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ランキング結果
音楽評論家も大絶賛!!すべてにおいて完成されている究極のアイドル曲!!
音楽評論家のスージー鈴木さんが言うには、その歌は「1984年の音楽シーンにおける金字塔」であり、「80年代前半までの日本のポップスの総括」らしいねん。
ほぉ~、『Woman“Wの悲劇”より』やないかい。その特徴は完全に『Woman“Wの悲劇”より』やないかい。
この歌は呉田軽穂さん、すなわち松任谷由実さんが作曲してんねんけど、「あぁ~♪」から始まるサビの部分がとにかくスゴイねんから!ユーミンは常識的と思われる音階からさらに1音上げて、浮遊感MAXの変態的なメロディを創造したんよ!!サビの歌詞は「時の河を流れる船にオールはない、流されてく」っていう歌詞やねんけど、まさに時間の流動を見事に表現している流麗なメロディやねん!!これは実際に聴いてみたら分かるし、しかも歌ってみたらめちゃムズイねん!これを20歳の時点で歌いこなしてる薬師丸ひろ子さんもスゴイねんから!!
あと、「横たわった髪」とか「一瞬で燃えつきてあとは灰になってもいい」とかから分かるように、この歌は性交渉を描いとんねんけど、全然露骨なイヤらしさを感じさせへんねん!歌詞もアレンジも洗練されとるからね!!
こんなもん『Woman“Wの悲劇”より』で決まりよ!!
3位やさしい悪魔 / キャンディーズ
引用元: Amazon
妖艶かつ拓郎節。キャンディーズ、新ジャンル開拓。
1977年の作品。作曲は70年代初頭に現れたカリスマ・吉田拓郎さん。
拓郎さんは中村雅俊さん・梓みちよさん・森進一さんら、様々な歌手に曲を提供してきたけど、キャンディーズにも提供していました。拓郎作品の中でも「拓郎節」が聴いているこの歌は、歌うのが難しい…。と言うのも拓郎さん、キャンディーズへの課題曲としてわざと難しい曲にしたらしい。え、拓郎さんってSなの?(笑)
そんな『やさしい悪魔』、キャンディーズにしては色っぽい仕上がり。「レースのカーテン」、「バラ色ぶどう酒」、「長いまつ毛」という大人なアイテムが散りばめられている歌詞はもちろん、色気を増幅させる3人のハモリ、アン・ルイスさんプロデュースのちょっとエッチな衣装。
デビュー時は妹キャラだった3人は、1975年の『年下の男の子』から姉貴キャラに転身し、確実に大人の階段を上っていった。そしてこの歌で大人の極みに達した……!!そんな感じがします。
ちなみに高校の友達が、「この曲って、やさしいのか悪魔なのかどっちやねん笑」って言ってたけど、それだったら『残酷な天使のテーゼ』はどうなるんだ(笑)
松本隆さん渾身の、エモい卒業ソング。
時は1985年。菊池桃子さん、倉沢淳美さん、尾崎豊さんが『卒業』というタイトルの歌をリリースしました。そんな「卒業インフレ」の中で私が一番好きなのが、斉藤由貴さんの『卒業』。
作詞は松本隆さん。作曲は筒美京平さん。このコンビの歌謡曲は数知れず。松本さん、筒美さん、いつもお世話になっております。(土下座)
松本隆さんがこの曲で描いた女の子はとにかく自律的。だって「卒業式で泣かない」って言うんだよ!?卒業式なんて泣いてナンボじゃん!?みんな泣いてるけど自分は泣かない。周りに流されてないよね。自分をしっかり持ってるよね。その姿勢が共感され、卒業ソングとして今でも根強い人気があります。
特に好きな歌詞が、2番の「反対のホームに立つ二人 時の電車がいま引き裂いた」という部分。4月から東京に行ってしまう彼との別れを象徴的に表現した、秀逸すぎる歌詞ですよね…!!時間の流れを止めたいけど止めることができない。こうしている間にも時間は流れてしまう。そんな時の流れを「時の電車がいま引き裂いた」というフレーズで表現する松本隆さん。圧巻です………。。。
私は泣いたことがある。この曲の質の高さに。
1984年リリース、中森明菜さんの10枚目のシングル。作詞・作曲は井上陽水さん。
恥ずかしながら私、小学生の頃、この曲は陽水さんの歌だと思ってたんだよね…(笑)だって父親の車にあった陽水さんのベストアルバムに、この曲(陽水さんのセルフカバーVer.)が入ってたから!後のヒット曲『Make-up Shadow』にも通じる大人っぽさがあるなぁ~って子どもながらに思ってた。
のちに中森明菜Ver.を知ったんだけど、明菜ちゃんの歌声は陽水さんとは別種の色っぽさがあるよね~。
そしてこの曲、とにかくノリがいい!コーラス、ギター、テクノなどが絡み合いながら疾走していく感じ!編曲した萩田光雄さん、相当な熱量をもってこの曲を仕上げたんだろうなぁ。
ちなみに歌詞には、松田聖子作品へのアンチテーゼとも言える、細かいこだわりがあるよ。
サビの「真珠じゃないのよ涙は」は、「涙を糸でつなげば真珠の首飾り」(白いパラソル、1981年)を意識したもので、
「ダイヤと違うの涙は」は、「涙はダイアモンド」(瞳はダイヤモンド、1983年)を意識したものだと言われている。こういうのを見つけると、ニヤッとしちゃうよね。
思わず踊りたくなる、ユーロでバブルなナンバー。
中山美穂さんの8枚目のシングル。最初は王道アイドル路線だったミポリンだが、7枚目の『ツイてるね ノッてるね』からユーロビート歌謡路線も開拓。そして、この『WAKU WAKUさせて』は最高にダンサブルな仕上がりに。
作詞・松本隆さん、作曲・筒美京平さん、編曲・船山基紀さん。歌謡界のゴールデントリオですっ!!
時は1986年下半期。世の中・そしてポピュラー音楽界においてもだんだんとバブル感が漂い始めた頃。ミポリンだけじゃなく、荻野目洋子さん、BaBe、長山洋子さんなどに代表されるように、ユーロビート歌謡がトレンドになっていった。あ、長山洋子さんってもともとはアイドルだからね(笑)
ちなみにこれは私の勝手な憶測なんだけど、この曲のヒット以降、「わくわく」を「WAKU WAKU」と表記する曲増えたんじゃない??(笑)「ポケットモンスター」や「金色のガッシュベル」などの主題歌の歌詞を見たら、「WAKU WAKU」と表記されてたし……。
7位東京カンカン娘'84 / おあずけシスターズ
引用元: Amazon
「だって私、カンカン娘」の中毒性。とにかく1回聴いてみて!
深夜番組「オールナイトフジ」から生まれたユニット・「おあずけシスターズ」の歌。メンバーは片岡聖子さんと井上明子さん。
タイトルは高峰秀子さんの『銀座カンカン娘』をモチーフにしてるんでしょうねぇ。
作曲・編曲は佐藤準さん。おニャン子クラブ関連の歌を作曲・編曲したり、光GENJIの歌を編曲したり…。
そんな佐藤さんが作ったこの曲、ノリノリで中毒性がある!!特にサビの「だって私~♪カン↑カン↑娘~♪」の所。もっと言うなら、「カン↑カン↑」の部分。「カンカン」という語呂もさることながら、メロディがクセになる~!!
山口百恵の人生を象徴するかのような名曲。
1980年、山口百恵さん引退時の歌。シングル曲ではなくアルバム曲。引退の歌と言えば『さよならの向う側』が有名だけど、『This is my trial』もイイんだよ~!
作詞・作曲は谷村新司さん。山口百恵さんの境遇と重なる歌詞が非常に魅力的。
引き返さず、振り向きもせず、自分の道を「自分で歩きはじめる」。まさに結婚生活を選んで潔く引退した山口百恵さんの姿そのもの。百恵さんをより一層伝説化させた、珠玉の歌です。
そしてこの歌詞がカッコいいよね→「私のゴールは数えきれない人達の胸じゃない」。ファンたちにしがみつく・すがりつくのでなく、キッパリと別れる。こんなカッコいい21歳、他にいる!?!?
9位わたしの彼は左きき / 麻丘めぐみ
引用元: Amazon
この歌、左ききへの差別意識をなくした説。
1973年の、麻丘めぐみさんのヒット曲!サビの部分で、左の手のひらと手の甲を交互に見せるアクションが有名だよね!
作詞は千家和也さん、作曲・編曲は筒美京平さん。これも筒美さんなのかぁ~。
歌詞の内容は、日常生活のあらゆる動作を左手で行う、左ききの彼氏のことを歌ったもの。一説によれば、この歌が左ききの人のイメージアップに繋がり、左ききに対する差別が無くなったとも言われている。すごいなぁ~歌謡曲は世間の風潮をも変えてしまうんだなぁ~。
ちなみにこの歌には、「小さく投げキッスする」や「こちらにおいでと呼ぶ」など、全部で10個のアクションが登場するけど、皆さん、これらの動作を歌詞に出てくる順番通りに言える自信ある?私?ない。
10位リップスティック / 桜田淳子
引用元: Amazon
松本隆の魅力×筒美京平の魅力=リップスティック。
1978年、桜田淳子さんの23枚目のシングル。作詞は松本隆さん、作曲・編曲は筒美京平さん。
松本隆×筒美京平というコンビはよくあるけど、彼らの作品は松本さんの良さと筒美さんの良さが見事に融合している。もちろん、『リップスティック』も例外じゃないよ。
まず、松本さんの詞のセンス!まず、冒頭で「白い雨に口紅だけ紅く」という色の対比をキメて、「ストライプの雨が描く街影は、山手線の窓に煙るイリュージョン」とくるんですよ!!生粋のシティーボーイじゃないと、こんな詞書けないよね!私、雨だったら気が滅入っちゃうけど、こんな風にシャレた表現をされたら、逆に雨を楽しめちゃうな~。
次に、筒美さんの曲も素敵。冒頭の「白い雨に口紅だけ紅く」の部分はかなりゆーーーーっくりしているけれど、その後にBPMが上がり、ノリの良い歌になる!もしこのテンポ転換が無くても名曲にはなると思うけど、アイドル歌謡曲としてはテンポ転換して正解だよね!!
あとがき
Twitter(@utatorinrigaku)では歌謡曲愛にあふれたネタツイートをしていますので、ぜひご覧ください!
男子の心をきゅんとさせる不動のエース曲!
皆さんご存知、『赤いスイートピー』。作詞は松本隆さん、作曲は松任谷由実さん(作曲時は呉田軽穂名義)。編曲は松任谷正隆さん。歌はもちろん、松田聖子さん。「松」だらけやないか~い!「松」の人が一極集中してるんだよね。「おそ松くん」かよ。
B面曲は卒業ソングの定番、『制服』!
1982年当時、若者の不良化が社会問題として騒がれていたけど、「本当にそうなのか??」と疑問に持った松本隆さんは、逆に純愛を描いた。だって、半年も経ってるのに手握らないんだよ!?
後に流行ることになるツッパリ系のアイドル曲・『少女A』(中森明菜さん)とは対照的だよね。
歌詞に登場する女子は、「I will follow you あなたについてゆきたい」とか、「あなたと同じ青春走ってゆきたいの」とか、いかにも男子ウケする可愛い女の子。2番の歌詞では「あなたが時計をチラッと見るたび泣きそうな気分になる」んだよ。どんだけ可愛いんだよこいつ!!
さらに歌詞中には、「春色の汽車」とか「翼の生えたブーツ」とか、実際見たことないアイテムばかり。そもそも白いスイートピーやピンクのスイートピーは見たことあっても、赤いスイートピーって見たことある!?いや、存在はするんだけど、身近じゃないよね。それに、「心の岸辺」って何なの?
よーく考えたら意味が分からない部分が多いけど、松本隆さんの歌詞は理屈じゃないのであーる。聴く人が自由に世界を想像すればいいんです。それプラス、ユーミンによる優しいメロディ、松任谷正隆さんによるふんわりとした編曲、聖子ちゃんによる可愛い歌唱も相まって、1つの芸術作品として完遂するのだ!!
「4松」の手にかかれば、名曲が生まれるんだねぇ。
個人的に一番好きな歌詞は、「あなたの生き方が好き」。こんなこと言われて嬉しくない人いないっしょ!!!もしも80年代アイドルが好きな女子に「ももちさんの生き方が好きです」なんて言われたら…、、、尊すぎませんか。