小花美穂」
小花美穂の略歴
小花美穂は、4月26日生まれ、東京都出身の漫画家。1990年に『窓のむこう』が少女漫画雑誌に掲載されデビューを果たします。以来、おもに集英社の漫画雑誌にて作品を発表。小花美穂の作品は、読者の心に刺さる深いストーリー設定が特徴で、家庭崩壊やいじめなど重いテーマを扱った少女漫画らしからぬ作風で、人間の負の感情も余すことなく描いています。
小花美穂の代表作
小花美穂の代表作には、学級崩壊や家庭不和といった社会問題を子供の視点で描く『こどものおもちゃ』(1994年)、妹の遺体が盗まれたことをきっかけに繰り広げられる衝撃のサスペンス『パートナー』(2000年)や、血の繋がらない兄妹のもとへやってきた美少女の不思議な3人暮らしを描いた『アンダンテ』(2001年)など、可愛くて甘いだけの少女漫画に飽きた人にはおすすめの作品が揃います。
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現代っ子たちも読むべき漫画
ほんとうに少女漫画誌で連載していたのか……と考えてしまうほどに重い内容。
生後すぐに実母に捨てられた主人公の少女が、12.13歳ではなかなか経験するようなことがなさそうな、複雑な問題にぶつかっていく話。小学校での学級崩壊や家庭崩壊をはじめ、主人公が子役という設定もあり、マスコミの報道などにも焦点があてられる。どれもこれも、実にリアルなんだ。途中で読むのに疲れてしまうくらい、リアルだ。実際、何度もコミックを閉じたが、最後まで読んでよかったと思えている。
自分がこどものおもちゃを読んだのが高校生の頃だったが、連載当時この作品を読んでいた小中学生たちは、この重たい内容が理解できていたのだろうか?かなり難しいと思うが、逆にその内容の重量が、今でも小花美穂先生の名作と言われ続けている証拠だろう。
主人公を介して、本当の家族とは、血の繋がりなのか、それとも過ごした時間なのか、ということについて考えさせられる回があり、そこは何度読んでも泣けてしまう。主人公と育ての親の実紗子さんとの関係性が、自分にとっての理想の親子だ。
また、主人公の同級生の羽山も、こどものおもちゃにいなくてはならない重要なキーパーソンだ。クラスの問題児だったが、主人公が正面からぶつかっていくことで、素の自分や過去のトラウマをさらけ出すようになる。主人公のさなと羽山が、お互いにとってなくてはならない存在になっていくのが、読んでてほっこりしてくる。
ぜひ、現代の少女たちにも読んでほしい名作だ。[続きを読む]
豪徳寺さん
1位(100点)の評価
何度でも読める!名作ですよ!
もう名作すぎて(´;ω;`)
学級崩壊やいじめはもちろんのこと、家庭崩壊や少年犯罪といったけっこう暗めなテーマが扱われています。大人になってから改めて読むと子供の頃とは印象が全然違っていて、考えさせられることも多かったです。サナが元気で明るくて作中に登場するギャグもよいエッセンスになっていました。後半になって風花が登場すると恋愛要素が多くなってサナと羽山がいい感じになるだなんて。でも人形病になってしまうだなんて・・。
自分たちなりに考えて悩んで必死に生きる。子供たちの深いお話です。りぼんでリアルタイムで読めてよかった。
hiroさん
1位(100点)の評価
小学生の恋愛やさまざまな事情を繊細かつコミカルに描いた物語
毎回楽しみにしていた連載作品。主人公と相手役の男の子の大人びているけど小学生ならではの純粋で切ない心情が丁寧に描かれていました。
主人公たちの強さと弱さのギャップが魅力的でよく泣けてきました。
ギャグも面白く、クールで静かだけれどスケールの大きなギャグが大好きでした。
とんきさん
2位(85点)の評価