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Twitterでシェアまえがき
というのは醤油や味噌、塩という分類はタレ(かえし)の分類なのですが、「とんこつ味」は、スープなんですね。
そんな中、純粋に(「とんこつ醤油」とか「とんこつ味噌」とかじゃなく)「とんこつ味」縛りで、おススメのベスト5を選んでみました!
ランキング結果
”呼び戻し”トンコツスープを見事に再現!!
さまざまなご当地トンコツラーメンがありますが、その発祥は福岡県久留米市。昭和20年代に屋台のラーメン店が、トンコツを煮出しすぎてしまって白濁になったのが始まりともいわれています。
そんなトンコツ発祥の地である久留米ラーメンは、使い切りではなく継ぎ足しスープなのが一番の特徴。中でも「大砲ラーメン」は、昭和28年創業の久留米を代表する1軒です。
こちらでは継ぎ足しスープのことを、“呼び戻し”という表現にしていますが、そんな実店舗の味わいが、カップ麺でも見事に再現されているのが、スゴイです。
使い切りスープだと爽やかさが全面に出ますが、呼び戻しだと複雑なトンコツの旨みが幾重にも層をなしていて、ジュワー―っと口の中で広がる感じになります。独特な臭みすら再現したような仕上がり。これをカップ麺で作成する技術に唸ります。
あとは、麺もたまご麺を再現していて、やや旨みも感じるタイプ。しかも、本場同様のカリカリ背脂まで。大御所ラーメン店の風格が、このカップ麺に詰まっています!
濃厚でクリーミーな泡系トンコツを再現!
一口にトンコツスープと言っても博多系、久留米系などジャンルにより仕上がりが違います。博多系も細かくいうと、もっと麺が細めでスープが薄めの長浜系があったり。
そんなトンコツの新潮流というか今ブームなのが「泡系」です。先がけは「博多一幸舎」で、トンコツスープが泡だっているのです。「博多一双」は兄弟の山田さんが立ち上げた店舗で、「博多一幸舎」のDNAを受け継いだラーメン店。実店舗では、3つの寸胴を駆使してトンコツを高火力でボロボロになるまで炊き上げる手法で、まさに泡立っているので「泡系」とか「豚骨カプチーノ」とか呼ばれています。
2012年に創業した新進気鋭のラーメン店で勢いがあり、現在は3店舗に成長しました。その味をかなり再現しているのが、こちらです。出来上がって蓋を開けた瞬間に、スープが本当に泡だっていて、驚きます。飲めば、実店舗を彷彿とさせる濃厚でクリーミーな仕上がりに、これまたびっくり。泡状になるのは、見た目が面白いわけではなくて、泡状のスープのほうが旨みが増すわけで、それがしっかりと再現できています。
麺の仕上がりも、なかなか筋の通ったしっかりとした仕上がり。これもカップ麺としてはGOODです。
4位セブンゴールド 一風堂 赤丸新味 博多とんこつ
引用元: Amazon
内容量 | 121g |
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カロリー | 451kcal |
公式価格 | 278円(税込)
※店舗により取り扱いがない場合があります。 |
創作トンコツの奥深さと、一風堂の歴史をも感じる
「一風堂」は、今や単なるラーメン店というよりも、日本を代表するのみならず、世界をもリードする一大ラーメンチェーンです。日本国内はもとより世界15か国で展開。その数、なんと293店舗(2019年12月時点)。33周年記念イベントが東京のホテルで開催されたときも、関係者など数百名。
福岡県知事も来賓にて出席されていました(僕も伺いました。全員無料招待)。その人気は創業者の河原成美氏の人徳にあります。もともとアフターザレインというバーをなさっていて、その時に提供したラーメンが評判となり、ラーメン店を構えたそう。通常のトンコツ系とは一線を画す、創作的でありつつもイヤなトンコツ臭の無い食べやすいスープも魅力です。
この「赤丸新味」ですが、恵比寿に東京進出を成し遂げたあとに「新しい味」として誕生したメニュー。その思い入れも、カップ麺に投影されているような仕上がりです。そもそもセブンプレミアムシリーズはどれもレベルが高いです。麺は、まるで生麺を彷彿とさせるようなツルリとした仕上がりで、のど越し抜群。スープは、本物より奥行きが少ない感はありますが、それでもコクと旨みが伝わってきます。
「赤丸新味」は、そこにマー油(焦がしニンニク油)的な液体と、辛味ダレが加わるわけですが、僕的には、まずは何も入れずにトンコツスープを楽しみ、次にマー油的液体、そして辛味ダレと、徐々に味変していくのがオススメです。
トンコツにチキンテイストも加えた、あっさり&コク
「ShinShin」は2003年に福岡の天神にて創業したトンコツラーメン店です。多くの博多系ラーメンと違うのは、トンコツのみならず鶏ガラも用いて、優しい甘さとふわっとした香り、コクを加えている点。連日多くの地元客、観光客に支持され、大盛況。その噂は海外にも広がり、外国人旅行客も多いです。現在は5店舗を構えるまでに成長しました。
そのスープが上手に再現されているのが、こちら。ポークエキスのほかチキンエキスも加えて、さらっとした中にコクを与えています。ギトギトではなく、あっさりテイストなのも再現度高し。
麺は実店舗だと「極細!」という印象が特に強いのですが、カップ麺ではそこまで細くないのがちょっと気になるところ。それでも麺のかたさ目安表がフタに書いてあり、自分好みのカタさにできるのが嬉しいです。
オススメは90秒のカタ麺とのことですが、個人的には実店舗では案外と柔らかめも美味しいので、少し長めに茹でるのが好きです。
あとがき
あとは店舗コラボ系が、やはり強い。店舗の味を再現しようと努力なさっている食品会社さんの真剣さが伝わってきます。
とともに、昔から続く安定の美味しさの商品も多く、「とんこつ味」も奥が深いな、と思いました!
1978年から支持され続ける普遍的なトンコツ
カップ麺のトンコツ味も各社から定番モノ、企画モノ、そして店舗コラボモノなどさまざまな商品が存在します。その中で1978年に誕生して、現在まで根強い人気を誇るのが、サンポー食品の「焼豚ラーメン」です。
1921年にお米などの卸としてスタートし、1959年には棒状の即席トンコツラーメン「三宝ラーメン」を開発。それがベースとなって、カップ麺化して登場したという歴史ある商品です。
他のカップ麺が次々と考案され、ハイレベルな商品が登場する中、それでも他の追随を許さないのは、長年の試行錯誤でたどりついた10種のトンコツエキスと、ガーリック、オニオン、ブラックペッパーなどのスパイスを絶妙にブレンドしたスープにあります。そして仕上げに別添えの調味油を入れれば、白濁したトンコツスープ特有の香りをもプラス。
決して派手さはないものの、すっきりとした味わいの中に、旨味がジュワワワーっと溶けこんでいて、毎日でも食べたくなる後引く味わいです。麺もやや縮れていて、スープとの絡みも抜群。
しかも、焼豚が、なんとハート型になっています。これも「心をこめて作りました」という気持ちの表れだそう。これが193円(税抜)という低価格なのも魅力!
このまま頂いても良いですし、別添えのネギや紅生姜で味変しても良いですし、僕としては辛子高菜(なければ刻んだ青菜の漬物と一味唐辛子)、すりごまなども足して、本場さながらの味を追求したりしています。