巷説百物語の詳細情報
参考価格 | 614円(税込) |
---|
『巷説百物語』(こうせつひゃくものがたり)は、角川書店から刊行されている京極夏彦の妖怪時代小説集。「巷説百物語シリーズ」の第1作目。1997年より角川書店が発行する妖怪マガジン『怪』創刊号より作品の連載が開始され、1999年の第伍号まで連載されたものを収録している。 (引用元: Wikipedia)
巷説百物語がランクインしているランキング
感想・レビュー
全 4 件を表示
京極夏彦おすすめ作品での感想・レビュー
京極夏彦おすすめ作品での感想・レビュー
アニメ化、漫画化もされた、現在もシリーズが続いている名作。
時代は江戸、巷の噂を収集するのが趣味の主人公がひょんなことから裏の社会と通じるようになっていくストーリー。
表の社会に生きにくさを感じている主人公が、表と裏のはざまで揺れる心情がリアルに描かれている点が素晴らしい。
世の中の困りごとを、口八丁手八丁で怪異の仕業に見せかけて解決していく、というのがストーリー展開の軸となっていて、
どうにもならない感情の矛先、人の世の悲しさ、のようなものを感じられる一冊。
wombat_tamaさん(男性・30代)
1位(100点)の評価
京極夏彦おすすめ作品での感想・レビュー
勧善懲悪とも言い切れないけれど、何とも魅力的な又市がいます。
京極夏彦氏が直木賞を受賞した『後巷説百物語』のシリーズですが、小悪党が様々な事件を怪奇に見立てて解決していくのが、痛快でもあります。
ただ、京極作品の多くに通底する人の業というものは、本作品でもそこここにちりばめられており、それが深みを与えているように思います。
主人公の又市が、多くの謎を孕んで飄々としているのがまたいいのです。そして先生と呼ばれる語り部の山岡百介は、読者の代わりのように彼らと関わっていきます。
単品でも読めますが、シリーズ全てを読むと、さらに面白い作品です。
Das Paradiesさん(女性・40代)
5位(75点)の評価
京極夏彦おすすめ作品での感想・レビュー
おんぎょうしたてまつる
神も仏もない虚しい人の世を、嘘の妖怪や化け物を使って帳尻を合わせて収める悪党のお話です。小股潜りの又市、山猫廻しのおぎん、事触れの治平ら、悪党を名乗りながらも非道は行わない裏の人間と、とある事件でかかわった堅気の主人公 山岡百介。好奇心旺盛な百介はどんどん裏へ引き込まれていきます。最終的に又市、おぎんは百介を表へ追い返しますが、百介は彼らと過ごした時間を、生涯忘れられませんでした。
xyztさん
2位(98点)の評価