1分でわかる「島本理生」
18歳で作家デビューを果たした「島本理生」
1983年、東京都出身の小説家「島本理生」。小学5年生の頃から小説家を志し、2001年に『シルエット』が第44回群像新人文学賞の優秀作に選ばれ、18歳という若さで作家デビューを果たしました。その後、20歳のときに発表した「リトル・バイ・リトル」(2003)で第25回野間文芸新人賞を受賞、史上最年少の快挙となりました。ほかにも、不倫を題材にした長編小説『Red』をはじめ、2017年に映画化された『ナラタージュ』や、2018年に第159回直木賞を受賞した『ファーストラヴ』など、若い女性の思いを描いた数多くの作品は若者を中心に人気を集めています。
一躍話題となった、ベストセラー作品『ナラタージュ』
2015年に発刊された恋愛小説『ナラタージュ』。1年かけて執筆されたこの作品は、「この恋愛小説がすごい! 2006年版」と「本の雑誌が選ぶ上半期ベスト10」で第1位、「2006年本屋大賞」で第6位を獲得するなど、多くの人々から高い評価を得るベストセラー作品となりました。また、2007年には「松本潤」、「有村架純」主演で映画化され、さらに注目を集めました。
本ランキングにおける「島本理生の書籍」の定義
本ランキングにおける島本理生の書籍の定義は、彼女が手がける小説作品です。エッセイや共著・アンソロジーなどの作品からの投票も可能です。
読むのがつらくなるほどのリアリティ
精神科医と女の子とのやり取りでだんだんと浮き彫りになるのは、「女性の生きづらさ」である。ひとつひとつの出来事は些細なことだし、私たちも日常で経験しているような事柄だが、女性ならではの「生きづらさ」の積み重ねが「父親殺し」へと繋がる。もしかしたら私がこの女の子だったかもしれない、と非常に感情移入してしまうのが恐ろしくもあり、魅力である。
pekoさん
1位(100点)の評価
スッキリ!
虚言癖どと言われ続けた女性が立ち直っていく様子を描いた作品。少しずつ彼女の内面の変化を感じられ、ラストは堂々としているのは読んでいてすごく喜ばしいです。
ある女子大学生が教授の父を殺害した事件。彼女を知る人物たちは彼女のことを嘘つきや虚言癖があると言い、彼女自身もそう思っていた。
しかし真実が明らかになるにつれて、彼女の育った環境が酷く歪んでいたことが判明することに。ラストでは冒頭の彼女ではないかのような堂々とした様子で事件について口を開くシーンは彼女が前を向いて歩き出したようでとても嬉しくなります。
ハリーさん
2位(85点)の評価
最後まで気になる
なぜ娘が父親を殺したのか。家族との関係、何があったのか、何が原因なのか原因を知りたくて一気に引き込まれて最後まで読みすすめてしまいます。
小石さん
2位(95点)の評価