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LETO -レト-に関するランキングと感想・評価

LETO -レト-

公式動画: Youtube

最高評価

51.1

(1人の評価)

カルト映画ランキング」で最も高い評価を得ています。

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感想・評価

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カルト映画ランキングでの感想・評価

松山ケンイチそっくりさんがゆく!

音楽伝記映画は2010年代も沢山作られました。2010年代ベストの中でよく挙がる作品は『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』なのだが、私はロシアからやってきた不思議な作品『LETO』をオススメしたい。

本作はソ連アンダーグラウンドバンド《Кино(キノー)》を描いた作品でありながら、肝心な《Кино(キノー)》の楽曲は使われず、トーキング・ヘッズの『Psycho Killer』やイギー・ポップの『The Passenger』などを使ってミュージカルに仕立てあげている。おまけに主人公であるヴィクトル・ツォイはカザフスタン出身の朝鮮人と一応、朝鮮の血は流れているものの韓国人俳優ユ・テオが演じている異色っぷり。しかも、これが全然ヴィクトル・ツォイに似ておらず、どちらかといえばロン毛になった松山ケンイチなのだ。つまり、これは伝記映画と魅せかけて普遍的な音楽青春映画を撮ろうとした訳だ。

そして、忘れられがちだが、音楽は社会や大人に対する反抗の文化だ。フォークもロックもジャズも、ヒップホップも文化で社会と対峙している側面がある。だから音楽映画は保守的なものを壊す破壊的なものでないといけないと、異次元の映像描写で観客に説教をはじめます。

音楽が流れると、落書きが、画面のフォーマットを超えてぐちゃぐちゃにかき乱す。二画面、パートカラーは当たり前。スクリーンの中に人が飛び込み、過去のノスタルジーに青春映画特有の甘酸っぱさを見出そうとする。

『ボヘミアン・ラプソディ』が惜しい映画だったのには、こういった革命的描写がなかったことだと教えてくれました。ライブ・エイドのシーンゴリ押しじゃ弱いぞ。

che bunbun

映画の伝道師

che bunbunさん (男性・30代)

9位(56点)の評価

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