1分でわかる「坂口安吾」
戦後にヒット作を生み出した坂口安吾
坂口安吾は、1906年生まれ、新潟県出身の作家。1930年に同人雑誌「言葉」を創刊します。翌年の6月には短編小説『風博士』を発表。この作品が小説家牧野信一に絶賛されたことで、評価が徐々に高まっていきます。その後は、1939年に『紫大納言』などの作品を発表するなど小説家として活動していた坂口安吾でしたが、不遇の時代が続きました。しかし1946年、戦時中の体験を踏まえながら戦後をどう生きるか示唆した『堕落論』や映画演出家の男性と知的障害のある女性との物語を描いた『白痴』を発表。これら2つの代表作が評価されたことで、坂口安吾は一気に人気作家へと駆け上がります。他にも傑作と名高い『桜の森の満開の下』や坂口安吾の教師時代が反映された作品『風と光と二十の私と』など多くの名作を世に送り出しました。
居候なのにカレー100人前を頼んだ仰天エピソード
訳あってあらゆる知人の家を転々とした坂口安吾。あるときは友人の檀一雄の家で、妻とともに居候をしていました。ある日、何の前触れもなく坂口安吾は妻にライスカレーを100人前注文するようにお願いします。次々と運ばれてくるカレー。坂口安吾はそれを、檀一雄家の庭の芝生にあぐらをかきながらパクパクと食べていたそう。
一番最初に読んだ作品で、一番好きな作品。
坂口安吾の作品で一番初めに読んだ作品。
ちょろっと見てみよーって軽い気持ちで読み始めたけど、「原子バクダンで百万人一瞬にたたきつぶしたって、たった一人の歯の痛みがとまらなきゃ、なにが文明だい。バカヤロー。」
のところが気に入って読みすすめた。
太宰の作品について語っていたりしたけど、印象が強かったのは最後の方の「いつでも、死ねる。そんな、つまらんことをやるな。いつでも出来ることなんか、やるもんじゃないよ。」で、本当にその通りだな、と思った。名言だわこりゃ。全部含めて大好きになった作品ですね。
ただの一般人さん
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