映画監督の是枝裕和は、1995年のデビュー以来、いくつもの作品を手掛けてきました。世界的に評価される映画が多く、彼の作品に注目する人は多いことでしょう。今回みんなの投票で決めるのは『是枝裕和監督の人気映画ランキング』。主演の柳楽優弥がわずか14歳でカンヌ国際映画祭 男優賞を受賞したことで話題を呼んだ『誰も知らない』や、日本アカデミー賞 最優秀監督賞を獲得した『海街diary』、そしてカンヌ国際映画祭 パルム・ドールに輝いた『万引き家族』など注目作がずらり。あなたが好きでおすすめしたい作品に投票してください!
最終更新日: 2020/06/28
このお題は投票により総合ランキングが決定
日本が世界に誇る映画監督、是枝裕和は1995年にデビューして以来、多くの作品を世に送り出してきました。家族をテーマにした是枝作品は国内外で高い評価を受けているものが多くあります。実際に起きた事件を描いた『誰も知らない』(2004年)は主演の柳楽優弥が日本人初、史上最年少の14歳という若さでカンヌ国際映画祭の主演男優賞を受賞。綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずの共演が話題になった『海街diary』(2015年)は、日本アカデミー賞では最優秀作品賞や最優秀監督賞など4冠に輝きました。犯罪を家族愛という観点から描いた衝撃作『万引き家族』(2018年)では最高賞であるパルムドールを受賞。1997年の今村昌平監督の『うなぎ』以来、日本映画の受賞は21年ぶりということもあり、大きな話題に。
早稲田大学第一文学部出身の経歴を持つ是枝監督。2014年4月より、早稲田大学理工学術院教授に就任することになりました。学生が是枝教授の意見を聞きながら企画立案から脚本執筆・撮影・編集し、そして上映会まですべてを学生の手によって行うという授業もあったそう。映画製作に興味がある学生にとっては夢のような授業ですね。
ランキングの順位は、気軽に参加可能な3つのボタンによる投票と、自分の順位を決めて公開・投票するマイランキングの合計ポイントで決定します。マイランキングの方がポイントは高く、順位に及ぼす影響は大きくなります。
\男女別・年代別などのランキングも見てみよう/
1位万引き家族
2位そして父になる
3位海街diary(映画)
4位誰も知らない
5位歩いても 歩いても
1位万引き家族
2位そして父になる
3位海街diary(映画)
4位誰も知らない
5位歩いても 歩いても
条件による絞り込み:なし
公式動画: Youtube
制作年 | 2018年 |
---|---|
上映時間 | 120分 |
原作 | ‐ |
監督 | 是枝裕和 |
脚本 | 是枝裕和 |
メインキャスト | リリー・フランキー(柴田治)、安藤サクラ(柴田治)、松岡茉優(柴田亜紀)、樹木希林(柴田初枝)ほか |
主題歌 | ‐ |
公式サイト | https://gaga.ne.jp/manbiki-kazoku/ |
できそこないだけどパパだったんだよ
出生時に子供を取り違える…という実際に起こりえる状況がテーマ。福山雅治&尾野真千子家族と、リリー・フランキー&真木よう子家族が真逆な感じでなぁ。「実の子供」と「育てた子供」。いろいろ考える。
「6年間はパパだったんだよ。できそこないだけど、パパだったんだよ」
↑福山雅治のこのセリフが印象的!
血の繋がらない
自分とは血の繋がっていない子供を小学生まで育ててしまった。そんな辛すぎる設定を本作では突き付けられます。双方の家族が全く違う生活をしていて子供が肌に合わないということも勿論、両親も中々なれることは出来ません。
最終的にどういう決断を全員は選択するのかを見守る本作はおススメです!
考えさせられる
どんな形の親子、家族であれば幸せなのか。考えれば考えるほど糸がからまるようにわからなくなる映画でした。
親となった立場で見返してみると、あまりに切なすぎて、たくさん泣きました。最初に取り違えさえ起こらなければ。子供は無罪なのにとんでもない人生を送ることになり、その描写が本当にわかりやすかったです。
両極端の父親役を演じる、リリーフランキーさんと福山雅治さんの演技がどちらも素晴らしかったです。
子供の演技が最高
是枝裕和監督の作品の大きな魅力の一つに子供のリアルな演技が含まれると思いますが、この作品はその魅力がギュッと詰まっていると感じました。リアルをとことん追求していて、子役の演技としては普通とは少し違う感じがしますが、こんな子供いそうだな、と思える演出をされています。
家族について考える映画
家族にとって大切なのは、血のつながりか一緒に過ごした時間なのか、深く考えさせられるヒューマンドラマでした。
涙なしには絶対見られません(T_T)!!
子役たちの演技が上手すぎておどろきました……!
引用元: Amazon
制作年 | 2015年 |
---|---|
上映時間 | 127分 |
原作 | 吉田秋生『海街diary』 |
監督 | 是枝裕和 |
脚本 | 是枝裕和 |
製作 | 石原隆、都築伸一郎、市川南、依田巽 |
製作総指揮 | 是枝裕和 |
メインキャスト | 綾瀬はるか(香田幸)、長澤まさみ(香田佳乃)、夏帆(香田千佳)、広瀬すず(浅野すず)ほか |
主題歌 | 菅野よう子『OurLittleSister』 |
公式サイト | https://umimachi.gaga.ne.jp/ |
美しい!
こんなにも女優たちの個性と魅力を表現できている映画はないかもしれない。
簡単なように見えて、映画で日常を描くことは難しいと思う。
しかし、その日常でこそ人は悩み、答えを出していく。
姉妹たちの美しさと、つながりの深さに感銘を受けます。
家族を捨てた父が、のこしてくれた家族。
人気漫画の映画化・・・またいつものパターンか(=面白くない)、キャストも原作とイメージ違うし。と、軽い気持ちで観たのですが、そんなの吹き飛ばすくらいよかったです。
広瀬すずの苦しそうに絞り出したセリフが印象的でした。
美しき鎌倉。美しき姉妹。そして大竹しのぶ。
映像が極めて魅力的。
極楽寺を中心に、江ノ電沿線の魅力があふれている。
そこに美しい4姉妹。
4姉妹の末娘は、父親が浮気をしできた子。
そのまま父親はその母娘のもとへいってしまった。
上の娘たちは末娘を受け入れるも、
やはり夫をとられた母親はそうもいかない。
恋人を作り仲良くやっていても、受け入れられない。
でも、その子に罪はないとわかってる。
さらに本当の娘ともうまくいかない。
そんな微妙な心情を大竹しのぶが本当に見事に演じている。
さすがだなぁ。
心温まる4姉妹の愛
鎌倉を舞台に、何気ない日常を穏やかに過ごす4姉妹を描いた映画。
本当にゆっくりと静かに時間が流れていくような感覚になるし、スッと心に入ってきて見終わったあとに心が温かくなりました。
あと、個人的な話なのですが、今はもう連絡の取れなくなってしまったお姉ちゃんたちに会いたいなって思えた映画でした。
まだこれ以上の名作はない
誰も知らない は非常に凄みのある映画。日本社会の問題を一つの家族に焦点を当てて突きつけている。
子ども達ひとりひとりの表情やコミュニケーションが自然なのもとてもいい。
ゆう演じる母親のことを、子ども達は必死で待っている。
秩序のない世界で母親を待ちわび、必死でその世界が崩壊しないように努める。
家族とは何か。
是枝監督がずっと疑問に思ってきた大きなテーマ。
そのテーマについて一つの答えをこの映画は示唆しています。
素晴らしい映画です。
15年の構想
こちら実在の事件を15年の構想の末、映像化していて、本当にリアルで苦しくなります。
主演の柳楽優弥がカンヌ国際映画祭で日本人初&史上最年少で最優秀主演男優賞を受賞しました。
演じていないかのような自然な言葉や仕草に注目してほしいです。
タイトル通りです
現実に起こった出来事が映画のもととなっておりますが、描写がリアルで本当にこの家族はこんな雰囲気だったんだろうなと思わせてくれる映画でした。
若かりし日の柳楽裕也くんの演技も素晴らしく、母親役のYOUさんもハマり役でした。タイトルにある通り、この家族の存在さえも誰も知らなかったんだろうなと、心が痛む映画でした。しかし現実が知れるという意味では見る価値ありの映画です。
なんの記憶をもって天国へ行きますか?
死者たちが天国に行く前に、
なんの記憶を持って行くのか決める機関がある。
そこでは生きていた時の記憶を思い返し、
コンシェルジュのような役人たちと決めていく。
そしてその役人たちもまた・・・。
井浦新がARATAだった頃の、
監督のデビュー作。霞みがかった映像がまたいい。
自分ならばなにを持っていくだろうと、
真剣に考え、今、目の前にある毎日を、
より深くいつくしむことができるようになる作品。
引用元: Amazon
制作年 | 2016年 |
---|---|
上映時間 | 108分 |
原作 | - |
監督 | 是枝裕和 |
脚本 | 是枝裕和 |
製作 | - |
音楽 | ハナレグミ |
メインキャスト | 阿部寛(良多)、真木よう子(白石響子)、小林聡美(中島千奈津)、リリー・フランキー(山辺康一郎)、樹木希林(篠田淑子)ほか |
主題歌 | ハナレグミ『深呼吸』 |
公式サイト | https://gaga.ne.jp/umiyorimo/ |
面白い配役
この映画、九州新幹線全線開通を機にJR九州とJR東日本の企画で作られた作品で、主演は少年漫才コンビまえだまえだ。
是枝さんの作品を観ていつも思うのですが、流行りとかじゃなく本当に役に合う人を選んでいる。
子役には脚本を渡さずに撮影を行うという手法も面白い。
なんともいえない感じになっちゃう
「心」を宿してしまった空気人形(ラブドール)の物語。人間に恋をして…ラストが衝撃でなんともいえない感覚になってしまいました。
「私は空気人形、性欲処理の代用品」というセリフがなんとも悲しい!
引用元: Amazon
制作年 | 2017年 |
---|---|
上映時間 | 124分 |
原作 | ‐ |
監督 | 是枝裕和 |
脚本 | 是枝裕和 |
製作 | 小川晋一、原田知明、依田巽 |
製作総指揮 | ‐ |
メインキャスト | 福山雅治(重盛朋章)、役所広司(三隅高司)、広瀬すず(山中咲江)、斉藤由貴(山中美津江)、井上肇(小野稔亮)ほか |
主題歌 | ‐ |
公式サイト | https://gaga.ne.jp/sandome/ |
三度目の殺人とは?
福山雅治さんはもちろんなんだけど、役所広司さんの演技がやっぱりすごくて、こんなにもひとつの作品の中で人格も雰囲気も変えていけるものなのかって、ゾクゾクさせられました。
“真実”とはなんなのか…。“事実”と“真実”は“イコール”ではないのか…。
最後はモヤモヤしたものが残ったけれど、法廷ミステリーとしてはこういう形での終わり方が向いているのかもしれませんよね。
頭の中ぐちゃぐちゃに掻き回された気になりました。苦笑
スイミーみたいに、なれなかった
高級住宅街の端っこの存在すら否定されたかのようなボロ家に暮らす、
「他人」の「家族」
生きるために悪いことの感覚を鈍らせていく。
ラストに詰問された安藤サクラの流す涙は胸に残って離れない。
私たちは、スイミーみたいに群れを成して力を合わせれば、
強者に勝てると教わり信じてきた。
間違ってはいない。
でも、そうもいかないことのほうが多いのだ。
紛れもなく、
絆のない「血のつながった家族」より、
この「他人」の「家族」は「家族」だった。
最高傑作
そんな呼び声も高い本作、樹木希林さんをはじめとする出演者の名演が
光る。
物語のストーリーも前半後半と意味のある作りで、最後のラストシーンへ向かう道中で涙が止まらなかった人は数えきれないほどに多いはずです。
何度でも見直したくなる、万引き家族が私の一位です!
リアル
こういう家族、今の世の中にはたくさんいるのかもと思わせられる映画でした。血の繋がりはないのに、みんな幸せそうにみえて、万引きはいけないことだけれど、こういう家族のあり方はありなのかもとさえ思わせられる映画。
是枝監督の映画の出演者は誰もが演技力がずば抜けておりますが、私はこの映画の中では安藤サクラの演技が素晴らしいと思いました。血の繋がりがない母親という難しい役から、複雑な気持ちが垣間見れる演技でとても素晴らしかったです。
映画の世界に入り込める素晴らしい作品です。
カンヌ国際映画祭パルムドール受賞
是枝裕和監督の描く「家族」という形がここに確かに存在する…。
「家族とはなんなのか?」「血の繋がりとはなんなのか?」きっと正解なんてないのだろうけど、そんなことを考えさせられる作品だと思います。
樹木希林さんやリリー・フランキーさん、安藤サクラさん、松岡茉優さんといった名だたる演技派俳優さんたちや、そこに引きをとらない子役たちの凄さと、ぶつかり合って心通わせて作り上げられた自然体な演技が本当に心打たれました。
声に出して呼んで
タイトルは、撮影中につけられていたタイトル。
子供に「お父さん」「お母さん」と呼んでほしい主人公の思いを込めています。
是枝さんは実在のものを、嘘偽りなく、美しいところも汚いところも繊細に描かれるのがうまいと思います。
現代社会を生きるすべての人に観てほしい映画
タイトルにひかれて観ました。
現代社会の問題がリアルに描かれてて、観たあとは精神的にしんどいものがありました……。
家族は血縁関係だけが決め手ではない。過ごした時間で生まれた絆も大事だと思った。
まつ育中
最後の安藤サクラのシーンが圧巻
映画の終盤に安藤サクラが1人で罪をかぶって取り調べを受けるシーンがあり、警察官目線のアングルで安藤サクラが1人で演技をするのですが、迫力満点でしびれました。
子供は成長する。
誰も知らない
と同じように、日本社会のウラ側の世界を描いている。