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焼酎スタイリスト yukikoさんの「麦焼酎ランキング」

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更新日: 2020/12/17
焼酎スタイリスト yukiko

焼酎スタイリスト・販促色彩講師

焼酎スタイリスト yukiko

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まえがき

焼酎スタイリストとして本格焼酎イベントのプロデュースやアドバイザーとして携わっていたり、メディアで読者の皆さんにおすすめの銘柄を紹介したりするなかで、女性の皆さんから「yukikoさんがおすすめする初心者向けの麦焼酎を教えて」「yukikoさんおすすめの家飲みに便利な麦焼酎はありますか?」という質問をいただきます。

本格焼酎は日本の伝統的なお酒「國酒」のひとつです。もともと地域色が強く、それぞれ個性を持っています。そのため、私がイベントやメディアで紹介する商品は単に美味しいという角度だけではなく、本格焼酎が未来へ受け継がれる“日本の文化・地域文化”であることを踏まえ、講師として私の専門分野でもある「販促色彩」「ビジュアルプロモーション」の角度から常に選定しています。

そのポイントは2つです。1つ目が”時流”(時代の流れ)に合った表現がなされているもの。日本の伝統文化、地域文化を象徴するものでありながら、きちんと時流を踏まえて商品設計されているものです。
2つ目が商品色彩として他業界の見本となるもの。色彩や販促に興味のある方も勉強材料として、私のランキングをご覧いただければ楽しいと思います。

今回私がおすすめする麦焼酎は、上記を踏まえたうえで皆さんから日ごろいただく要望にお応えできればと思って選定しました。ポイントは、焼酎初心者さんが日常使いとして持っておくと汎用性が高く、かつ美味しい麦焼酎3種です!ちょっとレアな銘柄から、皆さんの身近で手に入る銘柄まで揃えましたので、ぜひ皆さんの日常に取り入れてみて下さいね。みんなで「美味しい1杯」を楽しみましょう!

ランキング結果

1藤居醸造 麦波

藤居醸造 麦波

引用元: Amazon

酒蔵藤居醸造(大分県)
アルコール度数25%
公式サイトhttps://www.taimei-fujii.co.jp/

美味しさに質を求める方、料理好きの方におすすめ!実力蔵が届けるコーディネートしやすい麦焼酎

麦焼酎の生産地で有名な大分県の藤居醸造が2019年秋に発売した麦焼酎「麦波」(ばっは)。発売からまだ年数が経っていないので焼酎玄人さんでも知らない方も多い麦焼酎なのですが、毎日を上質に楽しみたい現代女性の心を掴み、「家で飲みたい!」「プレゼントに使いたい!」と評価が高い銘柄です。

豊後大野市にある藤居醸造は、焼酎玄人さんも納得の代表銘柄「特蒸泰明」(とくじょう たいめい)や「泰明」を製造する焼酎蔵。麦の美味しさをしっかり飲み手に届ける造りには定評があります。家族経営の小さな蔵ですが、伝統文化産業として受け継がれている技術と現代の人たちに響く“時流”の切り取り方・表現方法のバランスがとても上手な蔵です。

「麦波」は温暖化が進む日本の生活様式を意識して商品設計された麦焼酎です。サスティナブル的な発想がもとになっていて、飲み手目線の酒質設定がされています。そのため焼酎に馴染みのない方にとっても親しみやすく、入りやすい麦焼酎なんです。

減圧蒸留100%で造られていて口当たりはすっきり、軽やか。そこにプラスして藤居醸造が得意とする麦のふくよかさや旨みをきちんと飲み手に伝えるために、この「麦波」には独自の濾過が施されています。このバランスが絶妙!食前酒、食中酒どちらにも使いやすく、料理に合わせやすい!知り合いの和食店主が「これは使いやすい!飲食店にとってもありがたい」と語るほど変幻自在。多様なメニューにフィットしやすい麦焼酎と言えるでしょう。

現代人の嗜好の多様化に合わせて、炭酸やジンジャーエールで割っても骨格が崩れない酒質に仕上がっています。割り方に慣れていない初心者さんでも安心して「美味しい1杯」が作れます。水割り、ロック、お湯割り、炭酸割り……1本で様々な「美味しいコーディネート」を楽しみたい女性、料理好きの方の手元に置いておくと便利な麦焼酎です。

炭酸割りにしてスカッと喉を潤す最初の1杯も良し、和食や揚げ物、ピザとコーディネートする1杯も良し。造り手の「飲み手に寄り添って焼酎の美味しさを届けたい」というメッセージがのどかな麦畑のラベルデザインからも伝わってくる、飲み手に優しく親しみやすい麦焼酎です。

毎日を自分らしく楽しく過ごしたい、美味しいものを追求したい……そんな「質」や「日常のコーディネート」を大事にする女性にぴったり!プレゼントにも適した麦焼酎です。

一日の疲れを癒すほっこり美味しい1杯に。お湯割りが好きな方におすすめの麦焼酎

麦麹を使用し、低温でじっくりと蒸留をして造られた麦焼酎「駒」。時間をかけて丁寧に造られたことがわかるほど、口当たりがなめらかで柔らかな麦焼酎です。宮崎県都城市の柳田酒造で製造されています。柳田酒造は都城市で最古の焼酎蔵です。

この地は鹿児島県との県境で、もともとは薩摩藩の領地だった歴史的背景があります。そのため昔から芋焼酎の製造が主であった地域。昔の芋焼酎はよく「芋臭い」と言われていたため、この地域で麦を原料にして飲みやすい焼酎を造り始めたのが柳田酒造でした。現在の麦焼酎「駒」が生まれたきっかけになっています。

「駒」は炭酸割りでスカッとする飲み方も美味しいですし、ロックでキリっと飲むのもおすすめ。特に私が皆さんにおすすめしたいのはお湯割りです。丁寧に造られたがゆえに生まれる伸びやかさが感じられて、とても心地良い1杯に。一日の終わりにほっこりとひと息つきたい時、頑張った自分をねぎらってあげたい時にぜひ飲んでほしい麦焼酎です。

お湯割りの場合はお浸しや煮物にもぴったりですし、羊羹や餡子が入った和菓子と一緒に食べるのもおすすめなんですよ。

日本酒好きの方にもおすすめの麦焼酎!「爽やかな1杯」をご自宅でも!

グリーンのボトルとロゴが特徴的な長崎県壱岐島の重家酒造が製造する「ちんぐ 白麹仕込み」。ちんぐとは壱岐の方言で“大親友“の意味です。九州の北にある玄界灘に位置する壱岐島は豊富な地下水があり、昔から米や麦の生産が盛んな地域です。

壱岐焼酎の特徴は、地元壱岐産の水・米麹・麦を使用した麦焼酎であること。大分県の麦焼酎が麦麹を使用して造ることに対し、壱岐焼酎は米麹なんです。そのため米麹によって届いてくるかすかな酸み、ふわっとした柔らかさが楽しめます。

「ちんぐ 白麹仕込み」は飲みごたえを感じさせる常圧蒸留で仕上げた麦焼酎と、すっきりとした口当たりを感じさせる減圧蒸留の麦焼酎をブレンドして造られています。そのため麦の香ばしさはありながら、米麹の甘みや酸みが届いてくる爽やかな1本です。

おすすめは炭酸割り。炭酸を注ぐと米麹が持つ柔らかな酸みが届いてきます。塩との相性が良いので私は刺身を塩で食べる時や焼き鳥(塩)を食べる時に楽しんでいます。最近では首都圏のスーパーでも見かけるようになりましたので、買い物ついでに見つけた方や日本酒が好きな方にも気軽に試してほしい麦焼酎です。

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