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Twitterでシェアまえがき
1つ目が”時流”(時代の流れ)に合った表現がなされているもの。特に現代女性の感度やニーズに合っているもの。2つ目が商品色彩・販促色彩として他業界の見本となる商品であること。単に「美味しい」だけではなく、飲み手に商品の個性を「ビジュアルプロモーション」の観点からしっかり伝えられているもの。3つ目が「食中酒」として料理を引き立たせ、手元にあると皆さんの食生活において汎用性が高いもの。4つ目が焼酎初心者さんが飲みたい時に手に入りやすい通年商品であること。これらの条件を満たす銘柄の中で「まずはコレを飲むと良いですよ」とナビゲーター的役割を担う銘柄を紹介しています。
私は「焼酎スタイリスト」として、焼酎に馴染みのない方にも安心して美味しく飲んでもらえる提案をしていきたいと思って日々活動しています。日本の伝統文化・地域文化である國酒「本格焼酎」がこれからの未来へつながる魅力的なものであってほしいと願っているひとりです。そのためにも、より多くの皆さんにこれからの本格焼酎に興味を持って飲んでもらえたら嬉しく思います。
焼酎に馴染みはなくても興味がある皆さんにとって、日常のヒントになるような「美味しい情報」をお届けできればと思いながら選びました。“今”そして“これから”の芋焼酎業界を表す3種です。まだ飲んだことのない方、「どんな芋焼酎を飲んだらいいか迷う」「美味しい芋焼酎はないかな?」という方もまずは食事とともにこの3種それぞれを楽しんで飲んでみてくださいね!
ランキング結果
1位国分酒造 flamingo orange
引用元: Amazon
酒蔵 | 国分酒造(鹿児島県) |
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アルコール度数 | 26% |
公式サイト | http://www.kokubu-imo.com/ |
2位天草酒造 池の露
引用元: Amazon
酒蔵 | 天草酒造(熊本県) |
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アルコール度数 | 25% |
公式サイト | https://ikenotsuyu.com/ |
熊本・鹿児島・長崎3県の「美味しい文化」のハイブリッド!唯一無二の地で生まれ、料理の旨さを引き出す芋焼酎
芋焼酎「池の露」は熊本県天草市に蔵を構える天草酒造の代表銘柄です。天草には、熊本・鹿児島・長崎という3県の文化が融合し独自の文化が根付いています。2018年にユネスコ世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」に登録されたことでも知られています。
天草諸島は昭和初期に50近くの酒造蔵があったほど酒造りが盛んな地域でしたが、現在残っているのは天草酒造だけ。蔵元が「天草の文化を語れる酒は、今はうちの蔵だけ」と過去に担当したインタビューで語ってくれたほど、天草という歴史的地域を表現できる唯一無二の酒造蔵です。
版画のようなタッチのラベルには、天草酒造の蔵から見える朝日が描かれています。本格焼酎がもともと地域色の強い地酒でもあることから、あえてラベルデザインに天草の“ローカル感”を出しています。酒質も焼酎らしさを追求したものになっています。私がプロデュースするイベントに参加された多くの東京女性から「初めて飲んだけれど、地元の良さをきちんと表現しようとするラベルデザイン・酒質から、蔵元に信頼感を覚える」「穏やかで飲みやすい。でもちゃんと芋の旨みが届いてきて美味しい。自宅でも飲みたい!」と評価の声が上がっていた銘柄です。
3県の食文化が融合し、南蛮文化も広まっていた対外的背景のある地でもあることから、天草で育まれた「池の露」は料理や食材に対してとても柔軟性がありバランスを取りやすい芋焼酎です。食中酒として安定感があり、素材そのものの良さや出汁の旨みを大事にする和食との相性は抜群。海に囲まれた地理的環境は天草酒造の酒造りにおいても大きな影響を与えています。
そのため、繊細な表現を施す寿司や刺身、煮魚などの魚料理、魚介の出汁を使った料理と合わせると「美味しいコーディネート」になります。塩味や醤油味の肉料理も美味しくなりますよ。キリっとロックや水割りで楽しむのも良いでしょうし、お湯割りにすると優しい芋の香りが届いてきて、ホッと安堵感に包まれます。
食中酒としての汎用性が高いので、食事と一緒にお酒を楽しみたい方、料理が好きな方にも注目してほしい1本です。ぜひ唯一無二の地域で育まれた芋焼酎「池の露」とともに「美味しい時間」を楽しんで欲しいと思います。
3位小正醸造 赤猿
引用元: Amazon
酒蔵 | 小正醸造(鹿児島県) |
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アルコール度数 | 25% |
公式サイト | http://www.komasa.co.jp/ |
焼肉にはコレ!!こだわりの中にあるコストパフォーマンスの高さも魅力!肉好きな方に飲んでほしい芋焼酎
鹿児島県日置市の小正醸造が手掛ける芋焼酎「赤猿」。私がプロデュースする焼酎イベントでも評価が高く、ファッション業界と美容業界の仲間で集まる私たちの焼肉会でも定番の1本として登場する芋焼酎です。何といっても焼肉との相性が抜群!!焼肉のタレやキムチ、コチュジャン、ゴマ油との相性が良く、焼酎を今まで飲んだことのない女性も「炭酸割りが美味しい!」「これなら飲める!」「焼き肉がさらに美味しく感じられる!全国の焼肉屋に置いてほしい!」と一気にファンになったほど。
芋焼酎「赤猿」は“赤”とついていますが、主原料のさつまいもは”紫芋の王様”と呼ばれる希少品種「パープルスイートロード」(農林56号)です。蒸かし芋として食べても甘くて美味しい品種。なぜ“赤”とついているかというと、二次仕込みの時に出来るもろみの色が赤色になるため。そこから「赤猿」というネーミングにつながっています。
さらに、「赤猿」の“猿”とは、中国の伝説上の動物「猩々(しょうじょう)」のことを指します。日本の伝統色にも「猩々緋」(しょうじょうひ)という赤色があります。猩々は能が成立した室町時代には親しみやすく明るいキャラクターとして演じられ、江戸時代には「赤い顔をした陽気なお酒の神様」として庶民にも浸透していきました。小正醸造の芋焼酎「赤猿」は、「猩々という伝説の猿が美味しく飲むほど旨い酒を造りたい」という造り手の思いから名付けられています。
芋焼酎「赤猿」に使用されるさつまいもは、甘くて優しい芳香が特徴の紫芋「パープルスイートロード」に、適度なキレを生むために「コガネセンガン」を加えています。食中酒として飲み疲れや飲み飽きがこないよう、それぞれの原酒の持つ長所がブレンドされて造られた芋焼酎です。このバランスによって生まれた酒質が私たちの食事のシーンにおいてとてもコーディネートしやすいのです。
小正醸造は原料であるさつまいもの旨みをふくよかに、しっかりと感じさせてくれる酒質表現が得意な蔵です。そのため、炭酸で割ってもその良さが活かされ、貴重な紫芋の甘みが立ってとても美味しいのです。喉を潤す最初の1杯、焼肉や生姜焼き、照り焼きにもおすすめ。水割り、ロックも美味しいですし、お湯割りにすると紫芋のフルーティーな香りがふんわりと届いてくる「癒しの1杯」にもなります。
芋焼酎「赤猿」は品質・価格帯・食中酒としての汎用性を含め、コストパフォーマンスが大変高い芋焼酎です。焼酎初心者さんや肉好きの方が「焼酎を飲んでみようかな」と思った時に頼れる銘柄です。全国展開している銘柄のため皆さんの生活圏にあるスーパーやコンビニでも購入可能なこと。食中酒として料理と合わせやすく万能なこと。焼酎初心者さんでも「美味しい1杯」が作りやすい酒質であること。これらは造り手の企業努力によって成せることです。今回「赤猿」を初めて知った方、まだ飲んだことのない方はぜひお近くのスーパー等で探してみて下さい。食事と楽しみたい時に身近で頼れる1本ですよ!
現在の芋焼酎業界を表すシンボリックな1本。焼酎について知りたい初心者さんにもおすすめ
現在、芋焼酎業界は香りの表現が一つの潮流になっています。そのきっかけとなった銘柄のひとつが、鹿児島県霧島市にある国分酒造の「flamingo orange」(フラミンゴ オレンジ)です。蒸留酒である本格焼酎は、芋米麦などの原料から醸し出される香りを楽しみながら飲むお酒でもあります。今は製造技術と原料品質の向上により「芋焼酎は芋臭い」といわれていた時代よりも飲みやすくなってきました。
芋焼酎「flamingo orange」は、国分酒造の銘柄「いも麹芋」を減圧蒸留で仕上げた芋焼酎です。口当たりがすっきりとしていて飲みやすく、柑橘系の香りにつながるシトロネロール、ネロールの成分が多く含まれています。ネロールとは、ダイダイ(ビターオレンジ)の木に咲く花から抽出される精油「ネロリ」から単離される成分です。ネロリはアロマオイルにも用いられています。このような特性が芋焼酎「flamingo orange」のネーミングにもつながっていて、ラベルデザインも地元学生による若々しい発想で考えられたものです。
芋焼酎「flamingo orange」は上記のような特徴を活かして飲んで欲しいため、炭酸割りがおすすめです。炭酸で割ると、この焼酎が持つ華やかで若々しい香りが立って軽やかな「美味しい1杯」を楽しめます。喉を潤す食前酒として楽しむこともできますし、「食中酒」としてカルパッチョなどの前菜やサラダにも合います。ホームパーティーなどスタイリッシュに楽しみたい時にもおすすめです。
伝統文化・地域文化である本格焼酎においてモダンな表現も感じられる芋焼酎。年間を通して購入可能な銘柄ですので、興味のある方はぜひ一度楽しんでもらえたらと思います。