こどものおもちゃ(漫画)の詳細情報
作者 | 小花美穂 |
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ジャンル | 少女漫画 |
出版社 | 集英社 |
連載 | りぼん(1994年8月号〜1998年11月号) |
巻数 | 全10巻 |
参考価格 | 408円(税込) |
『こどものおもちゃ』は、小花美穂による漫画。少女漫画雑誌『りぼん』に連載された。単行本全10巻、完全版全7巻、コミック文庫全7巻。また、作中に登場する映画『水の館』は番外編として単行本化されている。 (引用元: Wikipedia)
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現代っ子たちも読むべき漫画
ほんとうに少女漫画誌で連載していたのか……と考えてしまうほどに重い内容。
生後すぐに実母に捨てられた主人公の少女が、12.13歳ではなかなか経験するようなことがなさそうな、複雑な問題にぶつかっていく話。小学校での学級崩壊や家庭崩壊をはじめ、主人公が子役という設定もあり、マスコミの報道などにも焦点があてられる。どれもこれも、実にリアルなんだ。途中で読むのに疲れてしまうくらい、リアルだ。実際、何度もコミックを閉じたが、最後まで読んでよかったと思えている。
自分がこどものおもちゃを読んだのが高校生の頃だったが、連載当時この作品を読んでいた小中学生たちは、この重たい内容が理解できていたのだろうか?かなり難しいと思うが、逆にその内容の重量が、今でも小花美穂先生の名作と言われ続けている証拠だろう。
主人公を介して、本当の家族とは、血の繋がりなのか、それとも過ごした時間なのか、ということについて考えさせられる回があり、そこは何度読んでも泣けてしまう。主人公と育ての親の実紗子さんとの関係性が、自分にとっての理想の親子だ。
また、主人公の同級生の羽山も、こどものおもちゃにいなくてはならない重要なキーパーソンだ。クラスの問題児だったが、主人公が正面からぶつかっていくことで、素の自分や過去のトラウマをさらけ出すようになる。主人公のさなと羽山が、お互いにとってなくてはならない存在になっていくのが、読んでてほっこりしてくる。
ぜひ、現代の少女たちにも読んでほしい名作だ。
大人にも読んでほしい漫画
小花美穂さんによる漫画です。
恋愛などキラキラしたものだけでなく、いじめや家庭内の問題なども描いた攻めた内容だと思います。
重たい話も多いのですが、主人公の明るいキャラや独特のギャグでバランスよく読ませてくれます。
それぞれの苦しさや葛藤が丁寧に描かれていて、読んでいた私も、ものの見方や感じ方の幅が少し広がったのではないかと思います。
大人が読んでも充分楽しめると思うので2位にしました。
はなさん(女性・40代)
2位(90点)の評価