1分でわかる「伊坂幸太郎」
巧みな"伏線回収"作品で読者を魅了
1971年生まれ、千葉県出身。東北大学を卒業したのち、システムエンジニアとして働きながら執筆活動を行い、2000年「オーデュボンの祈り」で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞してデビューしました。主な執筆ジャンルは、随所に伏線を張り巡らせて終盤で一気に回収するスタイルのミステリー。「重力ピエロ」(2003年)、「アヒルと鴨のコインロッカー」(同年)、「グラスホッパー」(2004年)、「ゴールデンスランバー」(2007年)など、映画化される作品も多いです。
伊坂幸太郎の受賞歴
「アヒルと鴨のコインロッカー」で2004年の吉川英治文学新人賞を、「ゴールデンスランバー」では2008年の本屋大賞を獲得するなど、伊坂幸太郎にはいくつもの受賞歴があります。2019年2月現在で記憶に新しいのは、2014年の大学読書人大賞「マリアビートル」、2017年の静岡書店大賞「AX アックス」。両作品は、「グラスホッパー」に連なる"殺し屋シリーズ"として高い評価を得ています。
陰謀ミステリー
陰謀により、主人公が逃げなくてはいけなくなってしまうハラハラ感や、その中でも助けてくれる人々がいる優しさなど引き込まれる要素が沢山ある作品です。殺人鬼など魅力的なキャラクターが多いのもポイントが高いです。ただ、最後が決してハッピーエンドといえるものでは無いので4位です。色々考えさせられる話です。
りんさん
4位(85点)の評価
ノンストップな展開
国家的な冤罪を受けた主人公が追手からひたすら逃げる物語。仲間を頼って走って走って、トラックの積荷に紛れたり、地下水道を通っていったり。映画のようなスピード感で一気に読み進んでしまう。伊坂幸太郎の伏線回収も効いていて、ラストシーンでは泣いてしまった。
明日蘭さん
1位(100点)の評価
首相暗殺
意外と設定が突飛だったり漫画的だったりするのも伊坂幸太郎の魅力の一つ。
この作品も首相暗殺というとんでもない陰謀からはじまり、普通の人間がわけもわからず日本を揺るがす陰謀に巻き込まれていきます。
シナリオは相変わらず緻密ながら、いい意味で地に足をつけない大胆なストーリー展開が魅力。
はいとーんさん
3位(70点)の評価